サーベイメータで測定した値の考え方

同じ前橋市上沖町における、モニタリングポストとサーベイメータの値が異なっておりますが、その理由については大きく二つあります。

1.機器の特性の違い

 今回の測定で群馬県が用いているサーベイメータはほとんどがエネルギー補償タイプ*ではないため、ヨウ素やセシウムからの放射線量を測定すると、値が高めに表示されます。逆にコバルトなどからの放射線量を測定すると低めに表示されます。今回の事故では主としてヨウ素やセシウムによって放射線量が増加していますので、値が高めに表示されていると考えられます。
 参考までに、現在前橋市上沖町に設置しているモニタリングポストとサーベイメータを並べて測定した結果を示します。
  モニタリングポスト:0.033マイクロSv/h
   サーベイメータ :0.069 マイクロSv/h

2.測定場所の違い

 モニタリングポストの設置場所:地上21.8m(屋上床面から約2m)
 サーベイメータで測定している場所:地上1m

 サーベイメータによる測定は地表付近で行っていますので、地表面や周囲の建物等からの放射性物質(天然、人工を問わず)の影響を受けます。同じ前橋市上沖町であってもサーベイメータの値が高いのはそのためです。
 今回の事故で新たに地表面に放射性物質が降り注ぎましたが、これはモニタリングポストの設置してある建物の屋上にも等しく降ったと考えられます。ただし、表面の性状(土、草地、アスファルト、コンクリートなど)や、床面からの距離の違いのため、その影響はサーベイメータの測定に、より大きく出ることは確かです。しかしながら、それは機器の特性の違いや、事故前から存在する放射性物質の影響よりは小さいと考えられます。

*エネルギー補償タイプ
 同じ放射線量でも放射線を出す物質によりエネルギーの強さが異なるため、対象物に与える影響(グレイ)に差が出ます。測定器はエネルギーの強さに関係なく放射線が測定されますので、グレイ(シーベルト)表示をする場合には、放射線のエネルギーの強さを考慮(エネルギー補償)する必要があります。機器によってはこの機能が内蔵されていますが、今回は緊急測定のため必ずしもそこまで考慮された機器を使用してはいません(TCS-161のみエネルギー補償タイプです。)。
 ただし、文部科学省には、特にエネルギー補償の計算処理後の数値を報告しており、同省のHPに掲載されております。
 県では、9月5日からエネルギー補償タイプのサーベイメータの測定を開始し、測定結果を公表しております。

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