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平成22年度元総社県営住宅整備事業設計者選競技

このページでは、設計者選定競技の最新情報、ならびに事務局からの重要な連絡事項等を逐次お伝えしていく予定です。 

お知らせ

  • 各選定委員の講評を掲載します。(平成22年8月12日)
  • 元総社県営住宅整備事業設計者選定競技の結果についてお知らせします。(平成22年8月4日)
  • 第2次審査(最終審査)についてお知らせします。(平成22年7月27日)
  • 第1次審査の結果を掲載しました。(平成22年7月27日)
  • 提案受付を締め切りました。[提出者数:19者](平成22年7月16日)
  • 応募登録を締め切りました。[応募登録者数:21者](平成22年7月5日)
  • 質疑回答2を掲載しました。(平成22年6月23日)
  • 質疑回答1を掲載しました。(平成22年6月11日)
  • 選定委員会委員長のメッセージに追記を行いました。(平成22年6月7日)

元総社県営住宅整備事業設計者選定競技 審査講評

委員長 渡辺 真理

 元総社県営住宅の非現地建替にあたり昨年度に基本計画が検討されたが、その中では今後の公営住宅の行く末をかんがみてさまざまな年齢層(あるいは国籍)の居住者が共に暮らすための計画手法(「コミュニティ・ミックス」)が必要であること、そのためにはこれまでの公営住宅の計画ではなおざりにされがちだった「コモン・スペース」(共有の屋外空間)の実現が重要な意味をもつことが指摘された。

 また、現実の敷地を検討する中からは、敷地形状が複雑なこと、道路付けがよくないこと、高圧線下の敷地であること、周囲がすでに宅地化されていること、染谷川を介して計画される住宅供給公社の計画との一体的な開発であることなど、複数の要因が抽出されたので、それらをたくみに整理統合するデザイン提案が求められた。

 19の応募案はそれぞれがレベルの高い提案であった。第1次審査では19案から5作品が第1次審査通過者として選定された。

 第2次審査は第1次審査通過者のプレゼンテーションと審査員からの質疑が群馬会館内の会場で公開で行われた。先ず、抽選で決められた発表順にしたがって5チームが各15分のプレゼンテーションを行い、休憩の後、各審査員から質疑が行われた。この質疑も原則として全社対象の質問とすること、毎回の回答順は予め定められた乱数表により事務局が指名した順で行うことなど、公平性には特に配慮がなされた。

 審査はその後別室にて非公開で行われた。第1段階の図面審査では分からなかったが、プレゼンテーションから判明した内容、設計体制のチーム編成などを含めて各社の提案内容を協議検討したあとで、最優秀案と次点を決めるための投票を行った結果、<登録番号2>と<登録番号15>が他の3案とは大差で選ばれた。

 他の案とこの2案は「コモン・スペース」(共有の屋外空間)の取り方が異なっていた。3案は比較的小さなコモンスペースを建物の周囲に多数ちりばめるという手法をとっていたが、選ばれた2案は住棟の間に広々としたコモンスペースをとるというところに特徴があった。小さなコモンスペースを多数とるという考え方にも一理あるので、これは今回の審査員が今回の敷地では明瞭なコモンスペースに利があると判断したためという他はない。そこが勝敗の分かれ目となった。

 その後、2案の検討比較を行ったあとで最終投票の結果、<登録番号15>が最優秀案として選出された。

 <登録番号2>は染谷川の河岸に広い原っぱをとり、それを「コモン・スペース」とするというおおらかな提案が当初から評価されていたが、原っぱのメンテナンス(草刈り)が入居者には過重な負担となるのではないかという議論があった。この提案では木造構法に関しても野心的な提案がなされていたが、木造の提案は評価されたものの、入り組んだ平面形状が果たして公営住宅入居者に使いやすいかどうかも議論になったし、コミュニティ・ミックスに対する具体的な提案がわかりにくいといううらみもあった。ただ、計画上きわめて良く練られた案であること、優れたデザイン提案であることは最後まで評価された。

