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平成27年度精度管理結果

1.目的

 本精度管理は、水道事業者及び登録検査機関における水質検査の正確さや検査結果の信頼性を確保することを目的に、複数の検査機関が同一の共通試料を測定し、その結果を基に、個人差、品質管理、誤差要因などの解析を行うために「群馬県水道水質管理計画」に基づいて実施するものである。

 平成27年度は、対象項目を「カルシウム、マグネシウム等(硬度)」として実施した。

2.参加機関

 参加機関は、水道事業者7機関、水道用水供給事業者2機関、水道法第20条に基づく登録検査機関18機関の計27機関であった。(うち1機関は2種類の分析方法で実施)

平成27年度精度管理参加機関一覧
番号 区分 機関名
1 水道事業者 前橋市水道局
2 渋川市水道部
3 桐生市水道局水質センター
4 みどり市都市建設部
5 太田市上下水道局
6 富岡市ガス水道局
7 安中市上下水道部浄水課
8 水道用水供給事業者 群馬県水質検査センター
9 群馬県東部地域水道事務所
10 登録検査機関 (一社)群馬県薬剤師会 環境衛生試験センタ-
11 (一社)上田薬剤師会
12 (一財)新潟県環境衛生研究所
13 (一社)新潟県環境衛生中央研究所
14 内藤環境管理(株)
15 (株)江東微生物研究所
16 平成理研(株)
17 (株)群馬分析センター
18 (株)科学技術開発センター
19 オーヤラックスクリーンサービス(株)
20 いであ(株)
21 (株)総研
22 (株)ビー・エム・エル
23 アクアス(株)
24 (株)新環境分析センター 新潟県分析センター
25 (株) 環境技研
26 (株)保健科学東日本
27 (株)総合環境分析

3.実施方法

 群馬県衛生環境研究所の協力を得て、平成27年12月15日に試料配付を実施。なお、希望する検査機関には、同日発送の宅配便(4度保存)により試料配付を行った。

 配付試料の調整は、関東化学株式会社が行い、次の2種類を用意した。

  1. (高濃度) カルシウム:50.0mg/リットル、マグネシウム:50.0mg/リットル(硬度:331mg/リットル)
  2. (低濃度) カルシウム:  2.0mg/リットル、マグネシウム:3.0mg/リットル(硬度:17.3mg/リットル)

 精度管理の実施については、各参加機関において5回試料測定を行うこととし、各検査機関の測定結果並びに測定条件を衛生環境研究所まで報告することにより実施した。なお、2(低濃度)については配付試料量の都合上、滴定法での分析が難しいため、機器分析を用いる機関のみを対象とした。

4.測定結果について

測定結果の集計方法

  • 各機関の測定結果から、平均値、回収率(*注1)、変動係数、Zスコア(*注2)等を算出した。

*注1 回収率:平均値 / 設定濃度×100
*注2 Zスコア:Z=(x-μ)/σ

  • x:個別のデータ
  • μ:母集団の平均値
  • σ:母集団の標準偏差

【Zスコアによる評価の基準】

  • |Z|≦2 :測定結果は合格
  • 2<|Z|<3:測定結果は疑わしい
  • 3≦|Z|:測定結果は不合格

各機関のZスコアによる評価について

<高濃度>

 各機関の分析結果は305~349 mg/リットルであり、中央値332 mg/リットル、平均値331mg/リットルであった。設定濃度に対する回収率は92.5~105.8%、平均100.3%であった。機関内変動係数は0~2.9%であり、全て10%以内であった。また、Zスコアについては、「合格(|Z|≦2)」26機関、「疑わしい(2<|Z|<3)」1機関、「不合格(3≦|Z|)」1機関であった。

<低濃度>

 各機関の分析結果は15.6~18.3 mg/リットルであり、中央値17.4 mg/リットル、平均値17.4mg/リットルであった。設定濃度に対する回収率は90.0~105.6%、平均100.2%であった。機関内変動係数は0~3.2%であり、全て10%以内であった。また、Zスコアについては、「合格(|Z|≦2)」18機関、「不合格(3≦|Z|)」1機関であった。

5.まとめ

 カルシウム、マグネシウム等(硬度)について精度管理を実施したところ、設定濃度に対する回収率は1(高濃度)については92.5~105.8%、平均100.1%、2(低濃度)については90.0~105.6%、平均100.2%であった。機関内および機関間の変動係数は全て10%以内であり、分析値のばらつきは小さかった。Zスコアについて、1(高濃度)については「合格」となった機関26機関、「疑わしい」となった機関1機関、「不合格」となった機関1機関であった。2(低濃度)については「合格」となった機関18機関、「不合格」となった機関1機関であった。なお、本年度はばらつきが非常に少なく、Z検定において「不合格」となった機関においても回収率は±10%の範囲に収まっていたため、精度が確保できなかったとは断定できない。

 なお、測定結果が不合格となった検査機関については、精度管理実施後、個別に不合格となったことについての原因分析を依頼し、分析に使用する器具の精度によるものと判明したことから、器具類を買い換えるなどの対応を行い、良好な検査結果が得られるようになったことを確認した。

検査結果の詳細についてはこちらをご覧下さい。

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