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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ10【最新のリポート】
◇ 座して見る花菖蒲も風流/旧秋元別邸で「花菖蒲お座敷鑑賞会」(6月21日 館林市)
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館林市では県立つつじが岡第二公園の花菖蒲(しょうぶ)園が見ごろを迎え、城沼のほとりを初夏の色に染めています。園内に風趣を添えるたたずまいの旧秋元別邸では、6月17日から20日まで「花菖蒲お座敷鑑賞会」が催されました。
これは江戸時代末期、肥後熊本の藩主細川家で始められた花菖蒲観賞法で、その流儀を伝承する館林花菖蒲「花正会」の皆さんが、毎年この時期に開催しているものです。メンバーのお話によれば、「1年間、丹精こめた花の見ごろはわずか2日。刻々と動く花姿を楽しんでください」とのこと。
会場には開花して1日目と2日目の鉢植えが、金屏風を背に交互に並べられ、花の変化の妙を楽しませてくれました。
肥後系花菖蒲は花が大きくあでやか。それにも増して目を奪われたのは、いずれもふすまの引き手の高さに見事な花弁を広げていることです。これは正座してちょうど目の位置に花があるよう、配慮されているため。一定の草丈にそろえて開花させるには、どれほどの手がかけられたのか、育てた方々のお人柄がしのばれます。
鑑賞法は、まず正座して花に一礼し花弁と葉を、次に立ちあがって真上から花芯を観察します。「芯」は「人の心」に通じ、大きいほど評価されるとか。最後に再び正座して花姿を眺め、一礼して終わります。
武家社会で文武両道を奨励するために生まれたこの鑑賞法。葉先に宿る小さな露が、落ちてかすかに葉の揺れる瞬間を、心静かに待つというのも風流です。
また花菖蒲は夜間が最も美しいそうで、開会前夜の16日には、篠笛の音色のなかで特別に夜の鑑賞会が開かれたということです。
旧秋元別邸は、館林藩の旧藩主秋元家が所有した建物。回り縁のある座敷では抹茶のもてなしも行われ、期間中およそ2000人が由緒あるお屋敷で優雅な時間を楽しみました。
八田信江さんのこれまでのリポート
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