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第1章 計画策定についての基本事項
1 計画策定の背景
(1)社会的背景
平成13年3月の「ぐんまネットプラン−群馬県情報化推進計画−」の策定以降、国内においては、ブロードバンド、携帯電話に代表される情報通信基盤の整備が飛躍的に進み、個人でのホームページの開設やネットショッピング、ネットバンキング、企業の電子商取引など、様々な分野において、情報通信技術を利用した活動が増大しています。
また、光ファイバーを中心とした超高速通信への移行や地上デジタル放送の開始により、多くの人々が日々の暮らしの中で、ますます大きな利便性を享受できるようになっています。さらに、パソコンや携帯電話でテレビ番組を見ることができるようになるなど、デジタル化やブロードバンド化の進展に伴い、映像・音声のインターネット配信の本格化、端末機器やネットワーク等の共用化、通信・放送分野における事業者の相互参入など「通信と放送の融合」も進んできており、より便利で多様なサービスが提供されることが期待されてます。
その一方、民間事業者を主体とする情報通信基盤の整備は、採算性に優れた都市部から進んでおり、山間部などの条件不利地域との間で、地域格差、すなわち地理的要因によるデジタル・ディバイドが一層顕著になってきています。
また、インターネットや携帯電話は、利用者にとって便利な反面、これを悪用した犯罪や青少年への有害情報の氾濫、個人情報の流出などの高度情報化社会の「影」の部分といわれる社会問題も発生しており、こうした問題に適切に対処し、情報通信技術の安全な利用に努める必要があります。
(2)国の取組
情報通信技術の活用により世界的規模で生じている急激かつ大幅な社会経済構造の変化に的確に対応し、高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する施策を迅速かつ重点的に推進するため、平成12年12月に「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)」が策定されました。政府は、これをうけて、平成13年1月に「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」を設置するとともに、すべての国民が情報通信技術を積極的に活用し、その利便性を最大限に享受できる知識創発型社会の実現に向け、5年以内に世界最先端のIT国家となることを目標に「e−Japan戦略」を策定し、IT革命への本格的な取組みを開始しました。
また、平成18年1月には「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使えるユビキタスなネットワーク社会を実現するとともに、世界のIT革命を先導するフロントランナーとして、アジアを中心とする共存共栄の国際社会づくりに貢献していくため、新たに「IT新改革戦略」を策定しました。
高度情報化社会を支える重要な基盤となっているブロードバンド・ネットワークについては、平成18年8月に総務省において、2010年度に(1)全国でブロードバンド・ゼロ地域を解消する、(2)超高速ブロードバンドの世帯カバー率を90%以上とすることを目標とする「次世代ブロードバンド戦略2010」を作成しています。
(3)本県の現状と取組
ア 情報化の現状
インターネットの人口普及率は平成17年3月末現在で45.1%、ブロードバンド契約世帯比は平成18年3月末現在で40.0%となっています。今後は、超高速通信への移行やサービス提供地域の拡大が求められています。
また、携帯電話・PHSについては、契約数人口比が平成18年3月末現在で68.5%となっています。携帯電話は、その多機能化により日常生活において必要不可欠な情報端末となっていますが、県内では、サービスが提供されない不感地域も多く存在し、通話エリアの拡大が求められています。
地上デジタル放送については、平成17年12月に榛名山の前橋中継局からNHKと民放5社が放送を開始し、平成18年9月には群馬テレビが放送を開始しました。以後、放送エリア拡大のため、放送事業者により順次計画的に中継局の整備が進められていく予定です。
【
図1-1-1
情報化指標推移(1)】
*1,*4:総務省「情報通信に関する現状報告書(情報通信白書)」、「通信利用動向調査」から作成
- 平成14年3月〜17年3月:全国を対象としたRDD(Random Digit Dialing:乱数番号法)による電話調査。インターネット利用者を調査回答者数で除した数値
