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乳がん(転移・再発・早期発見・検診)

がんの解説

がんの症状から治療法までを、県内病院で診察中の医師が解説します。

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 転移・再発について

 乳がんと診断されて、初期治療後や初期治療中に他の臓器に転移が出現し、乳がんの再発と診断される方がいます。症状がない場合でもある場合でも、乳がんは再発すると根治するのは困難であるとされています。また、再発を早期に発見して治療しても、症状が出てから治療しても、その後の生存期間は大きく変わらないことがわかってきました。

 乳がんと診断されときにすでに全身転移がみつかっている場合、いわゆる4期の乳がんの方も根治するのは困難であるとされています。
そのため、転移・再発の治療はその病勢をおさえることや、転移したことで出現する症状を緩和するために行われます。

 手術した乳房から再発して場合などは、再発巣を切除する手術療法を行いますが、転移・再発治療は全身治療が中心となります。遠隔転移がある場合は、すでに全身にがんがあることが考えられますので、目にみえる転移巣を切除しても多くは意味がないとされるからです。
 もちろん症状を緩和するために、手術や放射線治療といった局所療法も必要に応じて行うこともあります。

 治療はまず副作用の少ない治療から行うことが基本となっています。以下にその流れをお示しします。

転移・再発乳がんの治療方針の画像
転移・再発乳がんの治療方針

 早期発見・検診について

 以下にお示しします図は、群馬大学で手術された乳がん患者さんの進行度(病期)ごとの予後を示したものです。
 早期に手術された方は、ほとんどの方が再発せず、予後な良好なことが分かります。逆に、病期が進行するにつれ、予後が悪くなっていくことが分かります。

 やはり、乳がんにおいては早期発見・早期治療が大事なことがわかります。そのためには、自己検診と乳がん検診の受診が必要となります。

群馬大学手術症例の病期別予後の画像
群馬大学手術症例の病期別予後

自己検診について

 乳がんは自分で発見できる数少ないがんのひとつです。そのためには自己検診が必要です。月に1回の自己検診が望まれます。生理のあるかた(閉経前)は生理が終わった4~5日目に自己検診をすることが適当です。この時期がもっとも乳房が張らない時期で、しこりを発見しやすいからです。
 しこりに気づいたら、怖がらずに病院を受診してください。

乳がん検診について

 現在、乳がんの集団検診は40歳以上の女性が対象となっています。そしてマンモグラフィによる検診を行うことを原則とし、2年に1度受診することがよいとされています。
検診施設によっては視触診も併用しているところもあります。
 また、マンモグラフィに加えて、超音波検査を用いた検診も試みられています。群馬県は他の都道府県に比べ、乳がん検診の受診率が低い傾向にあります。
 ぜひ40歳以上の方は、検診を受けるよう心掛けてください。

 また、乳がんは30歳後半からその危険性が高まるとされていますので、40未満の方も自己検診をされることが望まれます。職場の人間ドック等での乳がん検診を受けることもお勧めします。
 

 執筆者紹介

群馬大学乳腺内分泌外科 戸塚 勝理(とつか かつのり)先生の画像
群馬大学乳腺内分泌外科 戸塚 勝理(とつか かつのり)先生

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