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平成26年度群馬県生活衛生適正化審議会開催結果

更新日:2014年9月11日 印刷ページ表示

1 日時

平成26年7月31日(木曜日)午後2時から午後4時15分

2 場所

群馬県庁 審議会室(県庁舎7階)

3 出席委員

11名
(石原委員、大河原委員、藤倉委員、小山委員、田島委員、木島委員、関委員、松本委員、塚越委員、吉岡委員、寺田委員)

4 傍聴人

なし

5 会長選出及び職務代理者指名

 群馬県生活衛生適正化審議会条例第6条に基づき、互選により小山委員が会長に選出された。
 小山会長から、職務代理者として大河原委員が指名された。

6 議事

(1)群馬県生活衛生適正化審議会の運営について

 事務局から「群馬県生活衛生適正化審議会審議要領(案)」、「群馬県生活衛生適正化審議会の会議の公開に関する取扱要領(案)」、「群馬県生活衛生適正化審議会の傍聴要領(案)」について、資料に基づき説明した結果、案のとおり承認された。

(2)公衆浴場入浴料金改定の要否及び適正額について

諮問内容

 (第1案)要望額のとおり、大人400円、中人180円、小人80円とする。
 (第2案)大人の料金については要望額どおり400円とするが、中人、小人の料金は据え置く。

委員及び事務局発言要旨

委員
 16年間価格が据え置きになっており、企業努力を相当頑張ってこられたんだと思いますが、この間に値上げは検討されたのですか。

委員(業界)
 時々値上げしてもらいたいということはありました。しかしながら、今は市町村に公共浴場などがあり、値上げしてしまえばそちらに行ってしまうというわけで断念してきました。経営について努力に努力を重ねてきたんですけれども、今回消費税の引き上げでいよいよもう我慢ができないと。お客さんの方もわかってくださっていて、いつまでも上げてないけどそろそろじゃないのという声も出てきたものですから、それでは県の方にお願いしようとやっと重い腰を上げたというのが現状でございます。
 少しでも長くやっていこうと、25~26人の入浴者でも毎月毎月やりくりしてきました。子供を大学に進ませようなんて考えたら、副業をしないとやっていけません。私も副業をしましたし、他にもやっている方がたくさんいらっしゃいます。食堂をやったり、新聞配達をしたり、荷物の配達をやったり、そういうことがあって今に至っているという状況でございます。
委員
 入浴者は、年齢的には高齢者が多いのですか。

委員(業界)
 そうです。子供さんは1日に1人来るか来ないかです。おじいちゃんおばあちゃんが孫を連れてくるくらいで、子供たちだけでくるということは今はありません。昭和48年に前橋に来た頃は、学校で遊んでから友達同士で真っ黒になって来てくれましたが、今は各家庭で自動的にお風呂が沸いて入れる。それと今の子たちは恥ずかしがりというか、修学旅行などで海水パンツでお風呂に入る子供もいると聞いたことがありますが、昔と今でかなり状況が違っているんです。
 今、幼稚園の体験入浴というのをやっています。そういう事業もやっていますが、大きいバスを停める駐車場もないですから難しい。子供のうちにそういう形で体験していけば将来利用してくれるんじゃないかと思いますが。

委員
 一番心配することが、この値上げ案でいっても不足するということ、なおかつ上げた場合に利用者が減らないのかということです。それはどのように捉えているのか。大人は高齢者が多いとのことですが、高齢者は亡くなっていったら、収入が更に減っていくことになりますが、業界の見込みはどうでしょうか。

委員(業界)
 利用は高齢者がほとんどです。平成9年の51.2人から25.4人になったということは、今まで利用していた高齢者が消えていっているということもあります。
 桐生の場合は、高齢者に月3枚の無料入浴券が配付されます。それが1人来なくなれば3回分が減り、10人来なくなれば30回分が消えていくわけです。最近近所に空き家が増えている、そこに住んでいたお年寄りがいなくなっているんです。組合の中で、値上げについて激しく声が出てきたのが1年前くらいからです。葛藤の中で、延ばし延ばしにしてきたが、消費税が上がったので、お客さんの方でもある程度しょうがないという気持ちが出てきた今、お願いの文書を出させていただいたのが現状です。

委員
 利用者が減るかもしれない危険性はあるけれども、現状からいうと上げるという方向に踏み切りたいということなんですね。
 そうすると料金を上げるとして、2案出ていますが、中人、小人の人数が増えないのが実態だとすると、どちらを採ればいいのか難しいですね。

委員(業界)
 入浴料金を上げるということは風呂場を長持ちさせるということですが、補助金がもっとあればというのが、真の希望です。もう何年も補助金が上がっていないんです。この場を借りて言わせていただくならば、年代とともに物の値上げに伴った補助金をいただけると、やめる人も少なく、もう少し長生きができるのかなというのが本音です。

