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吾妻の野菜

更新日:2019年4月11日 印刷ページ表示

1.吾妻東部(中山間地)

 雨除けトマト、施設イチゴ、露地ナスを中心に、近年ではズッキーニの栽培も盛んです。普及指導課では雨除けトマトの施肥改善や施設イチゴの天敵導入、環境制御技術の推進、露地ナスの整枝管理技術向上をはかっています。
 歴史のある野菜として、ミョウガは昭和20年代から、フキは昭和30年代、「沢田の味」漬物等加工野菜は昭和50年代から栽培が始まったといわれ、地域の特産となっています。
 また、「高山きゅうり」など伝統野菜や「サツマイモ(干し芋用)」も見直されています。

2.吾妻西部(高冷地)

 標高800~1,400メートルの夏期冷涼な気候を利用して、約3,500ヘクタールの露地野菜が栽培されています。
キャベツ、ハクサイ、レタスは夏秋期の主要品目であり、栽培面積も多く指定産地となっています。また、未成熟トウモロコシやベニバナインゲンなどの特産品目の栽培も盛んです。キャベツ専作経営や多品目の野菜を組み合わせた経営面積は、1戸あたり約5~10ヘクタールとなっています。
 持続性の高い生産を行うため、害虫の発生予察や薬剤耐性検定による適正防除や性フェロモン剤の検討、緑肥等を活用した土壌流亡対策や土づくりを支援しています。

3.主な品目について

(1)嬬恋キャベツ「夏秋キャベツのシェア 日本一」

 キャベツは、浅間山、四阿山の2,000メートル級の山々の裾野に広がる標高700~1,400メートルの高原地帯に約3,000ヘクタール作付けされています。生産されたキャベツは、東北から沖縄まで国内各地に出荷され、夏秋期の京浜市場の占有率1位を占め、名実ともに日本一の産地となっています。
環境保全型農業の推進を図り、新鮮かつ安全で美味しいキャベツ生産をおこなっています。

嬬恋村のキャベツ畑写真
嬬恋村のキャベツ畑

(2)ハクサイ

 浅間山北麓(標高1,000メートル)の冷涼な気候を活かし、夏秋期を中心に栽培され、5月~10月まで販売されています。色鮮やかで柔らかく、浅漬けはもちろん炒め物などに適しています。10月中旬頃から霜に数回あたってから出荷される「黄芯ハクサイ」は甘みが強く、すき焼きなどの鍋料理に人気があります。

ハクサイ栽培ほ場の写真
ハクサイ栽培ほ場

ハクサイ収穫物の写真
ハクサイの収穫物

(3)レタス

 浅間山北麓(標高1,000メートル)の冷涼な気候を活かし、夏秋期を中心に栽培されています。吾妻のレタスは水々しさが特徴で、結球レタスを始め、サニーレタス、グリーンリーフ、ロメインなど数多くの種類が栽培されています。また、地域の酪農家の堆肥を利用し、土づくりに心掛けて栽培しています。

結球レタス写真
結球レタス

サニーレタス写真
サニーレタス

(4)ミョウガ

 ミョウガは日本有数の産地です。
 秋~冬に畑に入れる落ち葉と、夏涼しい気候によって色上がりのよいミョウガが出荷されています。冷蔵庫で予冷を行い、出荷後の品質を保つ努力をしています。
 7月下旬から9月下旬までの2ヶ月間、出荷されます。

淡い紅色が美しいあがつまミョウガ写真
淡い紅色が美しいあがつまミョウガ

ミョウガ畑の写真
ミョウガ畑

(5)イチゴ

 あがつま地域では、「章姫」が主力品種になっています。長円錐形の大きな果実と高い糖度が特徴です。
 加温されたハウスで12月から5月まで出荷されており、天敵を利用した栽培にも取り組んでいます。

真っ赤に色づいた「章姫」写真
真っ赤に色づいた「章姫」

「やよいひめ」の栽培写真
「やよいひめ」の栽培ほ場

(6)ベニバナインゲン

 別名「花豆」とも呼ばれ、紅色の花が咲き、収穫される豆は非常に大粒で薄赤紫色の種皮に黒い斑紋が入ります。大正時代に北海道から六合村(現中之条町)入山地区へ種子が導入され、以降大粒な種子を選抜しながら栽培が行われてきました。
 夏季が冷涼な標高800メートル以上の準高冷地が適地とされるため、吾妻西部地域において特産品目として栽培が多く、煮豆や甘納豆などに加工され、お土産としても人気があります。

開花の様子写真
開花の様子

大粒の子実写真
大粒の子実