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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ13


◇ 七夕茶会「梶の葉に想いをこめて」(7月16日 伊勢崎市)

軒端に梶の葉を飾られた茶室でお手前をいただく
江戸末期の風情ある建物

 七夕は、年に一度の逢瀬にこがれる「織り姫と彦星の伝説」にちなんだ星祭り。その恋物語りをしのんで、7月16日、伊勢崎市の七夕祭りの夜に、相川考古館では「七夕茶会」が開かれました。テーマは「梶(かじ)の葉に想いをこめて」。

 梶は古代から神に捧げる神木として尊ばれ、昔は梶の葉に詩歌をしたためて、七夕飾りにしたといわれます。
そうした習わしに学んで、軒端に梶の葉を飾られた茶室は、どこか若やいだ風情。日暮れが待ち遠しそうでした。この茶室は、江戸時代末期の文久元年に誕生。150年ちかい歳月を重ね、平素は枯淡の趣も深い建物です。

 日が落ちて露地行灯が薄闇を照らすころ、明かりを消した茶室には手燭(しょく)が運びこまれました。手燭に透かし彫りにされているのは、天の川と牽牛、織女。和ろうそくの灯に、夏の星空が影絵となって浮かび上がります。

 七夕茶会は、この地上に降りた星を愛でながら、天空のロマンに想いを馳せ、お点前をいただくという趣向です。7月7日、天の川を渡って、牽牛アルタイルに会いに行く織女星は、琴座のベガ。機織りの名手とされています。そのベガのために、五色の糸に糸車、そして琴を供えた茶室の縁先に、星々のざわめきが聞こえたような夜でした。七夕にちなんだ図柄が映し出される手燭

 なお旧暦の7月7日は、2005年は8月11日。立秋も過ぎて、夜空に星が美しい秋の初めです。この夜、明かりを消して、空を仰いでみてはいかがでしょうか。


八田信江さんのこれまでのリポート

◇ 「世界遺産ミーティング・イン・伊勢崎」に参加して(2005年7月6日 伊勢崎市)
◇ 「女の自立 男の自立」落合恵子さんの講演より(2005年6月26日 伊勢崎市)
◇ 座して見る花菖蒲も風流/旧秋元別邸で「花菖蒲お座敷鑑賞会」(2005年6月21日 館林市)
◇ 古楽器「クラヴィコード」の音色、ご存知ですか?(2005年5月28日 太田市)
◇ 豪農屋敷で「能に親しむつどい」(2005年5月15日 伊勢崎市)
◇ 心を澄ませて香りを聞く/相川考古館で香遊び(2005年5月5日 伊勢崎市)
◇ 春の花レポート伊勢崎編(2005年4月27日 伊勢崎市)
◇ 明治の洋館、市民の集いの場に(2005年4月23日 伊勢崎市)
◇ 上州の地酒が勢ぞろい、「群馬のお酒フェスタ」(2005年4月22日 伊勢崎市)
◇ 伝統文化、次の世代へ/伊勢崎茶道会が大茶会(2005年4月3日 伊勢崎市)
◇ 揺れる明かりのなかで、夜の茶会(2005年3月26日 桐生市)
◇ 骨董市は現代人のオアシス(2004年6月5日 桐生市)


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