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自主防犯パトロールの方法、注意事項

更新日:2019年9月5日 印刷ページ表示

気楽に!気長に!危険なく!

自主防犯活動の必要性

 近年、全国的に「地域の安全は地域で守る」という自主防犯意識が芽生え、パトロールなどの防犯活動が活発に行われるようになってきました。自主防犯活動が、地域に根付いて継続されることで、地域の連帯感が醸成され、犯罪抑止機能が向上すると考えられます。
 平成16年6月16日、県民・事業者・行政が一体となって、犯罪の起こりにくいまちづくりを推進するための必要な事項を定め、県民や観光等で本県を訪れる皆様が安心して暮らしたり、滞在することができる安全な社会の実現を図ることを目的とした「群馬県犯罪防止推進条例」が施行されました。この条例は、正に治安回復に向けた各種防犯活動の基本となるものであります。是非、未来のこどもたちのためにも、犯罪の起こりにくいまちづくりに向けたパトロールなど各種自主防犯活動の推進をお願いします。

自主パトロールの目的

  1. 犯罪・事故・災害の被害を未然に防止すること
  2. こどもの安全を確保すること
  3. 青少年の健全育成
  4. 地域のみなさんが安全に対する関心を高めること
  5. パトロールに参加することで地域の連帯感を醸成すること
  6. 地域の犯罪抑止機能を向上すること

自主パトロールの立ち上げ方

1.メンバー、隊員の募集

 自治会・PTA・会社など、地域に居住する方や勤務する方で、パトロールできる方を募集しましょう。

2.リーダーの決定

 メンバーが集まったらパトロールを効果的に推進するため、推進責任者(リーダー)などを決めましょう。

3.活動の手段・方法の決定

 リーダーを中心に、どのような方法でパトロールするか決めましょう。警察や関係機関・団体との連携交番や駐在所、警察署から犯罪情報の提供を受けたり、自治体への補助申請など、連携を密にして活動しやすい環境をつくりましょう。

4.パトロール開始の広報

 地域のみなさんへ協力を求めるためにもパトロールすることを回覧板などで知らせましょう。また管轄の交番・駐在所へもお知らせ下さい。

自主パトロールのイメージ

気楽に!

 気負わず、肩肘を張らず、日常生活の一部として気楽にやりましょう!

気長に!

 短期間では、パトロールの効果は実感できないものです。気長に続ければ、やがて気づかないうちに防犯の輪が広がり、犯罪の起こりにくい環境が醸成され、犯罪の発生が減少していきます!

危険なく!

 せっかくパトロールをしても、事故にあったり怪我をしたのでは、継続することが難しくなってしまいます。危険なことをする必要はありません!

自主パトロールの必需品

メモ帳

 危険な場所や不審な車のナンバー、特徴などをメモしましょう。

日誌

 注意する場所などを次の人へ引き継げるように、日誌を作成しましょう。

反射テープなど

 夜間パトロールの際は、事故にあわないよう反射テープなどをつけましょう。また、夕暮れ時は、特に歩行者が見えにくい状態になりますので、早めに反射テープなどをつけましょう。

タスキや腕章

 パトロールをしていることが一目で分かるように、「パトロール中」などと記載されたタスキや腕章などを着用しましょう。

懐中電灯

 夜間パトロールの際は、危険回避のために、懐中電灯を携行しましょう。

防犯ブザー

 防犯ブザーは、子どものためだけのものではありません。危険を感じたり、事件を目撃したときなどに防犯ブザーを鳴らして下さい。

 危険を感じたり、事件を目撃したときなどに吹鳴して下さい。

自主パトロールの方法

 自主パトロールは、文字どおり、みなさんが主体となって行うものです。ここに書いた方法は一例ですので、みなさんがお住まいの地域に合った方法でパトロールして下さい。

複数で!

 2~3人以上の複数でパトロールしましょう。多くの目で見ることにより、より多くの危険箇所などを発見できますし、例えば、不審な車を発見したときには、1人はナンバー、1人は運転手の特徴と、役割を決めて覚えるようにすれば、きめ細かく確認できます。

徒歩で!

 街頭で犯罪の被害にあう方の多くは、徒歩や自転車です。同じ視点で見ることによって、犯罪にあいそうな場所や危険な場所などを知ることができます。必ず徒歩というわけではなく、山間部や人家が点在している地区では、自動車やバイクでのパトロールの方が有効と思われます。

声かけを!

