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令和3年度 普及計画

更新日:2021年4月14日 印刷ページ表示

重点課題1 高崎・安中地区の果樹産地の活性化

課題設定の背景及び理由

 高崎市の榛名南麓は県内有数の果樹産地で、ナシ・ウメのほか、モモ・プラム等の栽培が盛んであり、安中市秋間地区も古くからのウメ産地であるが、栽培者の高齢化や気候変動の影響により生産量・品質の低下が懸念されている。
 また、令和2年に特定外来生物クビアカツヤカミキリによるモモ、スモモの被害が高崎市内で確認され、被害拡大が危惧される。そのため、これらの課題に対応した技術の導入拡大と担い手育成を図るとともに情報発信を進め、産地の活性化を図る必要がある。

支援事項と解決手法

1 栽培技術向上と品種更新による生産安定

  1. 老朽化しているナシ・ウメ園の改植と適正管理指導により、生産性を向上する。
  2. クビアカツヤカミキリ、ハダニ等の難防除害虫の総合的防除を推進し、被害低減を図る。
  3. 若手栽培者に対して基礎研修会や巡回指導により技術向上と経営力を高める。

2 販路拡大と産地認知度向上に向けた取組の推進

  1. 消費者ニーズに対応したナシ優良品種導入を進めるための実証ほ設置と地域適性確認により、商品性の向上と販売力アップを図る。
  2. 6次産業化や消費者交流等先進的な取組産地・農家の情報発信活動の連携を支援し、消費者理解と認知度を高める。

重点課題2 露地ナスを中心とした振興品目の出荷拡大

課題設定の背景及び理由

 高崎安中地域では露地ナスをはじめ、ナスの補完作物として導入可能なネギ、ホウレンソウ、ブロッコリーを振興品目に選定するとともに、所得目標にあわせ体系化し導入拡大を図っている。これら振興品目の出荷拡大を図る上で、関係機関との連携強化、新規栽培者の掘り起こしと定着支援、露地ナスの生産性向上、振興品目の作付支援を行う必要がある。

支援事項と解決手法

1 高崎安中地域3JA野菜推進体制の連携強化

 高崎安中地域の3JA野菜推進担当者等を対象とした、野菜振興会議等を開催し、野菜振興に向けた課題解決や情報共有を行う。

2 新規栽培者の掘り起こしと定着支援

 担い手確保のため、新規栽培者の掘り起こしと栽培開始に向けた支援、新規栽培者には栽培を定着させるため、タブレット端末を利用した重点支援を行い産地における作付拡大を図る。

3 単収向上による露地ナスの出荷量拡大

 生産者間の交流や情報共有による気象条件を考慮した整枝方法や肥培管理の改善、適正防除や土壌病害対策、個別面談を含む実績検討会等により収量を向上させ産地の出荷量を拡大する。

4 省力化による振興品目の作付拡大

 ネギ、ホウレンソウ、ブロッコリーの栽培を安定させ出荷量を拡大するため、育苗や定植作業の省力化をはじめ肥培管理や難防除病害虫対策等を支援する。

重点課題3 コンニャク生産振興による安中市の畑地活用

課題設定の背景及び理由

 安中市南部の富岡市と接する台地上は基盤整備事業により大区画ほ場が整備され一大畑作地帯となっている。松義台地土地改良区並びに横野平土地改良区はほ場面積の50%強をコンニャク栽培が占めており、生産者は甘楽富岡地区からの出耕作者が多い。一方で、コンニャク生産者は世代交代が進まず高齢化が急速に進行する中、生芋販売価格が下落し長期低迷が予測されることから離農等が増加しつつ有り、経営体が急激に減少する恐れがある。
 そこで、松義台地土地改良区等基盤整備地域のほ場利用率を高めるため、関係機関の情報共有、連携体制を推進する。また、主要作付品目であるコンニャク経営の継続を図るため、生産者組織を中心に、越冬栽培によるコスト低減、タラノメ・トウキ等のとの複合経営導入による収益確保を推進する。

支援事項と解決手法

1 推進体制の整備・強化

 安中市営農連絡調整会議を定期的に開催し、市、JA、普及の役割分担の明確化を情報共有を図るとともに、松義台地土地改良区事務局との連携方法を協議する。農業事務所内関係部署担当者を定期的に参集して農地集積や営農状況等の共有化を図り、産地強化を目指す。

2 コンニャクを基幹とした畑作振興

(1)コンニャク経営体の確保

 高崎地区コンニャク研究部会の活動を支援して、実証・展示ほの設置を通じてほ場越冬栽培等の低コスト技術導入を進め、コンニャク産地維持を図る。また、若手生産者組織Team Westの活動を支援して、若手生産者の連携と栽培技術向上、複合作物導入による経営安定を図る。

(2)コンニャク経営安定に向けた支援

土壌消毒環境調査、松義台地土地改良区でのコンニャク作付・病害調査等により安定したコンニャク栽培の要件を確認する。
コンニャクの複合経営品目として有望とされるタラノメ、トウキ、畑小麦について栽培講習会を開催して導入推進を図る。

重点課題4 地域農業の維持・発展に向けた若手担い手の確保・育成

課題設定の背景及び理由

 農業における担い手の高齢化や減少が進むなか、地域農業を維持・発展していくためには、新たな担い手を確保していく必要がある。そして、就農希望者が就農した後は、地域の新たな担い手として早期に自立しなければならないため、自らが掲げる営農計画の達成や地域への溶け込み等を支援していく必要がある。
 また、地域で営農している農業青年に対し、農業経営の改善や仲間づくり等の活動を支援するとともに、地域に点在している若手女性農業者のネットワーク化による連携強化を推進し、次代を担う地域のリーダーとして育成を図る。
 これらの取り組みには、管内JA・市町村等との連携が不可欠であるため、関係機関が連携して担い手の確保・育成に取り組む体制を強化する。

支援事項と解決手法

1 関係機関と連携した就農支援体制の強化

 市、JAの関係機関と就農相談における情報共有や役割分担、各種就農支援策について共通した認識を持ち、就農希望者に対す津支援体制を強化するとともに、就農に向けた営農計画の作成等を支援する。また、就農受入体制の強化を図り、産地での就農希望者の受入方法について検討を続けるとともに、就農希望者が各地域での就農をイメージし就農定着しやすくなうりょう支援する。

2 新規就農者の経営安定に向けた支援

 新規就農者に対し、経営状況や抱えている課題を把握し、マンツーマンによる個別指導を行うとともに、講習会等を通して、技術向上・仲間づくり等を支援する。

3 農業青年組織活動の活性化

 個々の組織活動のさらなる活性化を支援するとともに、管内3組織の合同による事業の実施を支援し、次代の地域リーダーを育成する。遠方との交流を考慮し、ICT等を活用して活動を支援する。

4 若手女性組織の活動支援

 組織活動により若手女性農業者の学習や仲間づくり活動を促進し、活動の定着化を次世代に向けた人材育成を図る。

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