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令和3年度第1回群馬県文化審議会の概要(通算20回目)

更新日:2022年3月30日 印刷ページ表示

1 日時

令和4年3月30日(水曜日)9時15分から11時15分まで

2 場所

群馬県庁29階 第一特別会議室

3 出席者数

委員12名、関係団体1名、事務局9名

4 議題

(1)部会の開催報告について

  • 文化振興指針及び文化振興基金部会
  • 県立美術館博物館運営検討部会

(2)魅せる群馬の文化発信プラン -第2次群馬県文化振興指針ーの評価について
(3)群馬県文化振興基金の活用状況について
(4)令和4年度の文化振興課所管事業について
(5)その他

5 議事内容

(1)部会の開催報告について

  • 文化振興指針及び文化振興基金部会部会長より報告
  • 県立美術館博物館運営検討部会部会長より報告

(2)魅せる群馬の文化発信プラン -第2次群馬県文化振興指針ーの評価について

委員の主な意見等

プロジェクト01 群馬の特色ある文化の活用と発信
  • 委員
    事業を行う上で、その事業の意義をきちんと伝える方法を審議会内で提案していけるとよい。
    食文化については、県内の定着している農作物を使ってすき焼きという形で新しい文化を形成していくということについて、無形文化遺産への登録も含めて検討する必要がある。
    温泉文化については、無形文化遺産登録を意識した事業展開を継続してほしい。
  • 委員
    温泉文化について、無形文化遺産に登録するということを考えると、群馬県における伝統的な温泉地を巻き込み、登録運動、啓発活動を展開する必要がある。
プロジェクト02 東国文化の魅力発信
  • 委員
    HANI-1グランプリは、様々なところで話題となっていた。古墳から埴輪への流れができてきたと感じる。
  • 委員
    埴輪や古墳の認知は全国的に現在高まっており、群馬県は埴輪や古墳に関して、県外の方には断トツのブランドになっている。
    保渡田古墳の紹介などはよく成されており、古墳・埴輪マニアには群馬県はメッカとなっているという意見が部会内で出た。
  • 委員
    東国文化の魅力について、難しいと言うのではなく、遊びの要素を取り入れたら良い。埴輪は子供たちの遊びの場面にも使える。親しんでもらうことを入り口として、様々な形でその場にたくさん通うことができるようにしてもらうと良いと思う。
  • 委員
    地味な中に遊びの要素を取り入れ、興味関心を持ってもらえる工夫が必要。
  • 委員
    2020年度の事業で若手アーティストと協力し、歴史文化について、楽しみながら学んでもらえるような映像を制作してtsulunos(ツルノス)から配信した。これなら多くの皆さんが、見てくれると感じた。
    富岡製糸場と絹産業遺産群やその他の歴史的なもの、あるいは上毛かるたについても、審議会委員も協力し、正しい知識を伝えながらも楽しみの要素を取り入れた発信をしていくことが大切。
プロジェクト03 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の保存と活用
  • 委員
    富岡製糸場も難しい理屈だけではなく、桜が咲く時期などを捉え入場料を無料にし、市民だけでなく県民全体に解放することにより、絹遺産の体験、座繰りやマイクラフトなどの体験をしてもらえるとよい。
    また、世界遺産を盛り上げるために、県と地元がいろいろな形で連携していく必要がある。
  • 委員
    富岡に実際訪れた際に、蚕をねずみが食べてしまうので、猫が大事にされているという話しを聞いた。例えばその猫を、館長にするなど、きちんと富岡製糸場を理解することにつながるようなことで、ユニークな発想ができるとよいと思う。
  • 委員
    以前富岡市の観光課で、女性を対象に、工女服を着て富岡製糸場を見学し、飲食をさせてもらうような体験機会があった。期間限定でそういう機会があると、リピーターを作るきっかけになると思う。
  • 委員
    利用者の立場からすると入場料は1000円というのはすごくハードル高いと感じる。料金設計はいろいろな要素があるかと思うが、入場料を見直す時期に来ていると感じる。また、気軽に場内くらいまでは立ち寄れるような仕組みがあると良いと思う。まずは来場してもらえないとよさをわかっていただけないと思うので、足を運んでいただける工夫を具体的に考える時期にきているのではないか。
  • 委員
    入場料無料期間は必要だと思う。例えば高崎市では、美術館等について、高齢者や美術を目指している学生は学生証を出せば無料である。
  • 委員
    部会では、富岡製糸場以外の構成資産の部分について、認知度が低いことや、アクセスが悪いということも問題であるという話題が出た。
プロジェクト04 県民芸術祭の充実と展開
  • 委員
    (コロナ禍における文化活動について)配信を行えば十分であるということではなく、配信でも十分に意義を見いだせるような伝え方の方法を考えていく必要がある。コロナ禍において、いろいろな文化事業がリアルに開催できないため、配信で行うという事例をいくつか見てきたが、固定の定点カメラのみで長時間配信するようなものは、見る側の興味を引かない。