 <登録番号15>は敷地の高低差を活かして並行する住棟を配し、その間を「コモン広場」とするという提案である。緩やかに傾斜するコモン・スペースの魅力とドマを介して外部に開かれた住まいが新しいコミュニティの可能性を感じさせる。

 この案の「コモン広場」では入居者が家庭菜園を作ったり、ガーデニングを行えるという提案がなされていたが、それは<登録番号2>の「原っぱ」より現実性および実現性が高いという施設運営側からのコメントは大きな意味をもった。平面計画ではドマ空間に隣接する室が共用廊下に対して全面ガラス張りであることなど住戸をコミュニティに開くための計画理念としては理解できるが、これまでの公営住宅居住者には必ずしもなじみのない点について、ワークショップを開催するなどして事前に周知しておく必要があるのではないかという指摘があった。また、コストを配慮してか共用廊下が鉄骨造となっているがすべてRC造の方がよいのではないか、エレベータが棟毎に計6基配されているが、棟間ブリッジを付加することで台数を削減した方がよいのではないかという指摘もあった。ただし、こういった指摘はすべて今後設計変更により調整が可能であると判断された。この案には、近隣の人々も使えるゲートボール場や高齢単身者が仲間同士で居住可能なグループ居住の提案も含まれていたが、コモン・スペースとコミュニティ・ミックスということのコンペの課題にいちばんストレートに回答した提案が最優秀に選ばれたのはきわめて妥当な結果だったのではないだろうか。

講評

副委員長 星 和彦

 この元総社県営住宅整備事業のプロポーザルでは、次の二点を主要なテーマとして意識した。すなわち、計画地の地形や周辺の既存住宅地との関係など敷地に特有の問題と、一人世帯が増加している公営住宅入居者の現状などの広く社会的な問題である。

 応募案はどれもこの課題に答えようと試みてはいたが、第2次審査に残った五案はその問題点への解決をより明確に提示していたと言える。最優秀案となった、エムロード環境造形研究所と山本理顕設計工場の提案は、敷地のレベル差を活かした住棟間の広場や住戸平面の可変性という点では、ほかの案にも共通した視点をもっている。しかし住棟の高さに変化を与えた外観と、安心・安全を視覚的に意識できる住棟間の距離という点に、地域になじみつつ、多様化する家族の生活基盤としてあるべき公営住宅の将来像が実現されていく可能性を強く感じた。その意味で、群馬と敷地をよく知る建築家と活動基盤のより広い事務所の協働という体制にも期待がもてると思われる。

 一方、第1次審査で選ばれなかった応募案に元総社という地域性を理解していない案もあり、主たる事務所は県内のはずなのにと、疑問が残った。図面表現の面でも、群馬以外に協力事務所を求めた作品に充実したものが多かった。こうした点で、今回の募集形態が県内の事務所に刺激となるにはもう少し時間が必要である、というのも実感であった。

講評

選定委員 中田 捷夫

 県営住宅の設計者選定競技の審査に、私のような構造設計を生業としている技術者に声が掛かることは稀である。それは大抵のプロジェクトにおいて中低層では壁式RC構造、中高層では壁式ラーメン構造に決まっており、特に構造デザインの提案は無意味であったからと思われる。公営集合住宅=板状薄板構造の考えから抜け出ることなく、精々雁行させる程度でお茶を濁してきた。この構造を採用しておけば何の工夫をしなくても、完成後の結果が予想でき、出来栄えについてのリスクは避けられる…。構造の専門家が委員に名を連ねることによって、応募者は、今回は構造の提案が評価されると考えられたと想像する。

 5月26日に新しい法律が公布された。6か月を超えない時期に施行される。姉歯事件以来幾つかの新しい法律が施行されたが、その大部分は偽装防止が目的で、非常識な位微細な部分までの計算による証明や、意匠図との整合性の確認が義務付けられ、小さな住宅でさえ確認に数か月を要する異常な現象を引き起こした。最近になって政府は漸く重い腰をあげて、確認手続きの簡便化に動き出したが、建設業界に取り返しのつかない構造不況を引き起こしてしまった。このような状況の中で今回公布された法律「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は、久方ぶりに見る社会の要請に応えた現実性の高い法律と言え、今後の建築の在り方を示唆する重みのある内容となっている。

