群馬県のコクチバスの現状と対策について

1 コクチバスとは

コクチバスとは北米原産のサンフィッシュ科外来魚で、魚食性が非常に強く、繁殖力も旺盛な魚です。50cm(センチメートル)位まで成長し、冷たい水や流れに対する適応能力もあることから、河川の上・中流部でも生息可能でイワナやヤマメ、アユ等の食害が懸念されています。

2 全国の状況

コクチバスは1925年にオオクチバスとともに箱根芦ノ湖に移植されたのが最初ですが、その後確認はされていませんでした。しかし、1991年に長野県野尻湖で確認されて以降、違法放流により急激に生息域を拡大しています。

3 群馬県の現状

  • 群馬県内の確認状況については、平成9年に榛名湖で1尾採捕されましたが、その後の確認事例は無く、平成11年になって奥利根湖で新たに生息が確認されました。
  • 奥利根湖は利根川の最上流部に位置しているため、奥利根湖から流出した場合、本県のみならず、利根川流域に生息が拡大する恐れがあり、何としてでも下流への拡散を食い止める必要があります。
  • 奥利根湖で採捕されたコクチバスはワカサギ、ヤマメ、ウグイ、ヨシノボリ、シマドジョウを補食していました。
  • 平成14年には新たに神流湖で生息を確認しましたが、釣り人の協力で実施した駆除大会では採捕できず、繁殖は確認されませんでした。平成17年にも一尾採捕されましたが、その後、神流湖での採捕情報はありません。
  • 平成22年に河川での生息が確認され、生息域の拡大が懸念されています。

4 拡散防止対策

  • 群馬県でも昭和50年に県漁業調整規則によりコクチバスの移植を禁止しています。違反者は6カ月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金、または両方が科せられます。
  • 「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が平成17年6月から施行され、コクチバスは特定外来生物になりました。特定外来生物は無許可での放流、移動、飼育などが禁止され、違反者には3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金または両方などが課せられ、法人では1億円以下の罰金など厳しいものとなっています。
  • 県内水面漁場管理委員会では、コクチバス生息域拡大防止対策は緊急的、かつ重要であるとして、平成14年からリリースの禁止の指示を出しています。知事の命令に従わない場合は1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金叉は両方が科せられます。  
  • 県では、コクチバスが生息する河川湖沼で駆除を行い、既存の生態系の維持を図るとともに、リリース禁止の啓発等を行っています
コクチバスの写真


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