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河川構造物長寿命化計画

更新日:2021年11月26日 印刷ページ表示

1.河川構造物長寿命化計画とは

 現在、群馬県が管理している河川構造物は、昭和40~50年代に建設され既に耐用寿命を超過して使用している施設が多く、将来更新費の増大や集中が想定されています。群馬県では、河川構造物について主に事後保全の維持管理を行ってきましたが、長寿命化計画では機器の特性に応じて最適な保全方式を定めることで、施設の稼働に関わる致命的な損傷に至るリスクが軽減されるなど、常に十分な機能を発揮できるよう維持管理を行います。併せて、施設を延命化することで維持管理費を縮減するとともに、単年度に突出した予算を平準化し計画的な予算投入を行います。

2.長寿命化計画の策定について

河川構造物長寿命化計画(平成24年度策定)

  • 対象施設:排水機場・水門等29施設
  • 計画期間:平成24年度~平成63年度(40年間)

河川構造物長寿命化計画(令和2年度改訂)(※注)

  • 対象施設:排水機場・水門等29施設、県営ダム7施設計36施設、堤防区間413キロメートル
  • 計画期間:令和2年度~令和51年度(50年間)

(※注)平成24年度に策定した「河川構造物長寿命化計画」は策定から概ね5年を経過し、またマニュアルの更新があったことから、平成28年度に県営ダム7施設、令和2年度に堤防区間413キロメートルを追加し、計画の見直しをした上で、予算を平準化し、施設毎に50年間の維持管理計画を定めました。

3 基本方針

1.排水機場、水門、堰等29施設

 河川ゲート設備及び河川ポンプ設備を良好な状態に維持し、正常な機能を確保するため、適切かつ効率的な維持管理を行います。
 河川ゲート設備及び河川ポンプ設備の維持管理は、当該ゲート設備及びポンプ設備の設置目的、機能性の特性、設置条件、稼働形態等を考慮して内容の最適化に努め、かつ効果的に予防保全と事後保全を使い分け、計画的に実施します。

2.県営ダム7施設

 ダムの状態を定期的・継続的に把握し、それらの結果を総合的に分析・評価した上で、必要な更新・対策を実施することで、ダム施設の安全性及び機能を長期にわたって保持するとともに、貯水池機能を保全するよう努めます。
 また、点検、更新・対策等の履歴については、系統的に整理・保存し、蓄積するものとします。

3.堤防区間413キロメートル

堤防区間について年1回の河川点検を実施し、変状の度合によって段階別に評価、健全度を判定し、計画的に補修を実施します。堤防護岸の劣化等を早期に把握し、補修を実施することにより、堤防決壊等のリスクを回避するとともに、構造物の長寿命化、維持管理コストの低減を図ります。

4 計画の内容について

 河川管理施設のライフサイクルタイム約50年程度を考慮した各施設の機器・部品等の更新計画(塗装、分解整備、部分的な取替・更新、設備更新)や長期的な点検計画を策定しました。
 各施設において、予算執行年度が集中しないよう予算の平準化を実施し、実現性のある計画を策定しました。

施設ごとの保全方法イメージ画像

堤防長寿命化のイメージ画像

 状態監視保全は、定期点検結果から必要な機器の修繕、取替を行います。主な機器は、扉体、ゲートロープワイヤなどです。
 時間計画保全は、一定の稼働時間や年数を経過した機器を分解し、修繕、取替を行います。主な機器は、ポンプ主軸、インペラなどです。
 事後保全は、故障しても施設に影響を与えない機器の不具合を発見した時に修繕を行います。主な機器は、除塵設備などです。
 適当な時期に分解整備等を行うことで、施設の延命化を図ります。
 また、堤防護岸については、劣化等を早期に把握し、補修を実施することにより、堤防決壊等のリスクを回避するとともに、構造物の長寿命化、維持管理コストの低減を図ります。

5 長寿命化計画の効果

  1. 計画的な点検、整備により施設の信頼性を高め、県民の安全安心を継続的に確保します。
  2. 単年度に突出した予算を平準化し、確実に計画的な予算投入を実施します。
  3. 50年間で約160億円(約24%)のコスト縮減(660億円→500億円)を図ります。

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