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公共交通・観光振興特別委員会が県外調査を実施しました(平成30年9月4日(火曜日)~6日(木曜日))

1 調査目的

下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

  1. 公共交通に関すること
  2. 本県への観光誘客に関すること
  3. 外国人観光客の受入体制に関すること

2 調査年月日

平成30年9月4日(火曜日)~6日(木曜日)

3 調査内容

(1)安曇野高橋節郎記念美術館(長野県安曇野市)

 高橋節郎は、安曇野市出身の現代工芸美術界を代表する漆芸術家であり、漆芸術では「漆パネル」という平面作品の表現形式を生み出したほか、壷、クラフト作品、漆版画など様々な漆作品を生み出しています。また、伝統的な漆工芸の領域から純粋な美術作品としての漆芸術の領域へと漆の世界を切り開いた功績でも知られています。
 安曇野高橋節郎記念美術館は、こうした高橋節郎芸術を顕彰するとともに、芸術・文化を通じて豊かな創造力や感性を育み、また地域内外の人々の交流促進を目的として、氏の出身地である安曇野市に2003年(平成15年)にオープンしました。
 ついては、観光振興の参考とするため、地域を代表する高橋節郎の芸術を顕彰し、後世に伝える美術館の取組について調査を行いました。

安曇野高橋節郎記念美術館の取組について説明を受ける様子写真
安曇野高橋節郎記念美術館の取組について説明を受ける

(2)大王わさび農場(長野県安曇野市)

 大王わさび農場は、1917年(大正6年)に、安曇野において扇状地に豊富な湧水を利用したわさび畑の開拓に着眼し、開拓を始め、20年の歳月をかけて完成しました。
 現在では、農場面積15ヘクタール、わさび年間収穫量は平均130トンとなっており、掘りたてのわさびの加工作業を見ることができます。農場内には日本一の面積を誇る「わさび田」の広大な風景、映画やテレビのロケ地にも選定される3基の水車小屋のある水辺の風景が人気となっているほか、神社や展望台、歴史記念館などの施設があり、自由に散策することができます。
 また、新鮮なわさびを使った食事や加工品、菓子類などが販売され、年間約110万人の観光客が訪れる名所となっています。
 ついては、産業観光の振興の参考とするため、長期的な視点をもって自然の特性や地形を活かし、産業観光に取り組まれている大王わさび農場の取組について調査を行いました。

大王わさび農場の取組について説明を受ける様子写真
大王わさび農場の取組について説明を受ける

(3)安曇野ちひろ美術館(長野県北安曇郡松川村)

 安曇野ちひろ美術館は、画家いわさきちひろ氏の作品を中心に世界の絵本画家の作品展を展示する美術館で、1997年に、ちひろ美術館・東京の開館20周年を記念して開館しました。安曇野の自然に溶け込むように立地する建物は、内藤廣の設計によるものであり、周囲には北アルプスを望む53,500平方メートルの安曇野ちひろ公園が広がり、清流、乳川(ちがわ)が脇を流れています。
 いわさきちひろ氏は、子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家で、作品は、母親として子育てをしながら、子どものスケッチを積み重ねるなかで生まれました。また、絵本を通して世界の平和、こどもの平和を願い続けていたことでも知られ、今年で生誕100年を迎えます。
 ついては、いわさきちひろ氏の作品や意思を受け継いだ、世界で初の絵本美術館の運営、また、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」の取組や、地域での取組等について調査を行いました。

安曇野ちひろ美術館の取組について説明を受ける様子写真
安曇野ちひろ美術館の取組について説明を受ける

(4)小布施文化観光協会(長野県上高井郡小布施町)

 小布施町は、長野県の北部の長野盆地に位置する人口約1万1千人の町です。特色ある風土、歴史文化遺産を継承、発展させ、「北斎と栗の町」「歴史と文化の町」として全国にその名を知られており、年間120万人が訪れています。
 江戸時代には、舟運の発達により交通と経済の要所として栄え、当時は定期的な市「六斎市」がたち、人物、情報が集まる北信濃の文化的中核ゾーンとなりました。人が行き交い集まる歴史の中で、当地では独特の文化が花開き、多くの文人墨客が訪れ、小林一茶や葛飾北斎も小布施の魅力に引き付けられた客人の一人でした。
 まちづくりの転機は昭和51年に葛飾北斎の美術館がオープンしたことで、町のなかにおもてなしの意識が芽生え、官民協働して景観を活かしたまちづくりがスタートしていきました。
 ついては、小布施町のまちづくりの取組や葛飾北斎にゆかりのある岩松院について調査を行いました。

小布施町のまちづくりの取組等について調査する様子写真
小布施町のまちづくりの取組等について調査

(5)野沢温泉村役場(長野県下高井郡野沢温泉村)

 野沢温泉村は長野県北部に位置し、豊富な積雪と泉質の良い温泉を有することから、国内有数のスキーリゾートとして発展してきました。しかし、スキー観光ブームが全国的に衰退し、観光業にとっては厳しい時代が続きました。こうした中、それぞれ独立していた旅館等の組合を一つにまとめ法人化するなど、独自に旅行業事業を展開できるように再編しました。
 このような中で、旅館組合や観光協会などが中心となり、野沢温泉村におけるスキー観光の積極的なプロモーション活動がなされており、オーストラリアを中心に外国でも展開されてきました。
 現在では多くの外国人観光客が訪れるようになっていますが、その中心はオーストラリア人であり、宿泊施設を経営する者も現れています。
 ついては、スキーや温泉を活かしたインバウンド・ツーリズムの取組について調査を行いました。

野沢温泉村役場において説明を受ける様子写真
野沢温泉村役場において説明を受ける

(6)しなの鉄道株式会社(長野県上田市)

 しなの鉄道株式会社は、北陸新幹線開業に伴う並行在来線の運営を引き継ぐ形態として1997年に第三セクター方式で設立されました。
 開業当初は旅客の伸び悩みなどで厳しい経営の時期もありましたが、様々な取組を実施していくなかで、近年は連続して最終損益の黒字を確保しています。
 また、軽井沢から長野まで、しなの鉄道沿線のゆったりとした景観を楽しみながら、土地の歴史・文化にふれ、食を満喫することができる、観光列車「ろくもん」の運行を行っています。
 ついては、公共交通の維持や振興の観点から、しなの鉄道株式会社の取組について調査を行いました。

しなの鉄道(株)にて集合写真
しなの鉄道(株)にて

4 出席委員

委員長:南波和憲、副委員長:原和隆
委員:関根圀男、委員:星野寛、委員:福重隆浩、委員:伊藤祐司、委員:後藤克己、委員:岸善一郎、委員:井下泰伸、委員:穂積昌信、委員:井田泰彦、委員:多田善洋


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