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ツキノワグマの出没等について

山や山の近くではクマに注意してください

平成28年度の出没状況等

5月から6月にかけて、東北地方でツキノワグマに襲われたとみられる死亡事故が4件発生しました。
群馬県内でも、4月下旬にみどり市の山林内でクマによる人身事故が発生したほか、5月以降は人里近くでの出没も例年に比べ多い状況となっています。
群馬県の山間部はクマの生息地です。レジャーなどで山に入る場合は、決して「自分だけは大丈夫」と考えずに、「クマと出会わない」「クマを引き寄せない」ための注意・対応をお願いします。

クマについて

群馬県には平野部を除く山地に、約1000頭のツキノワグマが生息しています。普段は奥山にいますが、時に里へ降りてきて農作物に食害を与えたり、人との間でトラブルを引き起こすこともあります。
春から秋にかけてはクマの活動が活発になる時期で、県内での目撃情報も、春から秋にかけて増えていく傾向にあります。
毎年クマとの不意の遭遇による人身事故も発生しています。事故の発生を未然に防止するため、十分な注意(クマとのトラブルを防ぐためにお願いしたいこと)をお願いします。

クマは、春は樹木の新芽や山菜等を食べ、秋は木の実や果実などを食べます。そのため、行楽や山菜採り・キノコ狩り、草木の刈り払い作業等で山に入る時には、その地域のクマの出没情報に気をつけていただくとともに、クマの出没情報があった場合には1人で行動することは避けるようにしてください。
また、クマの生息地である山に入る場合は、クマよけの鈴、ラジオなど音の出るものを携帯し、
クマに自分の存在を知らせるようにしましょう。
残飯などクマの誘引物となるものを持ち帰ることも心がけてください。

なお、近年、山林に人の手が入らなくなったり、耕作放棄地などの薮が広がっていることから、人家周辺でもクマなど野生動物が生息・出没する場合があります。

クマによる人身被害状況等

平成28年度における人身被害発生状況


平成28年度 人身被害発生状況一覧
発生年度・件数 怪我 死亡 概要

平成28年度
【1件】

1   4月29日  午前10時30分頃 みどり市大間々町小平 男性1名が、山林内で山菜採り中クマと遭遇し負傷

平成21年度からの人身被害発生状況


平成21年~27年度 人身被害発生状況一覧
発生年度・件数 怪我 死亡 概要 備考

平成21年度

【2件】

1   6月18日 午前 みなかみ町藤原 男性1名が、藤原ダム付近でランニング中に襲われ負傷 親子グマ
1   6月20日 午前 みなかみ町粟沢 男性1名が、国有林内で伐採地写真撮影中に襲われ負傷  

平成22年度

【9件】

1   7月14日 午前5時40分頃 みどり市沢入 男性1名が、草木湖周辺道路散歩中(キノコ採り)襲われ負傷  
1   7月28日 午後4時頃 沼田市利根町 男性1名が、国有林内で作業の移動中に襲われ負傷 親子グマ
1   8月29日 午前7時頃 桐生市黒保根町 男性1名が、バス停への近道の細い市道で襲われ負傷 親子グマ
1   9月1日 午前6時30分頃 前橋市富士見町赤城山 男性1名が、駒ヶ岳登山道を登山中に襲われ負傷 親子グマ
1   9月5日 午前7時頃 安中市松井田町横川 男性1名が、妙義山登山道で登山中に襲われ負傷 親子グマ
1   9月6日 午後9時頃 中之条町四万 男性1名が、旅館経営者が駐車場で襲われ負傷  
1   10月12日 午後2時頃 みなかみ町上牧 男性1名が、キノコ採り中に襲われ負傷 親子グマ
1   10月17日 午後4時頃 草津町白根山 男性1名が、散策中に襲われ負傷  
1   10月20日 午後1時45分頃 昭和村糸井 男性1名が、竹林で作業中に襲われ負傷  

