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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ23【最新のリポート】


◇ 「古馬牧の人形浄瑠璃」を観て(5月14日 みなかみ町)

「古馬牧の人形浄瑠璃」を観て
舞台の様子1
舞台の様子2
人形の「かしら」1人形の「かしら」2
展示されている人形

 5月14日、みなかみ町カルチャーセンターで行われた「古馬牧の人形浄瑠璃」を鑑賞してきました。
 旧月夜野町の下牧地区に、300年ほど前の元禄年間から伝わる文楽形式の人形芝居で、県指定重用無形民俗文化財です。
 出し物は「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」。源義経の家臣「武蔵坊弁慶」が、主君への忠義心から実の子を手にかけるという物語です。三味線と義太夫節にあわせて見得を切る弁慶の大芝居、わが子を刺された母親の嘆き悲しむ姿。人形遣いの熱演、人形ゆえに表現できる哀切に、観客は引き込まれ、会場を出てくるときには目頭を押さえている人もいました。

 演じたのは「下牧人形芝居保存会吉田座」の皆さん。30代から80代まで15人の座員が、余暇に練習し活動しているそうです。「人手が足りないから、掛け持ちなんですよ」と座員さん。
 古馬牧人形は一体の人形を三人で動かす「三人遣い」の文楽。人形芝居の形式として文楽は高度な舞台芸術で、三人遣いは世界に例がないといわれます。こうした素晴らしい伝統芸能が、民間に伝承されていることに深い感銘を受けました。

 吉田座は戦後の昭和22年に復活されてから、毎年、4月15日に地元で公演。今回は、3年間にわたる人形の修復事業が終了した記念の特別公演とのことで、会場ロビーには座に伝わる30数体の人形の「かしら」が展示されていました。「かしら」には目、口、眉を動かすからくりが施され、人形の修復に携わった文楽人形細工師・尾崎桂造さんによれば、「技術的に精巧なものが多い」ということです。女役の「かしら」には唇に針が仕込んであり、ここに袖(そで)口を引っかけて泣く演技をするのだとか。工夫の知恵の素晴らしさにも脱帽です。

 県内にはこうした古くからの人形芝居がいくつか伝承されているそうですが、地元以外の人たちにも、鑑賞できる機会が増えたらいいですね。


八田信江さんのこれまでのリポート

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◇ 夢の卵と向き合う建築家たち/女子中学生の職場体験から(2005年8月26日 伊勢崎市)
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