群馬県の野菜生産について

(1)野菜の産出額について 

 本県では、利根川水系の豊富な水と長い日照時間等の恵まれた自然条件により、東部の平坦地から利根・吾妻の高冷地まで標高差を活かして様々な野菜が栽培されています。

 利根・吾妻地域では夏期の冷涼な気候を活かし、露地野菜の夏秋キャベツやレタス、だいこんなどを中心に、山うどやふきなどの特徴的な品目が生産されています。また、中部、西部、東部地域では、きゅうりやトマトなどの施設野菜やほうれんそう、しゅんぎく、にら、ねぎなどの葉物野菜が生産されています。

 平成23年の群馬県の野菜産出額は848億円で全国第7位です(農林水産統計より)。平成5年の1,070億円をピークに作付面積の減少や卸売市場取引価格の低迷等の要因から減少し、近年は主に800億円台で推移しています。

(2)野菜の作付面積について

 本県における野菜の作付面積は、昭和62年の26,800ヘクタールをピークに年々緩やかに減少していましたが、平成23年の作付面積は19,600ヘクタールでここ数年はほぼ横ばいとなり、減少傾向に歯止めがかかっています。

 品目ごとの作付面積は、レタス(前年比103%)、こまつな(前年比108%)などで増加しています。

(3)群馬の野菜について

きゅうり、キャベツ、ほうれんそう、なす、ちんげんさい、レタスなど様々な野菜が作られています。平成23年の収穫量が全国5位以内にランクインしている野菜は以下のとおりです。

  • 全国第1位:キャベツ
  • 全国第2位:きゅうり、ふき
  • 全国第3位:ほうれんそう、なす、レタス、しゅんぎく、ちんげんさい
  • 全国第4位:はくさい、にら、スイートコーン、えだまめ
  • 全国第5位:ねぎ、やまのいも

 (4)野菜の重点品目

 県内各地域に共通して導入され、一体的な生産が行われている8品目(きゅうり、トマト、なす、いちご、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ)について、県全体の重点品目として選定しています。

きゅうり 

きゅうり写真

作付面積の約9割が施設栽培です。

1月から6月までの促成栽培と9月から11月までの抑制栽培の2作型の組み合わせが主体となっています。

主な産地は板倉町、館林市、前橋市等で、3市町で本県の収穫量の半分以上を占めています。

平成19年度から始まった県統一規格共計販売は、県内5JAに拡大し、「群馬のきゅうり」としての取り組みが強化されています。


キャベツ

キャベツ写真

7月から10月に出荷される夏秋キャベツが年間出荷量の9割以上を占めています。

主な産地は嬬恋村や長野原町、昭和村等の北部地域で、標高が高く、冷涼な気候を活かして生産される夏秋キャベツでは全国一の生産量を誇っています。

また、前橋市や伊勢崎市などの平坦地では、生産量は少ないものの、冬春キャベツが栽培されています。


ほうれんそう

ほうれんそう写真

県内の平坦地から中山間地まで産地が広がっており、標高差を活かすことで、年間を通じて出荷されています。

生産の中心は、秋から春に出荷される露地やトンネル栽培で、栽培面積全体の約8割を占めています。

主な産地は平坦地の太田市や伊勢崎市、赤城山南麓地域の前橋市、渋川市、中山間地では昭和村などがあります。


トマト

トマト写真

1月から6月の間は平坦地のみどり市や伊勢崎市、藤岡市などで栽培され、7月から10月では夏の冷涼な気候を活かして沼田市や昭和村、渋川市、片品村等で栽培されています。

高糖度トマトや加工向けの契約栽培など、特徴のあるトマト生産も行われています。

 

 

 


なす

なす写真

全国1、2位を争う作付面積を誇り、新規栽培者が取り組みやすい品目として生産振興が図られています。

無加温ハウスを利用した半促成栽培(3~6月出荷)と、露地栽培(6~11月出荷)の組合せにより、長期にわたり出荷されています。

夏に出荷が多いのは、館林市、富岡市、藤岡市、前橋市となっており、冬から春にかけては伊勢崎市やみどり市など、県の中部から東部地域の出荷が多くなっています。


ねぎ

ねぎ写真

10月から3月に出荷される秋冬ねぎが年間の出荷量の約8割を占めています。

年間を通じ太田市が主力産地ですが、このほか秋冬ねぎでは伊勢崎市や前橋市、富岡市、春ねぎおよび夏ねぎでは藤岡市などがあります。

また、西部地域の下仁田ねぎ(左写真)は全国的にも有名です。

現在、生産拡大が期待される品目として、各地域で積極的な生産振興が図られています。


いちご

いちご「やよいひめ」写真

平坦地から中山間地まで作付けられており、標高差を利用して11月から7月まで収穫されています。

平坦地では藤岡市、前橋市、富岡市、太田市、館林市など、中山間地では昭和村や渋川市などが主な産地となっています。

県育成品種の「やよいひめ」、「おぜあかりん」が栽培されています。

 


レタス

レタス写真

5月から10月にかけて出荷される夏秋レタスが中心で、年間の出荷量の約97%を占めています。

主な産地は赤城山西麓の昭和村をはじめ沼田市や、長野原町など北部地域となっています。

定植作業や栽培管理の機械化により経営の大規模化が図られています。

早朝に収穫した朝どり新鮮レタスを開店前のスーパーに届ける契約販売なども行われています。
 



 今後も「ぐんま『野菜王国』推進計画」に基づき、地域の立地条件や生産環境を活かした特徴ある生産・販売をすすめるため、重点的な振興を行うとともに、産地間の連携を強化し、県内野菜の安定供給体制の確立を推進します。


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