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【知事コラム】コンベンション施設整備の意義(第1回)

本県の置かれている状況

群馬県知事 大澤正明の写真
群馬県知事 大澤正明のサイン画像

 高崎駅東口に建設を進めているコンベンション施設の意義が、県民の皆さまに理解されず、本県の進むべき方向性を見失ったら、群馬の将来はどうなってしまうのかという強い懸念を抱いています。
 基本設計の事業者が決定した今、コンベンション施設の整備の意義を県民の皆さまにしっかりと伝えるためペンを取らせていただきました。3回に分けて掲載いたしますので、ぜひ、ご一読下さい。

 まず、群馬県の置かれている現状について考えてみたいと思います。
 皆さまもご承知のとおり、現在の県政の最重要課題は、「人口減少対策」です。
 本県の人口は、このまま手をこまねいていていると2060年に約120万人まで減少すると予測されています。人口減少による労働力の減少や経済需要の縮小によって、現状のまま何もしなければ経済の後退を招くことは明らかです。
 このような状況にあって、50年先の将来を見据えて、ビジネスチャンスの拡大による企業の活性化や新たな産業の創出を促すとともに、県外から人を呼び込み交流人口を増加させ、新たな経済需要を喚起して、本県の産業経済の維持・発展を図る取組が求められています。また、人口減少の大きな要因として指摘されている若者や女性の東京への流出に歯止めをかける必要があります。特に、県内から大学・短大等に進学した学生約9,300人のうち、7割に相当する6,100人の学生が県外に進学し、その内の7割に相当する4,300人の学生がそのまま県外に就職して、群馬に帰って来ないという現状をどうにかしなければならないと考えています。人口減少対策に立ち向かうためにも若者や女性の雇用の場を創出していくことは待ったなしの課題です。

 これまで本県はものづくり産業が盛んな地域として発展を続けてきました。しかし、ものづくり産業はロボット化され、雇用吸収力が低下してきています。県では、企業誘致にもしっかり取り組んでいますが、これまでのような企業誘致に成功しても大きな雇用を生み出せない状況に変化してきています。今後、ものづくり産業の雇用吸収力がもっと低下すると、若者や女性の就労の場がますます減っていくことになります。
 農林業を活性化させ、海外への販路拡大などにも積極的に取り組んでいきますが、今でも本県雇用の60%以上を担うサービス業を強化して、若者・女性の活躍の場を増やし、人口減少に対応するだけの交流人口を増やし、移住人口を増やしていく必要があります。

 そして、本県経済を持続的に発展させていくため、これまでの産業構造から複数の強い分野を持つ強い産業構造へと変革していく必要があります。そのため、県では次世代産業振興戦略を策定し、医療やヘルスケアなどの健康科学産業、次世代自動車、ロボット、環境・新エネルギー、そして観光、コンベンション関連産業など、新たな産業の創出、育成を積極的に支援していきます。

 また、本県の拠点性も大きく向上しました。
 東北自動車道、関越自動車道、上信越自動車道といった高速道路に加え、平成23年には北関東自動車道が全線開通したほか、圏央道が東北自動車道と繋がったことにより、東北、関越、中央、東名の4つの高速道路が連結しました。さらに、北陸新幹線が金沢まで開業して、首都圏、東北、信越に加え、北陸、東海地方へのアクセスも容易になるなど、本県の拠点性は飛躍的に向上しました。

 日本列島の中心にある本県はまさに、首都圏、信越・北陸、東海地方を結ぶ結節点として、人・モノ・情報が行き交う拠点です。この拠点性を活かして、これまでの「何をするにも東京に行く」という考え方から脱皮し、「人・モノ・情報を群馬県に呼び込み、都市力をアップさせる」という新たな発想に転換していく必要があります。本県の玄関口であるJR高崎駅からわずか1キロメートルほどの場所に残された高崎競馬場跡地は、これからの本県の発展を牽引する拠点づくりの地にふさわしい場所にあります。

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〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
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FAX 027-223-4371
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