 第1条の目的には、「この法律は、木材の利用を促進することが地球温暖化の防止、循環型社会の形成、森林を有する国土の保全、水源の涵養その他の多目的機能の発揮及び山村その他の地域の経済の活性化に貢献すること等にかんがみ、公共建築物等における木材の利用を促進するため…」と謳われており、今後の建築の在り方を示したものと言え、官民挙げての努力を謳っている。

 元総社県営住宅の選定に際しては、これらの社会的な要請に応えようとする、木材の利用に挑戦した優れた提案が提出されたが、残念ながら特定されなかった。提案は、木材をコンクリートと複合化し構造体として利用するものから、非構造の2次部材に利用するものまで様々であったけれど、これらの試みは特記されて然るべきである。群馬県から挑戦の火ぶたを切る機会を失したのは大変残念であるが、次の機会には勇気を出して挑戦して頂きたいと思う。

講評

選定委員 田中 麻里

 今回の敷地には、クリアしなければならない課題がいくつもある。難しいが、解決できれば魅力的な住宅が実現する可能性を持っている。ここに、これからの公営住宅はどうあるべきかを明確に提示することが重要であった。言葉で書くことはたやすいが、計画案として提示することがいかに難しいか、改めて実感した。最終選考に残った案はどれも素晴らしいものであった。

 1次審査通過後に「業務実施方針書」が提出された。そのなかで、最優秀賞案は、現在敷地周辺にないものを地域に提供することによって、近隣コミュニティとより良好な関係を築くことの重要性を明確に示していた。プレゼンテーションでもその点は強くアピールされていて共感した。住戸計画においても、一世帯一住宅を超えた可変性が検討されていた。公私をゆるやかに接続するドマ空間も、群馬ではどのような使われ方がされるのか、興味深い。

 地元を熟知した県内設計者と協力事務所の協同にも期待している。公営住宅の計画をこのような設計者選定競技として設定した群馬県方式が広まることも期待している。完成した後も、手を入れながら、永く住み継がれていく住宅とするためには、つくるプロセスもたいへん重要になってくる。今回は貴重な機会を与えていただき感謝している。参加いただいた多くの方々に敬意を表するとともに、心よりお礼を申し上げたい。

講評

選定委員 横山 節夫

 公営住宅の果たしてきた役割は、時代および地域によって若干の相違がありましたが、近年の社会情勢の変化に対応した政策の推進により、平成18年には住生活基本法が制定され、県においても「群馬県住宅マスタープラン(2006)(群馬県住生活基本計画)」が策定されました。

 これらにより公営住宅は、現在及び将来における国民・県民の住生活の基盤として、真に住宅に困窮している世帯へのセーフティネットとしての位置づけが一層明確化されたところです。また、他にも多くの政策課題への対応が進められています。

 これらの政策の推進や国・地方の財政状況等が今回の提案には直接反映されておらず、従来建設されてきた公営住宅の延長線上の提案が多かったと感じました。

 しかし、セーフティネットとしての位置付けや、将来の人口・世帯構成の変化に対する検討の余地があるものの、各提案とも短時間での作業にも拘わらず、周辺地域や環境との調和に加え新たに見直されているコミュニティ形成の工夫なども提案され、是非、住んでみたいと思わせる内容のものが数多く見受けられました。

 また、今回の提案者の多くは、より高い水準の設計を目指し、集合住宅団地の設計経験豊かな県外の設計事務所との協働により競技に参加されました。このことは、県内の設計者の皆さんが如何に高いレベルを求めて設計に当たっているかを示したものであると思います。