委員
 今いろいろなお話を聞かせていただきまして、長い年月改定もなくよく頑張ってここまで来られましたね。消費税もまた上がるんじゃないかという話もありますし、ここで上げていただいて、皆様が少しでもやっていこうという気持ちになれるのでしたらいいと思います。
 先程幼稚園の入浴の話がありましたけど、先生が一緒について行かれるんでしょうから、大変なことはないですか。

委員(業界)
 先生が4~6人くらい来て、男湯と女湯で分かれて入ります。本来なら先生も裸で入ってもらえればいいと思うんだけど、着たままで。また、他の町内でキャンプがあって親子で入りに来るという事業もありました。その後、子供に銭湯がいいとせがまれて来たということもありました。

委員
 園児さんにはとてもいい体験になっていると思います。営業者の方には、そういう体験を広げていってほしいですね。ありがたいと思います。

委員(業界)
 体験入浴というのは、全国浴場組合でも推奨しております。いわゆる入浴の仕方についてのパンフレットや紙芝居もあるんですけど、学校、幼稚園がのってきません。極端な話ですけれども、ある浴場で、児童の体験入浴をやって女の先生が男湯の方にきてみていた。そうしたら、次の年から事業をやめてしまった。父兄からか子供からかわかりませんが恥ずかしいという声が上がって、やめてしまったという話も聞いております。浴育というのは全国浴場組合で推奨してるんですけれども、群馬県でも、体験入浴は年に数回あるかという状態です。

委員
 県内には多くの温泉地がありますが、体験入浴は増えており、銭湯に行かずに温泉地にまわってきているのかもしれません。
 私が最近非常に驚いたのが、テルマエロマエという映画をご存じでしょうか。第1作目は伊香保温泉、第2作目は草津温泉が全面的に取り上げられたのですが、あの主人公が突然日本国の温泉浴場のところへ突然現れてくるという場面が、銭湯そのものになっています。それで驚いたのは、今の若い子たちは銭湯というものを知らないのだということを知りました。先生たちには、銭湯がいかに大事なところかというのを伝えてほしいです。
 日帰り温泉施設というのも全て銭湯なんですか。

委員(業界)
 あれは銭湯ではなくその他の公衆浴場です。昔は土曜日曜というとお客さんが倍くらい入ったが、今は土日平日で変わりありません。日帰り温泉に行く人は、土日が多いです。出かけた帰りに温泉に入っていく。日帰り温泉にお客さんを取られているというのも事実です。

委員
 長い間値上げせずに一生懸命頑張ってこられたということは、同じ浴場を持つ立場から見て凄いことだと思います。旅館の宿泊料も上がってはおりませんけど、料金を上げることによってどうなるか、そういう恐怖というのは私たちも体験をしてきておりますけれども、消費税に伴って料金を値上げするという形は他でもありますし、私は中人、小人まで上げるというのは賛成をしたいと思います。

委員
 消費者側から言いますと、業者の方の御意見はもっともで、このまま値上げをしないで続けることがいかに大変かということはわかります。しかし、今は少子高齢化時代で、お年寄りは年金生活です。この値上げによって、生活の負担が高くなってしまうのではないかと思いました。そして、子供さんは1人で来るわけではなく、親御さんと一緒だと思いますが、子供さんの値上げは率で見るとかなり高いので、子供がいる側にするとだいぶ額が大きくなってくると感じました。そのへんのところで折り合いがついて、両者が歩み寄れたらいいじゃないかなと思います。

委員
 値上げというのは、私ども営業者にしては本当に大変なことでありまして、今資料を見ていますと、全国で28県が400円以上、そして消費税が10%になるであろうという中で、他の県でも値上げをしてくるんじゃないかと。大変な時代ですけれども、この際上げておかないと、この先に上げるのはまた大変なことですので、第1案のほうに賛成いたします。

委員
 皆さんの御意見をいろいろ聞いていたわけですけれども、結論から言わせていただきますと、第1案でよろしいんじゃないかと。結果というものを考えすぎると全て前へは進めないので、一つの方向を出したらそこで1回ぶつかってみて、1つの結果で考えるということをしないと、長い間このままでいたということも理由抜きで大変だったと思いますので、小さい子供さん等の料金の問題もあると思いますけど、第1案で賛成です。

委員
 低迷している中で、いかに企業が努力するかということが大事なんだと思います。銭湯に入るというのはみなさん楽しみで行っていたと思うんです。楽しみを与えながらやっていける努力が必要なのかなと思います。なかなか難しいことだと思いますけれども、銭湯を楽しんでいただける人たちを増やすことが必要だと思います。大きなお風呂に入ることは最高に幸せなことです。