    これから動画の発信ということを考えるなら、人を引きつけるための工夫が必要であるが、多くの文化団体は、動画での配信に慣れていないため、動画での演出の仕方などに関するレクチャーの機会を用意できると良い。
  • 委員
    多くの人が見やすい動画制作という意味では、映像のプロの知恵を借りて協力してもらうことも一案であると感じる。
  • 委員
    合唱は声を出すということで、コロナ禍で活動しにくい状況となっている。実際は、合唱活動で感染したケースはないが、報道の仕方が影響し、合唱活動自体が感染を引き起こすような印象が定着してしまい、事業が中止になったり、公演をしても人が集まらなくなり、関係団体の経営が難しくなり、活動できなくなってしまう状況にある。
    様々な助成金の方法があると言われているが、小さな文化団体には、情報は届いていないので、そういった情報をご教示いただけるような場があればいいと思う。
プロジェクト05 県立文化施設等の発信力強化
  • 事務局
    プロジェクト05の最後に記載されている、県民会館については、指定管理制度の評価委員会で評価しているため、今回の評価から文化審議会では評価しないこととしたいとの美術館・博物館運営検討部会からの提案があったことも含めて協議をお願いしたい。
  • 委員
    県民会館について、評価が二重になるのは好ましくないが、要望として、指定管理制度の評価結果を文化審議会で共有したい。
    なぜなら県民会館は、群馬県にとっての文化行政の重要な構成要素で、条例で定められた群馬県文化振興指針のもとで、(県民会館は)文化を進めていく場であることから、審議会の委員として関わる以上は、指定管理の評価制度が、導入されたからといって、完全に認知の外に切り離されていくのはまずいと思う。
  • 事務局
    指定管理制度の中で評価はしっかり行っているので、結果をお知らせすることとし、次回からは審議会の場で提供させていただくこととしたい。
  • 委員
    前項目の県民芸術祭も同様であるが、コロナ禍で現場になかなか人が来てくれない時代の中で、デジタルで発信するために、専門分野の方がすごい設備で撮影したものでなければ、見てくれないと、諦めてしまうと物事は始まらない。
    例えば、テレビでも素人の方が撮影した動画が流れることもあり、そういうものは、さほど訓練を積んだと思われない方の映像が、利用されている。
    多くの方が、スマートフォンを持っている時代で、スマホで撮影して編集するというのは割と簡単にできる。垣根がすごく低くなっている。芸術的なものとは違う世界で、多くの企業ではPRについてのチラシやパンフレットだったものを得意な人が、自分のスマートフォンで撮影し、編集までして動画を作成している。
    話し方や編集を練習すればできることなので、県立の博物館や美術館や、県民芸術祭についても同様だが、気軽に足を運ぶことができない中、積極的に発信するには紙媒体だけでなく、大げさな機材がなくても自分の生の声で、生の感情で、生の感性で作成したものが面白いということに多くの方が気づいていくと、ハードルがすごく下がり、DXの問題も機材や、お金という面も解決していくと思う。
  • 委員
    スマートフォンについて、あるテレビCMなども素人の撮影した動画を集め編集して制作されていた。スマートフォンの鮮明度はとても良いし、素人の動画を編集して使っていくのは面白いと感じた。
  • 委員
    今のスマートフォンは撮影しやすく、気軽になっているのは間違いない。ただ、撮影したところで終わってはいけない。それをどう発信していくか、広めていくかというところまで考えていかないといけないので、その辺りをそれぞれの施設が力を入れてほしいと思っている。
    それから、繰り返していくことで、技術はある程度向上すると思う。「tsulunos」でもたくさん撮りためていくうちに、どんどんテクニックも向上していくのではないか。編集力についても、鍛えていく必要がある。
    文化団体も、動画の撮影や編集能力を指導してもらう機会があれば動画を制作してくれるのではないかと思うので、県の施策として取り組んで行けないか。
  • 委員
    動画の配信については、著作権の問題も非常に重要である。動画を制作する際に、意図せず著作権侵害を起こす可能性がある。そういう意味でもプロフェッショナルの方に関与していただくことも必要ではないかと考える。
プロジェクト06 文化を活かした地域づくり
  • 委員
    例えば世界遺産の関係でも現地に学校の生徒を連れて見学に行くというようなことについて実施している市町村としていない市町村がある。
    伝統文化に関しては、学校の地域活動として子ども達がその活動に触れていくということが非常に大切だと思う。市町村の教育委員会に働きかけて、地域の伝統文化等に学校行事として参加してほしいということを働きかけて行く必要がある。
プロジェクト07 文化活動における多様な参画の促進
  • 委員
    障害者、高齢者、外国人など、社会の様々な立場でそれぞれが社会を活発化していく、それぞれが大きな財産であるという形で、施策を考えていく必要がある。
    昨年は、東京オリンピック・パラリンピックがあり、オリンピックもパラリンピックも両方とも大切なスポーツ体験であるという形に社会全体がなってきた。