 今回の競技に参加された皆さんの強い向上心に深く敬意を表するとともに、今後も弛まぬ研鑽を積まれることを望みます。

講評

選定委員 山崎 伸一

 元総社県営住宅整備事業の設計者選定競技に、県内の設計事務所から19点もの提案が寄せられたことに対し御礼申し上げます。

 提案課題が、「既存地形や周辺の住宅地に配慮した計画」、「コミュニティ・ミックスを考慮した計画」等であることから、提案者はこの難しい課題に対して意欲的に検討され、また、今後の公営住宅のあり方に対しても提案していただきました。

 特に、染谷川、高圧線、及び敷地内高低差など敷地に係る制約が多々ある中で、バリアフリー化を図りつつ良好なコミュニティ空間を確保することはかなりの難問であったと考えられますが、各提案者は工夫を凝らし提案書は力作がそろったと考えています。

 最優秀案になった(株)エムロード環境造形研究所の「FACE TO FACE」の提案は、住棟の中心にコモン広場を設け、各住戸が広場に対して開放的なプランであり、近隣地域にも配慮した提案は、内容が特に優れていたことにより選出されました。

 また、優秀案の(株)西岡設計の「川と原っぱを囲む柔らかい住棟群」の提案は、構造計画に斬新な工法を採用すると共に、現状地盤を極力保全したおおらかな空間を持つ提案であり、最優秀案と優劣付けがたいものでした。

 今後、群馬県県土整備部建築住宅課では、設計を行う(株)エムロード環境造形研究所、管理する住宅供給公社、及び住み替えを予定している県営住宅入居者各位や近隣地域の関係者との連携のもと、担当する各人の知恵を絞り、設計に取り組んでいきたいと考えています。

 選定委員を快く引き受けていただきました法政大学デザイン工学部教授渡辺真理様、前橋工科大学大学院教授星和彦様、(株)中田捷夫研究所代表中田捷夫様、群馬大学教育学部准教授田中麻里様、群馬県住宅供給公社専務理事横山節夫様をはじめとする関係者一同に感謝いたします。

 ありがとうございました。

元総社県営住宅整備事業設計者選定競技の結果について

 元総社県営住宅整備事業設計者選定競技選定委員会を開催し、以下のとおり各賞を決定しました。

  1. 最優秀賞
     (株)エムロード環境造形研究所+(株)山本理顕設計工場 (登録番号 015)
  2. 優秀賞
     西岡設計+シーラカンスアンドアソシエイツ (登録番号 002)
  3. 佳作(応募登録順)
     松本金彌建築計画事務所+飯田善彦建築工房 (登録番号 010)
     小池健史+入江正之 建築舎四季 (登録番号 012) 長井淳一/長井淳一建築アトリエ 曾田彰/ソダアキラ建築設計事務所
     雨宮知彦/ユニティデザイン一級建築士事務所 奥茂謙仁/市浦ハウジング&プランニング
     相原俊弘/SDG (登録番号 021)
  4. 第1次審査の最終段階まで審査対象となっていた次の5者を選外佳作とします。(応募登録番号順)
     藤井弦+森英雄 藤井弦建築設計事務所 (登録番号 005)
     (株)You&You建築設計+(株)長大 アルコム建築事業部 (登録番号 009)
     野尻稔建築設計事務所 協力事務所 株式会社 共同設計 (登録番号 016)
     駒匠一級建築士事務所+横河健/横河設計工房+横河建築設計事務所 (登録番号 017)
     小阿瀬直建築設計事務所+生物建築舎 (登録番号 018)
  5. 査の経過
     (1)第1次審査
     【日時】平成22年7月26日(月)
     【会場】群馬県庁舎会議室
     【概要】応募登録者21者のうち、提出された19者の作品を掲示し、選定委員による協議の結果、5点が第1次審査を通過した。また、第1次審査の最終段階まで審査対象となっていた5者を選外佳作とした。
     (2)第2次審査(公開プレゼンテーション)
     【日時】平成22年8月3日(火)13時~
     【会場】群馬会館ホール
     【概要】63名の来場者を迎え、第1次審査通過者5者による公開プレゼンテーションを行った。各発表者による15分間の発表のあと、選定委員から発表者全員に対する一括質疑を行った。なお、第1次審査通過5作品及び外佳作5作品をホール前ギャラリーにて展示した。
     (3)第2次審査(選定委員会・非公開)
     【日時】平成22年8月3日(火)16時35分~
     【会場】群馬会館第7会議室
     【概要】第1次審査通過作品及び公開プレゼンテーションについて、各選定委員が所見を述べ、協議の結果、最優秀賞、優秀賞、佳作を決定した。

