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6月10日「働く私の“もやもや”を折れない心にかえるコツ」における質問票への回答

更新日:2018年6月19日 印刷ページ表示

平成30年6月10日に女性のキャリア支援セミナー「働く私の“もやもや”を折れない心にかえるコツ」を実施した際に、参加者の皆さまからいただいた質問票への回答がまとまりましたので、掲載します。

「働く私の“もやもや”を折れない心にかえるコツ」における質問票への回答一覧
番号 質問 回答
1 会社での仕事の中で上司・部下との関係について
期日を守れず打ち合わせの資料ができない場合など、明らかに部下が悪いような場合におけるDESC法でのアプローチは?
部下の方が常習的に期日が守れないのか不明ですが、課題解決に向けて以下のDESC法は有効だと思われます。
D:資料の作成は昨日までだったよね。
E:資料作成がとどこおっているのは負担が大きかった?あるいは他に時間的に無理だったのかと管理職として心配している。
S:作成資料がないと会議に差しさわりがあるから、会議日までにできるかどうかを教えてほしい、もしできない場合は資料作成をサポートすることも可能だ。
C:君の考えは?
2 職場での人との距離の取り方がむずかしい。
気分のムラなくいつも落ち着いて人と接したい
人との関係ではどの距離感がよいという絶対的なものではなく、それぞれ時・場合・立場で異なってくるかと思われます。
また、物理的な距離なのか、心理的な距離感であるかも不明ですが、職場では働く者として、「仕事のパフォーマンスをあげる」という共通した目的がありますので、まずは仕事上での円滑なコミュニケーションがあることが望ましいです。
あまり構えずに感情的にならず、「私の意見では…」「私はこう思いますが…」というような会話を進めることを意識されてはいかがでしょうか。
3 仕事が工場で、人間関係が難しく(女性ばかり・攻撃的な人が多く)理不尽な注意のされ方や工場の慣習のパワハラの様な扱いを受けた時に、どのように自分の心を立て直し、そして仕事に前向きになっていけるか、どのような心持ちでいたらよいか、円満な人間関係を築くにはどのようにしたらよいか 一日8時間、職場でお辛い気持ちでいるのは耐えられないことだと思われます。
攻撃的な方が多いということで職場環境自体も快適ではないことが想像できますが、仕事のパフォーマンスを上げるためにも組織の健康度を上げていく必要があるかと思われます。もし、この訴えが複数あるようでしたら、管理職に相談するのも必要だと思います。
また管理職にパワハラ問題もあるようでしたら、これは人事・労務の問題になると思います。
ご自分のストレスに対してのとらえ方(研修会では「認知」という言葉で説明しましたが)の問題であれば、緊張度を解いてあまり、「人間関係はこうあらねばならない」と心構えるだけではなく、ふっと力を抜いて、淡々と自分の役割(キャリア)に専念すると自然と結果がついてくるかと思います。
4 レジリエンス・ストレスマネジメント等いろいろ対処方法を今後使っていきたいと思います。ネガティブになりやすいですが、認知行動療法もよいのでしょうか? ストレッサーをどうみるかによって気分もかわってきます。これが認知行動療法でいっていることでもあります。
ネガティブになる自分を修正するというよりは「これもあり」だけれど、「他にもある」という心に余裕をもつことも大切です。これが臨床動作法でご紹介したように、自分の心、考え方を「こうあらねばならない」という緊張度の高いものから、「これもあり、あれもあり」と少し緩めることで行動変容もみられ、結果、課題解決の方向に向かう場合もありえます。
頭で考えるだけではなく、動作・行動を踏み出してみたら、いかがでしょうか?
自分が踏み出せば、環境も変わり、想定外のことがおこるというものです。
5 アンガーマネジメントについて
怒りの反応を変えるコツを知りたいです
アンガーという感情から行動を起こしてしまうと、そのエネルギーの大きさが想定外の結果を起こしてしまい、後悔することが多いといわれています。だからといって「怒り」を表現せずに我慢するというのもよりストレスがたまるものです。適切な怒り表現をすることが大切です。
激した「怒り」の感情の継続時間は6秒といわれています。すなわち6秒すぎれば、その怒りに対して感情レベルで対応するのではなく、客観的な冷静な対応が可能となります。
6 以前の職場で、うつ病の方と一緒に同じ部屋で2人きりで働いていました。その方は1日に何度も泣いたり、怒っていたりで大変でした。同じ空間にいるだけで辛かったのですが、どのように対応すればよかったでしょうか。自分も病んでしまいそうでした。 今は環境が変わったのでしょうか?
それは大変だったと思います。メンタル不調の方への対応とパフォーマンスの維持のためのサポート等、緊張度が高かったと思われます。
