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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ19
◇ のこぎり屋根のアトリエから[5] 服飾デザイナー・岩田一崇さん、福田康子さんの場合(10月18日 桐生市)
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「ベルト1本作るにも、素材づくりからやりたくなってしまうのです」と言う福田康子さん。服飾デザイナーにとって織物の産地、生地の産地で仕事ができるのは、とても幸せなことらしい。糸一本違うだけで、布はまったく別のものになる。「桐生には糸の染めの専門家、織りの専門家がたくさんいます。相談すれば助けてもらえる環境は、とてもありがたいです」。
福田さんは千葉県出身。こどものころから、服飾関係の仕事がしたいと夢見た。きっかけは、「小学生のとき、祖母にミシンを買ってもらったのです」。訪問販売の高価なミシンだった。嬉しくて、それからはミシンが友達になった。そんなわけで短大では家政科に学び、さらに文化服装学院服飾科に進んだ。卒業すると都心で仕事をしていたが、「服を作るなら糸選びからしたい」と桐生にやって来たのだった。3年前、岩田一崇さんと一緒に無鄰館にアトリエを構え、「岩田さんのイメージ、感性をかたちにする手伝いをしています」。いちばん緊張するのは裁断。失敗したらやりなおしがきかない。イメージに合わせて糸から探し、染めてもらい、織り上がった布地は、すでに作品なのだろう。ハサミを入れるプロセスは、勇気が要るに違いない。
岩田さん(35歳)は石川県生まれ。大学を卒業して就職したが、服飾界への思いが募り、文化服装学院に学ぶ。そしてオートクチュールに勤務、パターンナーとして経験を積んだ。服地の産地をいろいろ回るなかで、桐生にやって来たのは4年前。そのままこの街の住人になり、福田さんと共に女性服を創作している。無鄰館を仕事場にしたのは、「のこぎり屋根は光がやさしいから」。
そのやさしい光の中で、ふたりで生み出す作品は、繊細で柔らかなイメージをもっている。塩縮加工などを施した布地は、それだけでも十分アーティスティック。加えてリズミカルなライン、色のハーモニーが二重奏のように響きあう。着る人はもちろん、見る人をも夢見心地にさせるドレスだった。
【写真(上から)】
岩田さんと福田さんの二重奏が美しい作品
高い天井がしゃれた空間を作っているアトリエ
服地自体が凝った作品で十分にアーティスティック
こどものころから服作りに憧れていた福田さん
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