第2次審査(最終審査)について

 第1次審査通過者による公開プレゼンテーション及び公開ヒアリングを以下のとおり行います。
 どなたでもご自由にご覧いただけますので、是非お越しください。

 【日時】平成22年8月3日(火)午後1時から午後4時30分頃まで
 【場所】群馬会館 ホール(前橋市大手町2丁目1番1号)

 車でお越しの際は、群馬県庁内の県民駐車場をご利用ください。群馬会館には駐車できませんので、あらかじめご了承ください。
 公開プレゼンテーション及び公開ヒアリング後に開催される選定委員会は非公開ですので、あわせてご了承ください。

平成22年7月26日に行われた第1次審査の結果についてお知らせします。

 第1次審査通過者は次の5者です。

 応募登録番号 002 010 012 015 021

次のとおり設計者選定競技募集を行います

募集要項ダウンロード(PDF:29KB)

設計者選定競技選定委員会 委員長のメッセージ

 選定委員長 渡辺真理

 公営住宅のあり方に関してはさまざまな議論がなされてきました。

 わが国では「持家」が基本的な社会ルールであり、賃貸住宅から持家までの「住まいの梯子」を登るための手段を提供するのが住宅政策であると考えられてきましたから、公営住宅は「残余的なもの」と理解されてきました。新自由主義の立場からの『住宅システムは市場原理に委ねるべきだ』という主張もこの「残余性」を強調することになりました。

 しかし、「住まいの梯子」を登ることだけがライフコースでなくなり、住まいにもさまざまな選択肢が求められるようになってきた今日、公営住宅を単なる「残余的なもの」として取り扱うことは社会的な損失ではないかと考えられます。公営住宅をもういちど見直し、賃貸セクターの改善を行なうことができないかが問われています。

 今回の元総社県営住宅整備事業設計者選定では、そのような視点からいくつか特徴的な試みがなされていますが、基本計画案を応募者に開示していることがその最大の特徴です。基本計画案は敷地の状況を判断しそこに配置される計画案の可能性を提示するものですが、そこにはこの県営住宅がこれまでの通常の公営住宅とは一線を画したものであることが明瞭に示されています。

 提示されている8項目の計画理念とそれを実現するための23の手法を丁寧に検討することが今回の整備事業の方向性を理解する最善の方法であると考えられます(人道橋の計画は今回の提案には求められませんが人道橋は右岸と左岸を結ぶものとしてこの団地の実現に際しては不可欠なものと考えられますので、その可能性を配置図に提示してください)。

 提示されている3つの計画スタディ案に拘束される必要はありませんが、計画理念の実現例として参考にはなるはずです。

 設計者に求められるのが提示する計画の柔軟性であり、左岸に計画中の住宅公社の計画案ともよく整合できる配置計画であることがお分かりになると思います。つまりここでは単なる「設計業者」ではなく、事業のパートナーになれるような設計者が求められていることになります。

 なお、バリアフリーや環境への配慮は今日的な課題として、この計画の基本的な前提条件となっています。また、この工事は何期かに分けて実施される予定ですのでそのための配慮もお願いします。

1 趣旨

 高齢単身世帯や子育て世帯等の住宅セイフティーネットの必要性が高まっている中で、前橋西部地域に不足する公営住宅需要に対応し、また、市内に点在する昭和20年から30年代前半に建設された小規模老朽団地を非現地で建替える必要があります。そこで、既存地形や周囲の住宅地に配慮し、また群馬県住宅供給公社による一級河川染谷川対岸での計画との一体的な利用が効果的に図ることのできる施設として整備するため、広く提案を募るものです。