平成23年度

【1件】

1   8月9日 午後0時30分頃 嬬恋村田代 男性1名が、川で休憩中に襲われ負傷  

平成24年度

【7件】

1   4月26日 午後2時30分頃 みなかみ町下牧 男性1名が、山菜採り中襲われ負傷  
1   5月13日 午前10時30分頃 川場村川場湯原 男性1名が、山菜採り中襲われ負傷  
1   6月14日 午前10時30分頃 神流町生利 男性1名が、釣り中襲われ負傷 親子グマ
1   8月23日 午前11時20分頃 片品村東小川 男性1名が、林道をMTBで走行中襲われ負傷 親子グマ
1   10月15日 午後3時30分頃 沼田市佐山町 男性1名が、キノコ採り中に襲われ負傷  
1   11月18日 午前9時30分頃 みなかみ町入須川 男性1名が、狩猟(鳥猟)中にクマと遭遇し負傷  
1   11月19日 午前11時頃 沼田市利根町 男性1名が、狩猟(シカ猟)中にクマと遭遇し負傷  

平成25年度

【2件】

1   9月9日 午後4時40分頃 沼田市戸神町 男性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷  
1   11月16日 午前9時30分頃 沼田市利根町 男性1名が、狩猟中にクマと遭遇し負傷  
平成26年度

【4件】
1   8月14日 午前10時30分頃 みなかみ町上牧 男性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷  
1   9月27日 午後3時頃 みなかみ町川上 男性1名が、わなの見回り中にクマと遭遇し負傷  
1   10月15日 午前10時30分頃 中之条町赤岩 女性1名が、キノコ採り中にクマと遭遇し負傷  
1   10月19日 午前10時30分頃 片品村戸倉 男性1名が、キノコ採り中にクマと遭遇し負傷  
平成27年度

【3件】
1   6月17日  午前7時40分頃  みなかみ町粟沢  男性1名が、山中で下草刈り作業中にクマと遭遇し負傷  
1    6月19日   午後6時30分頃  沼田市利根町  男性1名が、釣りを終えて帰る途中にクマと遭遇し負傷  
2    8月2日   午後2時30分頃  片品村花咲  男性2名が、登山の帰りにクマと遭遇し負傷  

 12月~4月まではクマは冬眠に入りますが、この時期は地域や年により変わることがあります。3月にクマが出没した地域・年度もありました。山林に入る場合にはクマの出没情報等には充分気をつけるようにして下さい。

 メスは冬眠中に子供を1~3頭産み、新生子は400グラム前後で、手のひらにのる大きさしかありません。子グマは母グマと次の年の夏まで一緒に過ごします。 

 クマは冬眠から覚めると樹木の新芽や山菜等を食べます。そのため、 行楽や山菜採り等で山に入る時には、その地域のクマの出没情報に気をつけていただくとともに、クマの出没情報があった場合には、1人で行動することは避け、クマよけの鈴、ラジオの携帯等によりクマの被害にあわないようにご注意下さい。残飯などクマの誘引物となるものは持ち帰るようにしましょう。

クマとのトラブルを防ぐためにお願いしたいこと

クマに出会わないために…


  1. 人身被害を未然に防ぐためには、クマがいそうな場所にハイキング、山菜採りやキャンプに出かける場合は、ラジオやクマ鈴など音の出るものを持っていきましょう。クマは人よりも耳がよいそうです。また、最近ではクマ撃退スプレーも市販されています。
  2. 子グマの近くには母グマが必ずいます。母グマは子グマを守るのに必死で襲ってくる場合があります。子グマには絶対近づかないようにしましょう。特に、子グマだけを見かけた場合でも、母グマが近くの藪に潜んでいる可能性が高く非常に危険です。
  3. 早朝や夕方の薄暗い時間帯はクマの活動が活発になるため食べ物探しに夢中で、人間の接近に気付かないことがあります。この時間帯の行動は控えるようにしましょう。
  4. 突然のクマとの出会いが一番危険です。山菜狩りなどに夢中にならないように、また、水流の激しい沢や風雨の強い日はお互いに物音が聞こえないので、注意しましょう。
  5. 新しい糞や足跡を見つけた時は、近くにクマがいる可能性があるのですぐに引き返しましょう。

クマを引き寄せないために…

 ハイキングやキャンプ時に出たゴミは必ず持ち帰るなど、食料の管理を徹底しましょう。空き缶に残ったジュースの雫やお握りの食べこぼしでさえも味を覚えます。
 また、収穫されなかったり廃棄した農作物や果実類はクマの好む餌であり、出没原因となるため、収穫や回収などを行ってください。

クマと出会ってしまったら…

1 あわてない

 決して慌てないで下さい。とにかくじっと動かず、立ち去るのを待ちましょう。また、遠くにクマがいる場合は速やかにそっとその場を立ち去りましょう。

2 騒がない

 大声を出したり、物を投げつけたりするとクマが興奮して危険です。写真を撮影することも危険です。(特にストロボの光が刺激になります)

