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ぐんま緑の県民基金事業 平成26~28年度中間評価検証報告

ぐんま緑の県民基金事業の総括

 ぐんま緑の県民税評価検証委員会では、税の使途の透明性・公平性を確保し、事業内容の検討、実績評価・効果検証を行うために設置され、平成26年度は3回、平成27年度は3回、平成28年度は2回の委員会を開催し、ぐんま緑の県民基金事業の執行状況や効果について検証・評価を行ってきました。

ぐんま緑の県民税評価検証委員会の総括意見

 事業毎に3年間の成果を評価し、課題等を提示する。

  • 水源地域等の森林整備事業は、必要性が認識されながらも事業費の確保ができず、放置山林が増加してきた経緯がある。間伐を実施した山林では、下層植生がみられるようになり、災害に強く、水源涵養機能を強化された山林として整備されてきた。本税導入の意義は森林県である本県にとって大きく、水源県としての役割をさらに発揮していけるものと評価できる。
  • 森林ボランティア数は86団体、会員数は5千人余りを数えており、これは広報、研修、体験会の開催などを重ねてきた成果と評価できる。また森林環境教育が市町村提案型事業として、自治体単位、あるいは学校単位で広がってきている点も評価される。
  • 市町村提案型事業は、3年度目で全市町村で取り組まれるようになり、全県に浸透した様子がうかがわれる。市町村提案型事業の内、荒廃した里山・平地林の整備に多く取り組まれ、それは本税導入の一つの要因でもあったことから県民ニーズ、地域ニーズに沿った事業展開が見られている点でも評価される。また、県民によって貴重な自然環境や希少動植物の保護が行われたことも本事業の成果として特筆される。
  • 制度運営では、県民への普及啓発への取り組みの結果、一定の周知がなされてきたと認識される。

 以上のように全般的には、当初の制度設計に沿った事業が展開され、県民の間に浸透してきたとみることができるが、課題もある。

  • 本税の中心事業である水源地域等の森林整備の進捗率が50%に達しないのは、不在村地主が増加している状況を反映し、山林所有者の承諾や境界線の確定に時間を要しているからである。これは制度設計の段階でも予想されたことであった。今後は、地元の山林事情に詳しい森林組合、自治体と、さらに連携を密にして、整備を進められたい。なお、事業3年度末時点での進捗率から、本税1期5年の終了時点で、未整備地が残存する可能性があり、それへの対応策について検討されたい。
  • 森林ボランティア活動と森林環境教育の推進は、県民の反応も良く、順調に推移しているが、今後も継続して推進できるように検討が必要である。これらは学校教育現場とも密に連携をとり進める必要があり、群馬県の全ての幼稚園、保育園、小中学校で取り組まれるような仕組みを検討することも必要である。また高等学校、大学、専門学校への普及も今後検討する必要がある。
  • 市町村提案型事業の森林の公有林化については、その公有化が客観的に見て必要であることを示す実現可能な具体的な森林の整備計画、森林活用計画の立案を提案自治体に求めていく必要がある。
  • 評価検証に関連して、整備による相対照度の変化、植被率の変化を県民にわかりやすくホームページやパネル展示等で示して、地方分権型の取り組みによって、県土が整備されている状況を県民に積極的に知らせていく必要がある。
  • 制度設計の段階では、里山と条件不利地の森林の整備に重点を置いたため、山地のない平坦地のニーズに応えられていない点がある。温暖化の影響もあって、県東部の地域では、夏の気温が約40度に達することもあり、こうした地域の緑被率を高めることも重要であり、今後の課題として、対応策を検討されたい。
  • こうした課題や検討すべき点はあるものの、徴税した基金の使い方に特に問題はなく、群馬県全域への浸透、多くの県民への浸透もみられ、3年間が経過した段階では、順調に進展していると評価される。

ぐんま緑の県民基金事業の実施概要

 財源:【収入】基金(税収、寄附金、運用益、諸収入) 2,274,853千円

(内訳)

