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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ22


◇ 洋館の陽だまりでまどろむ人形たちに思わず微笑「創作人形の魅力」展(3月27日 伊勢崎市)

いせさき明治館に飾られた創作人形 3月25日〜27日の3日間、いせさき明治館で「創作人形の魅力」展が開かれました。明治館はその名のとおり、明治生まれの建物。昭和末期まで内科医院として使われたしゃれた洋館です。現在は市に寄贈され、貴重な近代化遺産として保存・活用されています。

 この優雅な建物が記憶するなつかしい時間のなかで、人形展を企画運営したのは県民自治ネット伊勢崎地域グループの皆さんです。1階の診察室や薬局、待合室だった部屋と2階の和風客間などを、45体の創作人形とフラワーアレンジで演出。ひとつひとつの部屋そのものがアート作品といった趣です。

「創作人形の魅力」展
会場の「いせさき明治館」
いせさき明治館に飾られた創作人形
いせさき明治館に飾られた創作人形
いせさき明治館に飾られた創作人形

 人形を制作したのは市内在住の細井緑さん。20年余りにわたって粘土人形「ラ・ドール」の創作活動を続け、そのふんわりとして気品漂う作品は、伊勢崎市総合美術展等で数々の賞を受けています。また高度な技術を要するのが桐塑(とうそ)人形。雛人形の顔のように緻密で繊細な表情に、うっとりさせられます。「桐の木粉を糊で練り合わせて形を作り、胡粉を何度も塗るんですよ」と語る細井さんによれば、完成までに1年かかったものもあるそうです。

 春の光が差し込む洋館の大きな窓辺で、幸せそうな人形たち。手をかけ夢を紡いだ作品に華やぐ館内。明治のハイカラ趣味や大正ロマンの趣って、きっとこんな風景だったのでしょうね。まだ見ぬ西洋に思いをめぐらせた少し前の先人たちを、とても身近に感じられる近代化遺産。時間がいまよりゆっくりめぐり、濃密に感じられたに違いない時代。文化財のなかで過ごすひとときは、とても気持ちなごむものでした。


八田信江さんのこれまでのリポート

◇ 「絹の国」を記憶する繭倉庫に、シャンソンが流れて(2005年11月6日 富岡市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[6] ハーブ研究家・北川やちよさんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[5] 服飾デザイナー・岩田一崇さん、福田康子さんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[4] 画家・児島新太郎さん、造形作家・守亜和由紀さんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[3] 版画家・難波多輝子さんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[2] 彫刻家・丸尾康弘さんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ のこぎり屋根のアトリエから[1] 建築家・北川紘一郎さんの場合(2005年10月18日 桐生市)
◇ 夢の卵と向き合う建築家たち/女子中学生の職場体験から(2005年8月26日 伊勢崎市)
◇ 七夕茶会「梶の葉に想いをこめて」(2005年7月16日 伊勢崎市)
◇ 「世界遺産ミーティング・イン・伊勢崎」に参加して(2005年7月6日 伊勢崎市)
◇ 「女の自立 男の自立」落合恵子さんの講演より(2005年6月26日 伊勢崎市)
◇ 座して見る花菖蒲も風流/旧秋元別邸で「花菖蒲お座敷鑑賞会」(2005年6月21日 館林市)
◇ 古楽器「クラヴィコード」の音色、ご存知ですか?(2005年5月28日 太田市)
◇ 豪農屋敷で「能に親しむつどい」(2005年5月15日 伊勢崎市)
◇ 心を澄ませて香りを聞く/相川考古館で香遊び(2005年5月5日 伊勢崎市)
◇ 春の花レポート伊勢崎編(2005年4月27日 伊勢崎市)
◇ 明治の洋館、市民の集いの場に(2005年4月23日 伊勢崎市)
◇ 上州の地酒が勢ぞろい、「群馬のお酒フェスタ」(2005年4月22日 伊勢崎市)
◇ 伝統文化、次の世代へ/伊勢崎茶道会が大茶会(2005年4月3日 伊勢崎市)
◇ 揺れる明かりのなかで、夜の茶会(2005年3月26日 桐生市)
◇ 骨董市は現代人のオアシス(2004年6月5日 桐生市)


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