チャイルドシート　Ｑ＆Ａ

更新日：2019年6月12日印刷ページ表示

みなさんのチャイルドシートに関する疑問にお答えします。

Ｑ．質問1：どうして、チャイルドシートが必要なの？

Ａ．回答

平成30年中、群馬県内において交通事故で亡くなったり怪我をした子供の数は307人でしたが、そのうち約93％が自動車に同乗中でした。
交通事故によって死亡する率を比較すると、チャイルドシートを使用していなかった場合、適正に使用していた場合の約16倍となっており、チャイルドシートには自動車乗車中の交通事故による子供の被害を軽減する効果が認められます。
チャイルドシートを正しく使用することによって、衝突事故の際に子供が車外へ放り出されてしまうことや、急ブレーキや急カーブによる車内転倒の事故を防ぐことができます。

抱っこでは守りきれません！イメージ画像

Ａ．回答

抱っこでは、事故の衝撃から子供を守ることはできません。
時速40ｋｍで衝突したとき、乗員に加わる衝撃は、体重の約30倍にもなるという実験の結果があります。
体重10ｋｇの子供でも、30倍の300ｋｇの重さとなれば、大人が抱っこしていても支えきれるものではありません。衝突時の衝撃で、抱っこしている腕の中から飛び出し、車内に叩き付けられてしまうでしょう。
もし、抱っこしている人がシートベルトを着用していなかったら、その人にかかった衝撃力までもが子供にかかってしまうことになります。仮に助手席に座っていた場合には、子供をエアバッグ代わりにしてしまいかねません。抱っこしている人の体重が60ｋｇあったとすれば、1800ｋｇもの衝撃が子供にかかることになるのです。

Ａ．回答

道路運送車両法の保安基準に適合するチャイルドシートで、子供の成長にあったものを使わなければ、「チャイルドシートの使用義務」を果たしたことにはなりません。
保安基準に適合している製品には、国土交通大臣の型式指定マークが表示されています。また、外国製品については、ヨーロッパの「ＥＣＥ R44」や米国の「ＦＭＶＳＳNo.213」に適合しているものは、日本の国土交通大臣の型式指定を受けたものと同等と見なされています。

いい子だねとあやすイメージ画像

Ａ．回答

もし、子供がチャイルドシートを嫌がって泣き出したとしても、走行中はチャイルドシートを外さないでください。
泣かせたままにしておくのはかわいそうかもしれませんが、いつ、どんな時に交通事故に巻き込まれるかは、誰にも予測できません。万が一、交通事故に遭って子供が怪我をしたり亡くなってしまったりしてからでは、「かわいそう…」では済まされないのです。
どうしても落ち着かなかったり、イヤだと言ってきかない場合は、他の通行の邪魔にならないような場所に停車し、抱っこしたり遊んであげるなどして気晴らしをさせてあげてください。
言葉を理解できない頃からでも、車に乗るときはチャイルドシートに座るんだということを、話しかけて教えてあげてください。そして、嫌がらずに座っていられたときは、たくさんほめてあげてください。

Ａ．回答

付属の取扱説明書をよく読み、正しく確実に取り付けてください。タイプによっては、固定金具（一般的にロッキングクリップと呼ばれる金具）や固定クリップを使い、座席ベルトを固定する物もあります。
また、子供を座らせてハーネス（肩ベルト）を着けるときに、損傷やゆるみ、ねじれなどがないか、よく確認してください。
子供の発育状況によって、前向きに固定する場合と後ろ向きに固定する場合があることにも気を付けてください。身体の不安定なうち（首が据わる以前や一人座りできるようになる以前）は、後ろ向きに取り付けてください。

Ａ．回答

後部座席への取り付けが基本となります。
車の中でいちばん安全な場所は後部中央の座席だと言われますが、後部中央席の座席ベルトは2点式のものが多く、3点固定式のチャイルドシートを取り付けられない場合があります。また、道路側となる運転席後ろの席では、子供を乗降させるときに危険な場合があるので、助手席の後ろの席に取り付けるのが良いでしょう。
一部の軽自動車では、後部座席の座面がチャイルドシートの台座より小さいため、取り付けることができない場合があります。その場合は、助手席に取り付けることになります。
助手席に取り付ける際には、フロントガラスやダッシュボードからできるだけ遠ざけるよう、座席を最後部まで下げてから取り付けてください。また、エアバッグが装備されている場合には、必ず前向きに取り付けてください。後ろ向きに取り付けていると、エアバッグが開く際にチャイルドシートの背もたれに強く当たり突き飛ばしてしまうおそれがあります。

もっと知りたいイラスト画像

Ａ．回答

　日本自動車連盟（ＪＡＦ）のホームページ＜外部リンク＞には、チャイルドシートの間違った使い方に関する実験の動画や子供をチャイルドシートに座らせるコツなどが掲載されています。
　独立行政法人自動車事故対策機構（NASVA　ナスバ）のホームページ＜外部リンク＞では、市販のチャイルドシートについて実施した安全性能評価試験の結果を公表しています。