15 牛伏山
【ぐんま百名山 No.15】
牛伏山(うしぶせやま)

臥牛に似た山姿から名付けられたこの山は、昔から町のシンボルとして人々に親しまれてきた。「多胡嶺」として万葉集にも詠われている。
標高
491m
関係市町村
高崎市
登山口
牛伏山登山口
問い合わせ
高崎市吉井支所産業課 電話: 027-387-3111
『わたしの百名山物語』(平成18年3月 群馬県発行)から
牛伏山からの日の出 (吉井町・下村勇夫)
牛伏山頂上に着いたのは朝の5時30分。東の空は薄紅色に染まり始めていた。期待に胸を弾ませながら、日の出を待った。
やがて筑波山よりやや東北東に寄った方角から太陽が顔を出した。
瞬く間にそれは大きくなり、その全貌を現わした時、私は思わず「凄い!」と声を出していた。それは真赤といってよい程赤い太陽であった。でも、それは長くは続かなかった。1~2分のことであったろう。やがて赤い太陽は名状し難い透明な光の塊となり、私の眼を直撃するようになり、まともに見ることができなくなった。私は太陽に向かって深呼吸をし、今日1日が良い日でありますように、と祈って山を下りた。
途中、仲間のYさんと出逢った。赤い太陽の話をすると「それはすばらしい日の出でしたね。赤いといえば、この時季、浅間山が朝日を浴びて真赤に様変りする眺めもすばらしいですよ」と教えてくれた。
そうだ、西登山口から登れば、見晴台から浅間山は真正面だ。この次は赤浅間を見に来よう。眼を転ずれば谷川岳も、榛名山や赤城山、関東平野も一望できる牛伏山。
身心の健康のためにも、山登りはずっと続けたいと頻りに思う此頃である。
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