  • 税収 2,271,605千円
  • 寄附金 2,593千円
  • 運用益 480千円
  • 諸収入 175千円

 使い道:【支出】ぐんま緑の県民基金事業 1,868,046千円

(内訳)

  • 水源地域等の森林整備 1,248,438千円
    (内訳)
    • ※平成28年度繰越事業 294,820千円
  • 森林ボランティア活動・森林環境教育の推進 32,514千円
  • 市町村提案型事業 544,339千円
    (内訳)
    • ※平成28年度繰越事業 32,462千円
  • 制度運営(普及啓発、評価検証、導入経費) 42,755千円

水源地域等の森林整備

水源地域等の森林整備 【担当課:林政課】
区分 事業内容 平成26~28年度事業
実績値
(ヘクタール)
実績
(千円)
1,248,438
条件不利地森林整備 地理的、地形的な条件により林業経営が成り立たず放置されている条件不利な森林の間伐等を実施 区域調査委託 2,991 785,633
実施計画調査委託 1,290
森林整備 910
補償費  
水源林機能増進 簡易水道等の上流部の森林で水源涵養機能等の低下が懸念される森林を整備し、水源涵養機能を増進 区域調査委託 1,781 340,210
実施計画調査委託 750
森林整備 408
松くい虫被害地の再生 松くい虫被害木が放置され、笹竹が繁茂した森林をコナラやスギなどの森林に再生 区域調査委託 414 121,952
実施計画調査委託 90
森林整備 71
補償費  
事務費 旅費、備品、消耗品費  

643

ボランティア活動・森林環境教育の推進

ボランティア活動・森林環境教育の推進 【担当課:緑化推進課】
区分 事業内容 実績値 実績(千円)
32,514
森林ボランティア活動の推進 森林ボランティア支援センターを運営し、ボランティア情報の収集・発信、安全指導や森林整備作業器具の貸出、ボランティア体験会などを実施 安全講習会 計30回
計717名
19,333
ボランティア体験会 計8回
資機材の貸出 計195回
森林環境教育の推進 森林環境教育を推進するため、専門知識を有した指導者を育成 指導者新規講座 計25回
養成者数
48名
13,181
指導者養成講座 計12回
養成者数
43名
緑のインタープリター登録者数 94名
フォローアップ研修 計6回

市町村提案型事業

市町村提案型事業一覧
区分 完了 事業量
市町村数 事業数 補助金額(千円)
荒廃した里山・平地林の整備 29 331 453,791 森林140ヘクタール、竹林79ヘクタール、管理152ヘクタール
貴重な自然環境の保護・保全 12 54 15,216 動物14種、植物28種
森林環境教育・普及啓発 22 85 33,576 参加者数17,460人
森林の公有林化 3 4 26,966 水源林11ヘクタール、平地林1ヘクタール
独自提案事業 4 13 14,791 森林9ヘクタール、竹林9ヘクタール
合計 35 487 544,339  

制度運営

制度運営一覧
区分 事業内容 実績値 実績(千円) 担当課
42,755
普及啓発 ぐんま緑の県民税への理解を深めるため、税のしくみ、森林の役割や大切さの普及啓発活動を実施 普及資材(パンフレット)の作成 計1万7千部 4,884 林政課
事業地等をバスで巡る現地説明会 計8回
(バス計13台)
評価検証 事業の内容検討・実績評価・効果検証などを行う第三者機関を運営 ぐんま緑の県民税
評価検証委員会開催
計8回 1,412 林政課
事業の客観的な効果検証を行うために必要な調査・分析 間伐前と間伐後の森林の状況を調査し、事業の効果を検証 毎年20カ所 2,880 林業試験場

ぐんま緑の県民基金事業平成28年度実施報告書は下記からダウンロードできます。

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このページについてのお問い合わせ

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〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-3278
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