 声かけといっても「おはようございます」や「こんばんは」といった挨拶だけでも十分です。地域のみなさんが声をかけ合うことで、地域の連帯感が醸成されます。当然、犯罪者は、声をかけられることを嫌いますので、パトロール中は、見知らぬ人でも挨拶をし、声をかけましょう!

毎日欠かさずに!

 パトロールは、毎日継続することに意味があります。夕方や夜間だけではなく、朝や昼間もパトロールは必要です。みなさんの姿が頻繁に見えるほど、犯罪者には嫌なものです。

できる範囲で!

 無理をせず、みなさんのできる範囲(時間・場所)でパトロールしましょう。何事も苦痛になったのでは、長続きしないものです。朝夕の散歩や犬の散歩をする際など、仲間を誘って2~3人で「パトロール中」のタスキをかければ、りっぱな防犯パトロールです!

パトロール後に情報交換を!

 ただパトロールをするだけでなく、パトロールの結果について、仲間や警察、自治体と情報交換することで、危険な場所の改善要望、子供やお年寄りへの注意喚起など、犯罪の起こりにくい環境をつくる上で、大変役立ちます。
 パトロール中に不審者の特徴や不審車両のナンバー、危険な場所などをメモしたら、必ずメモ帳は保存しておいて下さい!後日、そのメモが犯人検挙などに大変役立つことがあります。

広報活動を!

パトロールを実施することはもちろん、パトロールの結果から分かった危険な場所などについて住民のみなさんへ注意喚起することも重要です。パトロールから知り得た危険な場所や注意する場所などを地図に示した「安全・安心マップ」を作成して地域の方へ配布すれば、さらに犯罪や事故の抑止に効果があります。

自主パトロールの着眼点

 パトロールを通じて安全を確保するとともに、地域の環境をもう一度見直して下さい。パトロールでの結果から分かった事件や事故が発生する危険性の高い場所などは、地域ぐるみで働きかけをして改善していきましょう。犯罪や事故の起こりにくい環境にすることが重要です。

通学路に異常はないか

 不審人物や不審車両がいないかなど、子どもの安全を確保するために、登下校時間は重点的なパトロールが必要です。

公園などの遊び場に異常はないか

 放課後、子ども達が安心して遊べるよう、警戒や環境整備が必要です。公園の見通しを良くして明るくすることでも、防犯効果があります。夕暮れ時に子どもが遊んでいたら、帰宅を促しましょう!

廃屋や空き家などに異常はないか

 廃屋や空き家などは、犯罪の温床となりやすい場所です。また、放火されたり、不良少年のたまり場となるおそれもあります。管理者などへ改善の働きかけをしましょう。

不良少年のたまり場になっている場所はないか

 公園や店先など、不良少年のたまり場になっているところがあると、そこから非行が広がっていきます。

防犯灯の整備が必要な場所はないか

 暗い道路は、ちかんなどが発生しやすくなります。暗い駐車場は、車上ねらいなどが発生しやすくなります。

交通事故の発生するおそれはないか

 見通しの悪い交差点など、交通事故が発生するおそれのある場所を確認し、危険な点があれば改善を働きかけましょう。

水難事故の発生するおそれはないか

 河川・用水・湖沼など、水難事故が発生するおそれのある場所を確認し、危険な点があれば改善を働きかけましょう。

自主パトロールの注意事項

危険なことはしない!

 パトロール中に不審者を発見したら、警察へ通報して下さい。不審な車を発見したら、ナンバーや特徴をチェックして、その車が逃げても追跡せずに警察へ通報して下さい。事件を目撃したら、ただちに110番通報して下さい!

交通事故に注意!

 パトロール時には、反射テープや懐中電灯、蛍光色のジャンパーなどを活用し、交通事故には十分注意して下さい!

自主パトロールの問題点

活動が自然と低調に。

 結成当初は盛り上がったけれど、何となく参加人員が少なくなり、自然消滅してしまったという事例を見かけることがあります。活動が低調になってしまう原因としては、

  • 組織(団体)を結成することが目的になっている(結成したことで、満足してしまっている)
  • 一部の人だけが一生懸命になっている
  • リーダーが不在である
  • 関係機関・団体からの情報が不足している

 活動に当たって、最も重要なのは、活動をいかに長続きさせるかということです。気楽に!気長に!危険なく!が大切です。

活動を長続きさせるためには?

