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【1月16日】高温に強い蚕ができました!~35度超え猛暑でも、丈夫に育ちます~(蚕糸技術センター)

 蚕糸技術センターでは、高温による蚕の成育不良や繭の品質低下を抑えるため、暑さに強い蚕品種の育成に平成24年度から取り組んできました。
 現在継代飼育している保存原種の中から、暑さに強い原種を交配し、猛暑日が頻発しても丈夫に育ち、収量、品質ともに申し分のない蚕品種が育成できました。今後、農家での実証試験を経て、命名し、普及を図って行きます。

1 品種育成の背景

 近年の夏は猛暑日が頻発し、現在普及している夏秋蚕用品種(「錦秋鐘和(きんしゅうしょうわ)」、「ぐんま200」)では、蚕の成育不良や繭の品質低下が発生しやすくなっています。特に今年の夏は前橋や伊勢崎で猛暑日が30日以上になるほど異常に暑く、高温障害による作柄悪化に見舞われました。
 そこで、暑さに強く、良質な繭を生産できる品種の育成を平成24年度から取り組んできました。

2 品種の特徴

  1. 日本種原種「榛(しん)」と中国種原種「明(めい)」との交雑種です(写真)。
  2. 35度以上の猛暑日が連続しても丈夫に育ち、3万頭あたりの繭収量を示す「箱収」および生糸の品質に影響する繭糸のほぐれ具合である「解じょ率」ともに普及品種を上回りました(表)。
新品種写真
新品種の写真
表 平成30年度飼育成績(6月26日掃立 1~3齢人工飼料育 4~5齢条桑育)
品種 上蔟日 繭重
(グラム)
箱収
(kg)
化蛹歩合
(%)
生糸量歩合
(%)
解じょ率
(%)
新品種 7月20日 1.69 48.42 94.30 19.21 77
ぐんま200 7月20日 1.64 43.35 78.70 20.20 58
錦秋鐘和 7月20日 1.66 42.62 76.90 20.16 56

注) 4~5齢飼育(7月9日~7月20日)の12日間のうち猛暑日8日間、蚕室の平均温度は30.9±2.9度
 「箱収」:1箱(3万頭)あたりの収繭量 「化蛹歩合」:健全な蛹の割合
 「生糸量歩合」:繭からできる生糸の重量割合 「解じょ率」:繭糸のほぐれやすさ

3 今後の取り組み

 来年度の夏蚕期(7月)または初秋蚕期(8月)に農家において実証飼育試験を行い、ぐんまシルク認定委員会(9月中旬)で認定を受け、9番目の群馬オリジナル蚕品種として普及に移していきます。

このページについてのお問い合わせ

蚕糸技術センター
〒371-0852 前橋市総社町総社2326-2
電話 027-251-5145
FAX 027-251-5147
E-mail sanshigise@pref.gunma.lg.jp
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