インターネット利用者の定義:以下の条件を満たす個人(2歳以上)
- 家庭PCを利用して1か月以内にインターネットにアクセス
- インターネットに接続できる携帯電話を所有していて、ウェブアクセス、メール(ショートメールを除く)に利用
- PC、携帯以外のデバイスでインターネットアクセスした人(情報携帯端末、インターネットTV、ウェブTV、ゲーム機、ウェブターミナル、Lモードなどインターネット接続可能な電話機・ファクシミリ等)
- 平成18年3月:6歳以上で、過去1年間に、インターネットを利用したことがある者を対象として行った調査の結果からの推計値(インターネット接続機器については、パソコン、携帯電話・PHS、携帯情報端末、ゲーム機等あらゆるものを含み(当該機器を所有しているか否かは問わない。)、利用目的等についても、個人的な利用、仕事上の利用、学校での利用等あらゆるものを含む。)を平成17年10月の全人口推計値(国立社会保障・人口問題研究所『我が国の将来人口推計(中位推計)』)で除した数値
*2:総務省「情報通信に関する現状報告書(情報通信白書)」、「報道資料」から作成
- 平成14年3月〜16年3月:DSL,CATVの契約数を住民基本台帳に基づく世帯数(3月31日現在)で除した数値
- 平成17年3月〜18年3月:FTTH,DSL,CATV,FWAの契約数を住民基本台帳に基づく世帯数(3月31日現在)で除した数値
*3:総務省「情報通信に関する現状報告書(情報通信白書)」、総務省北陸総合通信局「北陸三県における携帯電話・PHS契約数等の推移」から作成
- 平成14年3月〜17年3月:携帯電話・PHSの契約数を住民基本台帳に基づく人口(3月31日現在)で除した数値
- 平成18年3月:携帯電話・PHSの契約数を平成17年国勢調査の人口(平成17年10月1日現在)で除した数値
イ これまでの取組
本県では、平成13年3月に「ぐんまネットプラン−群馬県情報化推進計画−」を策定し、県全体の情報化を推進することにより、県民誰もが情報化の利便性を享受し、自立的で創造的な生活を営み、豊かさとゆとりを実感できる社会の実現と地域社会の活性化を目指し、「創造的な生活の実現」、「強い経済・産業の実現」、「電子県庁の実現」を施策目標として、県民、民間企業・団体、行政機関の連携のもと、国庫補助事業を活用したケーブルテレビ事業や携帯電話サービスエリア拡大事業等により情報通信基盤整備の促進を図るとともに、県民のニーズにあった情報の提供やパソコン教室の開催、電子申請等受付システムや総務事務システムといった電子県庁の基幹となるシステムの運用の開始など、総合的かつ具体的な情報化施策を計画的に展開してまいりました。
現在、重要な情報通信基盤として最も注目されているブロードバンドについては、ADSLのサービスが本格化した平成12年から平成13年にかけて以降、本県においてもサービス提供エリアの整備が進み、平成18年3月末にサービスの利用可能な地域の世帯数が90%(県全世帯数対比)を超える状況となっています。
全体としてみると、情報通信基盤の地域格差の解消など一層の充実を要する施策はありますが、84.9%の施策については当初の目的を達成するか、概ね軌道に乗っておりますが、今後は、引き続き基盤整備の促進や情報活用能力の向上など、利用環境の充実を図っていくほか、情報通信技術が地域の課題の解決や活性化の手段としてより大きな効果が得られるよう、活用面の充実をさらに図っていくことが課題です。
表1-1-1 前計画の進捗状況
| 分類 |
内容 |
施策数 |
| 実施済 |
- 当初の目的を達成し事業としては終了したもの
- 施策が概ね軌道に乗っており今後も引き続き施策を推進していくもの
|
157(84.9%) |
| 要充実 |
- 「成果が不十分」もしくは「課題が未解決」(新たな課題の発生)と思われるもの
|
20(10.8%) |
| 再検討 |
- 諸事情により再検討を要するもの
|
8( 4.3%) |
表1-1-2 県の主な情報システム
| システム名 |
開始年度 |
| ※「ぐんま電子申請等受付システム」及び「ぐんま電子入札共同システム」については、市町村との共同運営 |
| ぐんま電子申請等受付システム ※ |
平成17年10月 |
| 群馬県総務事務システム |
平成17年10月 |
| ぐんま電子入札共同システム ※ |
平成18年 1月 |
| 県税電子申告・電子納税システム |
平成18年 1月 |