2 概要

(1) 名称 平成22年度元総社県営住宅整備事業設計者選定競技

(2) 委託業務等

ア 業務の概要

元総社県営住宅及び付帯施設の新築における基本実施設計業務及びそれにともなう手続業務等(別紙1参照 PDF:66KB)

イ 施設概要等

 詳細については、以下のとおり参照してください。

ウ 参考資料

エ 総事業費

 元総社県営住宅整備事業 約13億円

 住棟・付帯施設・外構工事・造成工事費などが含まれております。

(3) 競技方法

 本競技は2段階方式による公募型設計者選定競技です。

(4) 提案の内容

 次の事項について提案を求めます。 

  1. 既存地形や周囲の住宅地に配慮した計画
  2. コミュニティ・ミックスを考慮した計画
  3. 可変性のある住戸計画
  4. 一級河川染谷川左岸と右岸との一体利用について

(5) 主催者及び事務局

 ア 主催者 群馬県

 イ 事務局 〒371-8570 群馬県前橋市大手町一丁目1番1号

 群馬県県土整備部建築住宅課 施設整備係 
 (電話) 027-226-3710
 (FAX) 027-221-4171
 (E-mail)gmk@pref.gunma.jp 

(6) スケジュール

ア 募集要項、応募様式等のホームページからのダウンロード

 平成22年6月7日(月)~7月15日(木)

イ 応募登録

 平成22年6月7日(月)~7月2日(金)

ウ 応募書類の提出期限

 平成22年7月15日(木)午後3時必着

エ 第1次審査

 平成22年7月26日(月)

オ 第2次審査(公開プレゼンテーション)

 平成22年8月3日(火)

カ 第2次審査結果発表

 平成22年8月中旬予定

3 応募条件

(1) 応募資格

 次の要件をすべて満たすものとします。

ア 総括責任者は、建築士法(昭和25年法律第202号)第2条に定める一級建築士の資格を有する者。

イ 応募登録時までに、応募者が所属又は代表する企業が建築士法(昭和25年法律第202号)第23条の規定による一級建築士事務所を群馬県知事登録している者。

ウ 総括責任者は、公営住宅(公営住宅法(昭和26年法律第193号)第2条第2号の規定による「公営住宅」をいう。)で、新築に係る実施設計の業務(業務の完了日が平成2年4月1日から平成22年3月31日までのものに限る。)を行った実績があること。ただし、総括責任者に実績がない場合は、協力事務所に公営住宅の新築に係る実施設計の業務(業務の完了日が平成2年4月1日から平成22年3月31日までのものに限る。)の実績があること。

エ 最終設計候補者に選定された者は本業務契約時までに、群馬県における「建設工事に係る調査・測量・コンサルタント等入札参加資格者名簿」に登録すること。

 なお、名簿登録には競争入札参加審査申請(建設コンサル)が必要となります。

 ぐんま電子入札共同システム(外部リンク)

オ 地方自治法施行令(昭和22年政令第16号)第167条の4の規定に該当しない者。

カ 群馬県建設工事請負業者等指名停止措置要綱に基づく指名停止期間中の者でないこと。

(2) 応募に対する制限

ア 応募1者につき、応募登録及び提案は1つとし、応募者が参加する企業からの重複参加は認められません。

イ 選定委員及び選定委員自らが経営又は役員、顧問を務める組織(大学、各研究機関等を含む)の現に所属する者が加わった場合は応募できません。

ウ 応募者及び3(1)ウに掲げる協力事務所は重複して応募登録することはできません。

エ 応募者は、構造、設備、その他専門家と共同提案若しくは協力者として提案することができます。この場合の共同提案者及び協力者は、3(1)応募資格者であることを要しません。また、重複参加も認められます。 