3 走って逃げない

 他の動物も同じですが、クマは逃げるものを追う習性があるので走って逃げるのはとても危険です。背中を見せずにクマと向き合ったままゆっくり後退、距離を稼ぎましょう。もし、もう逃げることができないというような場合になってしまったら、お腹を地面に向けうずくまり、首を両手で覆い頸動脈を守り、クマが立ち去るのを待ちましょう。

尾瀬のツキノワグマに関する情報は、「尾瀬ツキノワグマ保護管理」((公財)尾瀬保護財団:外部リンク)をご覧下さい。

ツキノワグマの生活について

 群馬県には平野部を除く山地に、約1000頭のツキノワグマが生息しています。普段は奥山にいますが、時に里へ降りてきて農作物に食害を与えたり、人との間でトラブルを引き起こすこともあります。

 クマがどんな動物でどの様な生活を送っているかを知ることは、クマとのトラブルが起きないための第1歩に繋がります。

体の大きさ

 オス 体重 50~100kg、体長 110~140cm
 メス 体重 30~60kg、体長 80~120cm

 体重は季節により変わります

運動能力

走る

 一見鈍重そうに見えますが人より早く走ることができます。短い距離なら100メートルを7秒程度で走る能力があるようです。

泳ぐ

 泳ぎは得意で、湖で泳いでいる姿が確認されることもあります。

登る

 木登りが上手で、ごく普通の習慣として樹上で眠ることさえあります。

行動圏面積

地域、雌雄、年齢で行動圏面積は変わりますが、一般的にオスの方が広い傾向があります。

 オス 40~80平方キロメートル

 メス 15~30平方キロメートル

  • 行動圏は季節でも変化し、通常秋よりも夏に広くなります。食べ物の少ない年は行動圏も広がります。
  • 山の手線内の面積が約60平方キロメートルとなっています。

食べ物

  • 春:シシウド、アザミなどの高茎草本を中心とした柔らかい芽、葉や茎、樹木の新芽・花
    ※山菜はクマのエサにもなっているため、山菜のあるところにはクマがいる場合があり、ある意味人と同じ資源を争っています。
  • 夏:多肉多汁質の草、ハチ・アリなどの昆虫類、サクラ類の果実
  • 秋:ブナ・ミズナラなどの実、ヤマブドウなどの果実

繁殖

 ほとんど1頭で行動をしています。他のクマと一緒にいるのは交尾の時か、子育てをしている時です。

6~7月 

 初夏はクマの交尾期です。オスとメスが一緒にいることがあります。

1~2月

 冬ごもり中に子供を1~3頭産みます。新生子は400グラム前後で、手のひらにのる大きさしかありません。子グマは母グマと次の年の夏まで一緒に過ごします。 

 ※堅果類(ブナやミズナラなどの実)が豊作の年には出産率が増加し、逆に凶作の年には出産率が低くなる調査結果があります。

ツキノワグマの錯誤捕獲への対応について

 近年、野生動物による被害が増加しています。特に獣類によるものが多く、それに伴う農業被害なども発生していることから、県ではサル、イノシシ、シカ、ハクビシン、アライグマ等の捕獲を強化・促進しています。
 そのため、これらの動物を捕獲するための捕獲オリやククリワナが増加しており、ツキノワグマが誤ってワナに掛かることがあります。(目的の動物以外が捕獲されたことを、錯誤捕獲といいます。)錯誤捕獲については、ツキノワグマに限らず、速やかに捕獲オリ等から解放し、本来の生息地に戻す対策をお願いしています。

 ツキノワグマは人身被害を発生させることのある危険な動物との認識もありますが、繁殖率が低く、絶滅の可能性のある種として慎重な取扱いが求められています(特定鳥獣保護管理計画作成のためのガイドライン(クマ編)2010年3月:環境省)ので、県民の皆様にも御理解、御協力をお願いいたします。

 なお、人身被害等の可能性のあるツキノワグマについては、捕獲許可を得た後、捕獲オリ等の設置、捕獲、殺処分を行っています。

このページについてのお問い合わせ

環境森林部自然環境課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-2874
FAX 027-243-7702
kanshizen@pref.gunma.lg.jp