まとめ
 魅せる群馬の県文化発信プラン(第2次群馬県文化振興指針)の評価について、各委員からの意見を反映させた上で、資料3とすることが承認された。

(3)群馬県文化振興基金の活用状況について

事務局から説明

委員の主な意見等

  • 委員
    「上毛かるた」の意義を伝える手段として、上毛かるた県競技大会は重要。コロナ禍で県大会が開催できないことは、普及の妨げの要因の1つだと思うので、開催できる方法を検討してほしい。
  • 事務局
    令和3年度の実施に向けて、実施主体である子ども育成会連合会に検討してもらったが、上毛かるたは団体戦があり密になりやすいことや、声が出てしまう競技である、中止を決定した各子ども会支部が多数あったことから、令和3年度は中止せざるを得なかった。連携して今後のあり方を検討していきたい。
  • 委員
    寄附について、令和2年3月、4月と各1万円の寄附を受けているが、高額でなくても、広く一般に寄附を募ることができないか。
  • 事務局
    令和2年3月、4月のケースは、いずれも上毛かるたを商品等に活用している企業の方が寄附してくださったものである。少額でも多数の方に寄附していただければ、大きな力となるので、広報に務めたい。
  • 委員
    群馬の文化支援事業補助金のメニューに、映像記録の技術支援について補助してもいいのではないか。
  • 事務局
    技術支援も必要な部分であるので、今後検討したい。

(4)令和4年度文化振興課所管事業について

事務局から説明

委員の主な意見等

  • 委員
    教育文化事業団の機能強化に関連して、自分自身が若い頃、伝統文化や文化団体が指導者を求めているということで、指導者バンクを作成して活用していたが、いつの間にかなくなってしまった。紙でなくデジタル媒体で復活させてほしい。
  • 事務局
    教育文化事業団では、文化活動を行うすべての人を支援する、バックアップセンターとしての機能を目指している。その中で指導者バンクについても検討していきたい。
  • 委員
    県内にも移住者が増えていると聞いている。県内には文化の指導者を育成するような学校が少ない。ワークショップや配信関係なども含め、学べる場所に気軽に参加できるような環境が整うと良いと思う。
  • 委員
    アーティスティックGUNMAについて、県外との連携は大きな意味を持つと感じている。
    アーティストインレジデンスに関しても、県内外に幅を広げた方が群馬県としてもよいのではないか。
  • 委員
    県外との人材交流は、非常に重要である。人材交流により、群馬県の中に新しい風が吹くし、県内人材のスキルアップにもつながることは間違いない。
    兵庫県豊岡市や青森県などアーティストインレジデンスにおいて非常に注目すべき取り組みが行われている。視察などを行い、研修をすすめた方が良い。
    また、教育文化事業団を文化芸術分野の団体として専門性を高めていくということであるなら、県外との交流は非常に重要。県外で活躍しているアートコーディネーターや、アートマネージャーを県内に呼んで、事業団が一緒に絡んで仕事をしてもらうような形で勉強させてもらうような工夫ができないか。
  • 委員
    アーティスティックGUNMAについて、国内に留まらず、海外にも目を向けるべきだと思う。県内には、海外の各所に滞在経験のあるアーティストも数多くいるし、県内のレジデンスを活用している海外のアーティストもいる。そういった連携を深めていってほしい。
  • 委員
    群馬交響楽団に関連して、草津アカデミーのレベルが高いので、プランの中に群馬交響楽団の楽団員が学びに行くような内容が盛り込まれていてもいいと思う。
  • 事務局
    草津アカデミーという名称は具体的に出てこないが、外部人材の交流という項目の中に含まれている。実際にアカデミーで講師をしている方に群馬交響楽団と共演していただけないか依頼もしている。

(5)その他

今後の審議会及び部会の開催予定について事務局から説明

6 添付資料

※資料3は完成版を別途公表

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