  • 無理のない方法で、参加者相互でしっかりした取り決めをする
  • 多くの住民が参加できる活動内容を設定する
  • 拠点を設けて活動しやすい環境をつくる
  • 関係機関・団体との緊密な連携を図る

自主パトロールQ&A

パトロール隊を結成した場合、警察や行政機関への届出は必要ですか?

 届け出る義務はありませんが、警察や行政機関等と連携することで、効果的な活動ができます。警察から犯罪発生の情報提供を受けたり、パトロールのポイントについて指導を受けたりすることができます。また、市町村等から助成を受けることができる場合もありますので、相談して下さい。(各市町村によって異なります)

負担が大変ではないですか?

 たくさんの方々が参加することにより、負担は軽減します。1班3名編成で、1日に2回のパトロールを計画すると、42人集まれば1人当たりの負担は週1回となります。180人集まれば、月1回の負担で足ります。

あいさつや声かけなどの簡単なことをするだけで、効果があるのですか?

 悪いことをしようという人は、人に見られることを何より嫌います。声をかけられたり、顔を見られたことで犯行を思いとどまったり、立ち去ったりしますので、犯罪の抑止に大変効果があります。ある調査によると、空き巣などの泥棒の6割が犯行をあきらめた理由として、「声をかけられたこと」を挙げています。あいさつ運動や声かけといった活動が定着すると、広く地域全体が顔見知りとなり、地域の犯罪抑止機能が大変向上します。

規約や要綱を策定する必要がありますか?

 規約や要綱があると活動目的について意思統一を図ることができ、団体を結成しやすく、役員や参加者の役割が明確になる、活動費等の管理がしやすいなどのことから、策定することをお勧めします。

パトロールは示されたとおりにしなければならないのですか?

 あくまでも地域住民による自主活動ですので、地域の実状に合わせた方法で実施して下さい。

腕章などはどうするのですか?

 腕章やタスキを着用することで、パトロール中であることが地域のみなさんにアピールできます。それぞれの地域独自のシンボルとしても、「パトロール」などと記載した帽子やタスキ、腕章、ジャンパーなどの着用をお勧めします。そろいのタスキなどを作ってみてはいかがでしょうか。蛍光色のタスキやジャンパーなどは、交通事故防止にも役立ちます。群馬県でも腕章を作成し、みなさんが利用できるように各市町村へ配布してあります。

危険ではないですか?

 危険なことは、しないように心がければ、危険はありません。不審者、不審車両を発見した際は、ナンバーチェックなどをして、声をかけたり、近寄ったりせずに警察へ通報して下さい。事件・事故を目撃した際は、直ちに110番通報して下さい。また、夕方から夜間は、反射テープを活用するなどして、交通事故に十分気をつけて下さい。

パトロールは昼間も必要なのですか?

 犯罪は、24時間発生しています。特に、空き巣は昼前後に多く発生しています。昼間のパトロールも犯罪の抑止に、大変有効です。

パトロールの重点や活動計画は、どのように定めればよいですか?

 パトロールする地域で多発している犯罪(空き巣、車上ねらい等)、問題となっていること(ちかんの出没、通学路の安全確保等)を解決することを重点に活動を進めて下さい。地域の犯罪情報は、各地域を管轄する交番・駐在所、警察署へお問い合わせ下さい。活動計画は、重点に合わせてパトロール方法や時間を決めて下さい。例えば、通学路の安全を確保するのであれば、朝・夕の通学・下校時間帯のパトロール、ちかんの出没をなくすのであれば、出没する時間帯にできるだけ目立つようにパトロールすることなどです。

活動中、犯罪に遭遇した場合、どうしたらよいですか?

 警察に110番通報して下さい。「あわてない、怪我をしない、無理をしない」を原則に、警察への通報をお願いします。また、犯行を制止させるには、『防犯ブザー』や『笛』を活用して下さい。怪我をしないよう、犯人に近づいたり、追跡しないで下さい。

ボランティア保険について

 ボランティア保険は、活動中の様々な事故によるケガや賠償責任などについて補償するものです。加入条件や必要書類などは、各保険会社等によって異なりますので、各社へご相談して下さい。また、自治体で加入しているところもあります。

県警ホームページの活用を

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