快適職場の形成という点で職場組織では複数でチームを組んでメンタル不調の方をサポートしていくことが必要です。それは働く者たちで「お互い様」という相互支援の雰囲気が快適職場形成につながっていき、組織の健康度が上がり、結果的には全体のパフォーマンスが上がることにつながるからです。
症状が発現している方も仕事をするからには心身状態を良好にしてから職場復帰が必要であったかもしれません。職場はリハビリの場ではありません。その方をケアするのは産業保健スタッフであり、一緒に働く人ではないと思われます。
7 職場では様々 大なり小なりの問題がありますが、上司(責任者)に解決能力がなく、感情の浪費を多くさせられています。
無駄な時間を作らされることに怒りを感じるスタッフも多く困っています。
対処方法を教えてください
職場における様々な問題対処については多忙な中、時間をとられると思われることも多いかと思います。また、感情の浪費ということで、自分自身の喜怒哀楽という人間性のところまで入り込んできて自分の気分も不快になってしまうということですね。
ただ、職場の問題を「見える化」し、協議することで、問題を共有して、問題解決にあたり、ルール付けをすることにより、さらなる問題噴出を予防することも可能になります。
怒りを感じるスタッフも多くということで、これは職場の雰囲気も増悪していることが想像されます。このような問題が顕著になってきた今こそ、組織として適切な対応が求められているきっかけとなるかと思います。
8 ストレスの源をはね返す、ポジティブな思考として一番大切なことは何でしょうか ストレス対処については、自分が頑強になり、ストレスを打ち負かすというイメージよりはストレスとうまく付き合う、「柳に風」のごとく、柳が風になびくように、相手が強い調子であっても、さらりとかわして巧みにやり過ごすようなことがあっているかと思います。
ストレス源を消滅させるよりは自分が「主体」となってその在り方を変化させるという「自分」本位の対処であり、そのためにはあまり正面をきってストレス源に立ち向かわず、その対処方法としてあれもあり、これもありと選択肢を多くもつことが結果的なポジティブ思考につながることと思います。
そのためにも頭を柔らかく、心も緊張度を高めないことが「したたかな」姿勢につながり、大切なことと思います。
9 転職して間もないのですが、職員同士で私のことを何かと話しています。本人には聞こえていないように(思って)話していますが、聞こえてくるので気になり、気持ちが沈みます。どうしたらいいでしょうか。
※駐車場での停め方、話し方、服装(制服ですが、似合う似合わないなど)、お昼休みの過ごし方、仕事中の出来事など
まだ転職して、間もないということで、職場の方の話声、特に、自分に関することであれば気になるところですね。新任ということで周りの方も、「気になる」存在としてあなたを見ているのかもしれません。あなたも新しい職場に慣れるためにも回りを見渡し、どんな方々がいるのか観察していくことも必要かと思われます。
それにはまず、仕事内容の理解を深めていくためにも、周りの方々にご教示願うことも必要かと思います。駐車場の停め方や制服等は会社のルールで決められていることが多いと思いますので、会社のルールを知っておくことが必要です。
他、昼休みには緊張をといて、「質の高い」休養をとるために臨床動作法等を試みてはいかがでしょうか?
10 私はポジティブな方でどちらかというといつも自分の意見を言わず、もやもやしている人のグチをきいている方です。
もやもやしている人はどのようにアドバイスしても行動せず、またもやもやして繰り返すことが多いと思い、どのように伝えたらいいかを考えるために今回参加しました。
一番効果が高いと思う一言と行動があれば教えてください。
目的をもってのご参加ありがとうございます。人のグチをきくことが多いというのはあなたが受け入れてくれる人であり、信頼できる人と思われているのです。まずは自分の話をきいてくれて「わかってくれる」人という期待があるからと思います。
せっかく課題解決に向けて、アドバイスをしているのに、その通り行動しないということ自体に、その人なりの問題があると思われ、まずはあなたに話をしたことで自分の問題に気づいたかもしれません。そこで、本人もどのようにしたらいいか「考慮中」であるかもしれません。
人の行動はそう簡単に変えることはできません。本人が自分の問題に気づき、何とかしなくてはと切羽詰まらない限りなかなか動かないものです。でもそういう頭でっかちの人にも臨床動作法でお示ししたように、自分の緊張度をとき、力を抜くことで、結果的にはいろいろなアイディアが生まれ、選択肢が増え、四面楚歌状態から余裕が生まれ、的確な判断ができるというものです。
このあたりを皆様方に研修を通してお伝えしたかったことです。

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