4 応募手続

(1) 応募書類の様式等の配布

ア 配布方法

 群馬県ホームページからダウンロードしてください。

イ 配布期間

 平成22年6月7日(月)~7月15日(木)

(2) 質疑

ア 質疑様式及び提出先

 質疑書(別記様式1 EXCEL:20KB)を作成し、電子メールにて送付してください。

 宛先はgmk@pref.gunma.jp

イ 質疑受付期間

 平成22年6月7日(月)~6月17日(木)午後4時

ウ 質疑回答について

 質疑内容及びその回答については、取りまとめて群馬県ホームページ上にて6月23日(水)以降に公開予定です。なお、質疑回答は、本要項の修正あるいは追加とみなします。

エ その他

 追加資料がある場合は群馬県のホームページに随時追加しますので確認して下さい。なお、追加された資料は、本要項の修正あるいは追加とみなします。

(3) 現地確認

 現地説明会は開催しません。現地を確認したい場合は、下記の期間で各自行ってください。現地確認における注意事項については別紙8(PDF:70KB)を参照してください。
 期間 平成22年6月14日(月)午前10時~6月18日(金)午後4時 

5 応募登録

 設計者選定競技に応募しようとする場合は、登録が必要になります。

(1) 応募登録は、第1次審査及び第2次審査を通しての登録とみなします。
(2) 登録申請書(別記様式2 EXCEL:23KB)を作成し、電子メールにて送付してください。
 あて先はgmk@pref.gunma.jpで、件名は「応募登録(元総社県営住宅)」としてください。なお、登録申請書はエクセル形式のまま送付してください。
(3) 登録者に対して事務局から登録通知を電子メールで「登録番号」と共に送信します。(7月7日までに登録通知がない場合は、事務局に確認を行ってください。)
(4) 応募登録期間
 平成22年6月7日(月)から7月2日(金)午後3時まで 

6 提案の内容及び提出方法

(1) 提案の内容

 応募者は、本要項及び添付資料を基に自由に提案してください。

(2) 応募書類

ア 提出様式
 A1サイズ横使い、厚さ10mm以内のボード貼り1枚とし、ボードの材質は軽量なもので枠無し、色等は自由とします。また、A3サイズの縮小版カラーコピーを10部提出してください。

イ 登録番号の記載
 応募書類の右上隅に登録の際に事務局より通知された次の設計者選定競技登録番号(2cm×6cmの枠内)を記載してください。

ウ 必須記載事項 
 「2 概要(4)提案の内容」に対する提案を自由に記載してください。ただし、次のものについては、必ず個別に記載のうえ、提出してください。

  • 設計コンセプト
  • 住棟建設予定敷地利用計画及び住戸計画
  • 住棟、住戸の規模及び戸数

エ 紙質、表現方法
 自由とします。
 ただし、文字は12ポイント以上としてください。
 なお、設計者が特定できるようなサイン等は記入できません。

オ 使用言語
 日本語とします。

(3) 提出先・提出期限

 応募書類は平成22年7月15日(木)午後3時までに、事務局に提出してください。(郵送等の場合も、同日同時までに事務局に必着のこと。)

(4) 提出方法

  • 持参、郵送または宅配便で提出してください。
  • 送料は応募者負担とし、送料が受取人払いのものは受領できません。
  • 郵送中の破損、遅延等については、主催者は責任を負いませんので提出については十分留意してください。

(5) 応募書類の取り扱い

  • 提出された応募書類は返却しません。
  • 提出された応募書類は、審査の必要上複製を作成することがあります。
  • 応募書類を公表する場合、作品の使用料は無償とします。また、名前を公表する場合があります。 

7 審査方法

 提出された応募書類に基づき選定委員会が審査を行い、設計候補者を選出します。

(1) 選定委員会

 委員長 渡辺 真理 法政大学デザイン工学部教授
 副委員長   星  和彦 前橋工科大学大学院教授
 委員 中田 捷夫 株式会社中田捷夫研究室代表取締役
 委員 田中 麻里 群馬大学教育学部准教授
 委員 横山 節夫 群馬県住宅供給公社専務理事
 委員  山崎 伸一 群馬県県土整備部建築住宅課長

