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リポーター番号19 八田信江さん(伊勢崎市)のページ5
◇ 明治の洋館、市民の集いの場に(4月23日 伊勢崎市)
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伊勢崎市曲輪町(くるわちょう)にレトロなたたずまいを見せる黒羽根内科医院旧館が、このほど修復工事を終えて「いせさき明治館」と名を変え、市民活動の拠点としてよみがえりました。
この建物は明治45年に、診療所として建てられた木造洋館。昭和末期まで医院として使われてきましたが、平成14年伊勢崎市に寄贈され、市の重要文化財に。同年、中心市街地からレールと滑車を使って、現在地に曳(ひ)き家移転されたものです。
建築的に特筆すべきは、正面外観の手の込んだ洋風意匠といわれます。特に、2階中央部分の付け柱と柱頭飾りや飾り破風などは、目を見張るばかり。また、4カ所の上げ下げ式の窓には化粧破風が施され、1階と2階では形が異なるのも優れた意匠性といえるでしょう。
移転修復を監理した建築家によれば、玄関を中央に左右をシンメトリーにする設計は、「明治期の洋風公共建築に好んで採用された、格式を象徴するスタイル」とか。なるほど、エレガントで品格を感じさせる建物です。民間の医院建築に、そのような質の高い洋風建築の手法が使われていたことを知り、改めて大切な地域遺産との思いを深めました。
完成記念の式典が行われた4月23日には、内部が一般公開されました。1階診療室の天井に施されたレリーフ、コーナーの唐草様の装飾など、ここでも手の込んだ意匠が見られます。2階は二間続きの客間で、和の造作。洋の趣との折衷で、心和ませるなつかしい時間が流れています。
今後は文化活動の会場などに使われるとのこと。この日は三味線の演奏会が行われ、集まった市民は和と洋のコラボレーションに、わがまちの近代化遺産への思いを新たにしました。なお、土・日曜にはボランティアの「まちガイド」が館の内外を案内してくれます。
八田信江さんのこれまでのリポート
◇ 上州の地酒が勢ぞろい、「群馬のお酒フェスタ」(2005年4月22日 伊勢崎市)
◇ 伝統文化、次の世代へ/伊勢崎茶道会が大茶会(2005年4月3日 伊勢崎市)
◇ 揺れる明かりのなかで、夜の茶会(2005年3月26日 桐生市)
◇ 骨董市は現代人のオアシス(2004年6月5日 桐生市)