会長
 企業努力はもちろん、子供の体験入浴など、非常に厳しい中努力なさっているということ、お年寄りには憩いの場として活用されているんだなと思います。全体的な意見を私から言わせていただきますと、料金改定は了承いただけるかなという話の流れだったと思います。第1案、第2案と改定案がございますが、第1案という声が多かったように思いますが、いかがですか。

委員
 改定額はいろいろの面から考えなくてはいけないと思うんですが、県内生産力にしても群馬県は中位、平均賃金は全国から見ると低いんです。そういう環境にあることを考えると、中人小人について考慮する必要があるのではという気がします。全国的にみると、第1案のとおりにしてしまうと群馬が一番上になってしまうという点もあるので、そこをどう捉えるかというところは議論したほうがいいと思います。

会長
 中人小人についてはもう少し検討が必要という意見がありましたが、事務局の方から意見や補足説明があればお願いします。

事務局
 中人小人についてはすでに全国平均値に位置していて、平均賃金等の面からいえば据え置きもという意見もございますが、実情として利用者数、利用者割合が少ない、組合からの要望どおり上げても実質的には大きな影響にはならない現状がありますので、組合からの要望である第1案にすることも選択肢として妥当と考えられるかと思います。

委員
 来年消費税がさらに2%上がる可能性がありますよね。それを見込んで、第1案でいいのではないかなと思います。群馬県は中位程度ですけど、来年消費税が上がった場合に他の県も上げてくるかもしれませんし、値上げは小刻みにするよりも回数を減らした方がいいですし、利用者のことを考えても、この値上げに関してはあまりインパクトはないので、第1案でいいのではないかと考えます。

委員
 第2案の説明の中で、今後中人小人に広く利用してもらうためには据え置いておいたほうがいいのではないかという見方もあるという話がありました。体験入浴などの事業の展望を考えれば、上げない方が妥当なのかなと思いますが、実情として学校サイドがなかなか動かないという現実もあるわけで、仮に据え置いたとしてもあまりその効果も出てこないというのもあります。組合サイドとして、第1案でいきたいというのであれば、それもやむを得ないことと思いますが、迷いはありますか。

委員(業界)
 迷いはございません。今回消費税の問題もあって、組合員の要望に応えられるように第1案でご承諾いただければありがたいと思います。子供の利用については、地域で自治会の役員なり、学校の先生方が目を向けてくれればいいのですが。中人を値上げしても、収入はそれほど増えるものではないですが、値上げができれば、お店を少しでも綺麗にして、サービスをよくしなければ思います。
 それと、子供が親の背中を見てるから、継がないんです。収入が少ないから、値上げをしておかないと若い人たちはやっていけない。そういうことも考えてお願いをしているわけです。

委員
 確かに、値上げをしたいという気持ちと営業努力はわかるんですけれども、お風呂がなくて困る人たちがいることも意識しなければなりません。今年になって中人を150円に上げたのが長野、岐阜、愛知、大阪などがありますけれど、一番高い金額になってしまうことについて危惧があります。このことによって、逆に経営が非常に厳しくなる可能性がないのかという点が心配なんですが。

委員
 先程第1案でと話をしたんですけど、実際中人小人の利用者が少ないわけですよね。業者にとって上げなければいけない時が来ているのであれば上げて、それで結果をみて考えてみるという方法もありかと。第1案でやってみて、また検討してもらうという形でいいのではないかと思います。

委員
 業界には値上げしても頑張るぞという気持ちを持ってください。私たちの業界もどうなるかわからず不安です。でも一歩前に出て、設備を綺麗にしたり、前向きにやっていきましょう。

会長
 業界も頑張っているところですが、更に利用者が増えるように、あるいは憩いの場として利用してもらえるよう努力をしていただいて、先程から第1案という声が出ておりますので、第1案でよろしいでしょうか。

[異議なしの声]

会長
 入浴料金については第1案ということになりましたが、改定日について提案がされております。改定希望日は9月1日となっておりますが、これでよろしいでしょうか。

委員
 これは予告期間だとか、制度上の制限などはないんですか。

事務局
 この答申を踏まえて、知事が方針を決定します。決定されると県報に登載して周知期間を設けます。その手続きを経て、9月1日に施行されるという流れになります。

委員
 周知期間の制限などはないんですね。

事務局
 それはありません。

委員
 今日の会議の答申書は知事に出すんですよね。それは、会長が知事に出すんですか。

事務局
 会長名で知事に提出されます。

会長
 それでは要望どおり、9月1日改定でよろしいでしょうか。

[異議なしの声]

会長
 皆様からいただいた御意見を基に答申を作成したいと思います。以上をもちまして、本日の議事を終了させていただきます。

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