(2) 第1次審査

ア 原則として匿名により審査を行います。
イ 審査結果は、速やかに、群馬県ホームページで公表します。
ウ 失格要件に抵触する応募作品を除く全作品について対象とし、5者程度を選定します。

(3) 第2次審査(最終審査)

ア 第1次審査通過作品は一般公開します。
イ 公開プレゼンテーションの後、選定委員会との公開ヒアリングを経て、第2次審査(非公開)を行い、最優秀賞、優秀賞、及び佳作を選出します。
ウ プレゼンテーションは1提案15分程度とします。
エ 審査結果は、群馬県ホームページで公表し、第1次審査通過者に対して文書により通知します。
オ 第1次審査通過者に対して追加書類(業務実施方針書等)を求めます。
カ プレゼンテーションについては、詳細を第1次審査通過者に通知すると共にホームページに掲載します。
キ プレゼンテーションは、パワーポイントなどパソコンで行うものとし、その内容は原則応募書類に基づいたものとします。また、模型などパソコン以外の資料は持ち込めません。ただし、応募書類(またはその一部)を拡大したものは持ち込み可とします。

8 費用の負担

 応募に要した費用は各応募者の負担とします。
 ただし、第1次審査通過の各提案者に対して、第2次審査経費として5万円を支払います。

9 設計等の委託

(1) 最優秀者の作品等の取扱

ア 最優秀賞の受賞者(以下「最優秀者」と言います。)は、群馬県と随意契約する第1交渉権を有するものとします。
イ 最優秀者と群馬県が業務委託契約条件等で合意に至らなかった場合、あるいは最優秀者の応募提案が欠格事項に抵触し失格することが後日判明した場合は、その者との契約を結ばず、もしくは破棄して、優秀者の設計者と契約の交渉を行うこととします。
ウ 設計業務は、提案内容を反映しつつ、発注者と協議の上開始することとなるので、設計内容に一部変更がなされる場合があります。

(2) 特定された設計者の責務

ア 設計者選定競技により特定された設計者は、基本実施設計業務を実施するものとします。ただし、実施設計業務については、3 期に分割して実施するものとします。
イ 当該業務に直接関連する工事監理委託契約を当該業務の委託契約の相手方との随意契約により締結する場合があります。

(3) 業務委託料

 設計業務の委託契約料は、群馬県の定める方法により算出した額を上限とします。 

10 著作権等

  1. 著作権は応募者に帰属します。ただし、群馬県は使用開始後の元総社県営住宅を修繕、模様替えにより改変、又は取り壊すことに対する権利を持つものとします。
  2. 著作権あるいは意匠権等に関する公的権利の確保は応募者自らの責任において行ってください。
  3. 当選作品、当選者と契約が成立しない場合は次点者の作品は、あらかじめ群馬県知事の承諾または同意を得た場合を除き、著作権を第3者に譲渡することができません。 

11 失格要件等

 次の各号の一に該当する場合は失格とします。選定後に判明した場合にもまた同様とします。

(1) 応募登録をしていない者。
(2) 応募書類が提出期限を過ぎて提出されたとき。ただし、選定委員会に図り、特別な理由がある場合を除く。
(3) 応募書類が、定められた仕様に違反しているとき。
(4) 応募書類に記名または応募者が特定できるようなサイン等が記入され、あるいは、第1次審査以前に応募書類を特定するような行為を行ったとき。
(5) 応募書類が第三者の著作権、意匠権等を侵害したとき。
(6) 応募登録における記載事項及び応募書類等に虚偽の記載があるもの。 

12 その他

 総事業費は現時点におけるもので、今後の社会情勢、財政状況により増減する場合があります。 

13 事業予定

  1. 設計 平成22年8月から平成23年3月まで
     (基本設計及び第1期分の実施設計)
  2. 工事 平成23年8月から平成24年5月まで(第1期分)

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