本文
若者による少子化対策リサーチ&アクション事業 「今から未来を」プロジェクト活動成果報告書について
群馬県では、県内の若い世代の意識を把握し、少子化対策に係る機運醸成を図るため、県内大学生等13名をメンバーとするプロジェクトチームを立ち上げ、結婚、子育て、働き方などライフデザインについての学びや体験及び若者の未来に向けたアクションプランの提案発表会を実施してきました。
この度、約半年間にわたるプロジェクトチームの活動成果を報告書として取りまとめました。
1 活動成果報告書の概要
「今から未来を」プロジェクトとは
本県の若者が体験や調査を通して、ライフデザインについて考え、少子化対策に対する提言を行うプロジェクトです。
事業目的
- 若者に対し、ライフデザインを考える機会を提供する
- ライフデザインの必要性を発信し、若者の意識を啓発する
- 群馬県の少子化対策の企画立案のための「若者の本音」を収集する
事業内容
- 若者を対象とするワークショップ及び意識調査の実施
- アクションプランの提案
- 同世代に向けた活動成果やアクションプランの情報発信
プロジェクトチームの設置
県内の大学、専門学校等10校から13名の学生が集結しました。
プロジェクトアドバイザーには共愛学園前橋国際大学 奥田雄一郎 教授に就任いただきました。
キックオフミーティング
平成30年8月から活動がスタートしました。
まずは、キックオフミーティングとして少子化の背景や現状を学ぶ講座とグループワークを実施しました。
フィールドワーク
少子化の現状や対策を知るため、フィールドワークなどを実施しました。
- 結婚式場や婚活パーティ-
- 事業所内の保育所
- 仕事と子育ての両立に積極的に取り組む企業
ワークショップ
同世代の若者から少子化に対する考え方を聞き取るため、3つのテーマでワークショップを実施しました。
働き方
- クイズを交えた休暇、残業、育休等の解説
- 自分が働きたい「理想の企業」についてディスカッション
結婚
- なんちゃって婚活パーティ-
- 参加者への意識調査
子育て
- 保育の専門家による子どもの育ちについての講話
- 乳幼児との触れ合い体験やシュミレーションゲーム
提案内容の検討
働き方
若者のリアル
プライベート優先で、ワークライフバランスを重視している割には、それに関する制度をあまり知らない。
提案
「群馬県いきいきGカンパニー認証制度」をバージョンアップする。(「結びプロジェクト」)
- 新たなインターンシップ「ワークステイ」
- 育児しながら働けるライフスタイルの促進
結婚
若者のリアル
結婚について漠然とした知識やイメージしか持っていない。その原因は「結婚に対するイメージの男女間ギャップ」。
提案
若者の結婚に対するイメージを改革するため、動画を作成しSNS等で発信する。
子育て
若者のリアル
費用、保育所等の数、共働きへの不安など、子育てに不安を抱えている。
提案
廃校を活用した住居施設「かすみ荘」を創設し、費用の心配なく、保育士などから適切な援助を受けながら、親同士、又は地域の若者や高齢者と交流できる「まち」を作る。
提案発表会
約半年間の活動の集大成として、提案発表会を開催しました。
日時:平成31年1月27日(日曜日)
場所:群馬県社会福祉総合センター大ホール(前橋市)
参加者:88名
内容:
- 活動報告
- トークショー(タイムマシーン3号 関太さん、エフエム群馬 岡部哲彦アナウンサー)
- ビジョン&アクションの発表
活動成果
- 社会の実態や若者の本音が集められ、その分析から「働き方」「結婚」「子育て」の3つの提案が生まれました
- プロジェクトに関わった学生メンバーが、自分たちの未来や少子化対策について考え、行動するようになりました
- プロジェクトメンバーを取り巻く人たちの期待感と機運が高まりました
今後の展開
県では、このプロジェクトの成果を受け止め、今後の施策への反映を検討し、把握した「若者のリアル」は2019年度から始まる少子化対策の次期計画に盛り込んでいく予定です。
2 活動成果報告書
「今から未来を」プロジェクト活動成果報告書