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平成25年度 詳細調査(水稲)

更新日:2014年1月6日 印刷ページ表示

 平成24年度に引き続き、県では、放射性セシウムの玄米への移行低減対策のひとつであるカリ施用の効果の検証を目的として、市町村と連携して調査対象とする地域を選定し、施肥指導を行うとともに、玄米の放射性セシウム濃度と土壌・耕作管理状況等に関する詳細な調査を行いました。

1 調査対象作物と地点数

 水稲 県内49地点 (原則として平成24年度と同じほ場を調査)

2 調査結果の概要

 平成24年度の結果と同様、玄米の放射性セシウム濃度は全ての調査地点で不検出または基準値(100ベクレル/キログラム)以下でした。玄米の放射性セシウム濃度と土壌の放射性セシウム濃度(全調査地点の濃度範囲:137~913 ベクレル/キログラム乾土)との間に一定の傾向は認められませんでした。
 また、玄米への放射性セシウム移行係数と水稲栽培後の土壌の交換性カリ含量との関係についても、平成24年度の結果と同様に、既存情報(農研機構プレスリリース「玄米の放射性セシウム低減のためのカリ施用」(平成24年2月24日))<外部リンク>と同様の傾向を示し、水稲栽培後の土壌の交換性カリ含量がおおむね25ミリグラム/100グラム以上では玄米の放射性セシウム濃度は不検出でした。
詳細は「平成25年度詳細調査(水稲)各地点別結果一覧」のとおりです。

(印刷用 平成25年度 詳細調査(水稲) 各地点別結果一覧)(PDFファイル:301KB)

3 まとめ

 2年間の調査結果から、カリ肥料を施用し、土壌の交換性カリ含量を適正に管理することで玄米の放射性セシウム濃度を十分に低く抑えられることが検証できました。カリ肥料の施用により土壌の交換性カリ含量を適正に管理するには、まず土壌診断を実施して、交換性カリ含量を把握することが大切です。交換性カリ含量が低い場合には、25ミリグラム/100グラム程度を目標に土壌改良をした上で、施肥基準に基づいた施肥を実施するようにしてください。

4 今後の予定

 今後は、水田土壌の交換性カリ含量を管理するための効果的、経済的なカリ肥料施用法等の検討と実証に取り組む予定です。

5 連絡先

 農業技術センター 環境部 (電話:0270-62-1021(代表))

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