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平成26年度精度管理結果

1.目的

 本精度管理は、水道事業者及び登録検査機関における水質検査の正確さや検査結果の信頼性を確保することを目的に、複数の検査機関が同一の共通試料を測定し、その結果を基に、個人差、品質管理、誤差要因などの解析を行うために「群馬県水道水質管理計画」に基づいて実施するものである。

 平成26年度は、対象項目を「カドミウム及びその化合物」(水道水質基準値0.003 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉)、「アルミニウム及びその化合物」(水道水質基準値0.2 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉)として実施した。

2.参加機関

 参加機関は、水道事業者7機関、水道用水供給事業者4機関、水道法第20条に基づく登録検査機関18機関の計29機関であった。(水道用水供給事業者2機関はアルミニウムの分析のみ参加)

平成26年度精度管理参加機関一覧
番号 区分 機関名
1 水道事業者 前橋市水道局
2 渋川市水道部
3 桐生市水道局水質センター
4 みどり市都市建設部
5 太田市上下水道局
6 富岡市ガス水道局
7 安中市上下水道部浄水課
8 水道用水供給事業者 群馬県水質検査センター
9 群馬県新田山田水道事務所
10 群馬県東部地域水道事務所
11 登録検査機関 (一社)群馬県薬剤師会 環境衛生試験センター
12 (一社)上田薬剤師会
13 (一財)新潟県環境衛生研究所
14 (一社)新潟県環境衛生中央研究所
15 (社)県央研究所
16 内藤環境管理(株)
17 (株)江東微生物研究所
18 平成理研(株)
19 (株)信濃公害研究所
20 (株)群馬分析センター
21 オーヤラックスクリーンサービス(株)
22 (株)那須環境技術センター
23 (株)総研
24 (株)ビーエムエル
25 アクアス(株)
26 (株)新環境分析センター 新潟県分析センター
27 (株) 環境技研
28 (株)保健科学東日本
29 (株)総合環境分析

3.実施方法

 群馬県衛生環境研究所の協力を得て、平成26年11月10日に試料配布を実施。なお、希望する検査機関には、同日発送の宅配便(4度保存)により試料配布を行った。

 精度管理の実施については、各参加機関において5回の試料測定を行うこととし、各検査機関の測定結果並びに測定条件を衛生環境研究所まで報告することにより実施した。

4.測定結果について

測定結果の集計方法

  • 各機関の測定結果から、平均値、回収率(*注1)、変動係数、Zスコア(*注2)等を算出した。

*注1 回収率:平均値 / 設定濃度×100
*注2 Zスコア:Z=(x-μ)/σ

  • x:個別のデータ
  • μ:母集団の平均値
  • σ:母集団の標準偏差

 【Zスコアによる評価の基準】

  •  |Z|≦2  :測定結果は合格
  •  2<|Z|<3:測定結果は疑わしい
  •  |Z|≧3  :測定結果は不合格

各機関のZスコアによる評価について

<カドミウム及びその化合物>

 各機関の分析結果は0.000543~0.000657 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉であり、平均値0.000603 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉であった。設定濃度に対する各機関の回収率は90.6~109.5%で、平均100.4%であった。機関内変動係数は0~3.4%であり、全て10%以内であった。機関間の変動係数は4.8%であった。
 また、Zスコアから「合格(|Z|≦2)」と評価された機関は26機関、「疑わしい(2<|Z|<3)」と評価された機関は1機関だった。

<アルミニウム及びその化合物>

 各機関の分析結果は報告値が0.0865 mg/L~0.105 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉であり、平均値0.100 mg/L〈ミリグラム毎リットル〉であった。設定濃度に対する各機関の回収率は86.5~104.9%、平均99.8%であり、機関内変動係数は0~4.3%であり、全て10%以内であった。機関間の変動係数は4.4%であった。
 また、Zスコアから「合格(|Z|≦2)」と評価された機関は28機関、「疑わしい(2<|Z|<3)」と評価された機関はなく、「不合格(|Z|≧3)」と評価された機関は1機関だった。

5.まとめ

 「カドミウム及びその化合物」及び「アルミニウム及びその化合物」の項目について精度管理を実施した。設定濃度に対する回収率はカドミウムが90.6~109.5%、平均100.4%、アルミニウムが86.5~104.9%、平均99.8%であった。機関内および機関間の変動係数は全て10%以内であり、分析値のばらつきは小さかった。
 Zスコアから、「カドミウム及びその化合物」は「合格」となった機関は26機関、「疑わしい」となった機関は1機関だった。「アルミニウム及びその化合物」は「合格」となった機関は28機関、「不合格」となった機関は1機関だった。

 なお、測定結果が不合格となった検査機関については、精度管理実施後、個別に不合格となったことについての原因分析を依頼し、分析に使用する器具の精度によるものと判明したことから、器具類を買い換えるなどの対応を行い、良好な検査結果が得られるようになったことを確認した。

検査結果の詳細についてはこちらをご覧下さい。

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