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八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第1回) の知事発言

更新日:2011年9月27日 印刷ページ表示

 平成23年9月13日に、「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」がグランドアーク半蔵門にて開催され、当日は群馬県知事をはじめ、埼玉県知事、千葉県知事、栃木県知事、東京都副知事、茨城県副知事が出席しました。当日の大澤知事の発言について掲載いたします。

大澤知事発言内容

 評価を見ますと八ッ場ダム案が最も有利であるということで、これは妥当な評価であると思っております。治水・利水両面で八ッ場ダム案が最も効果的であり、優れていることが再度確認されたわけであります。早急に検証作業を完了させていただきまして、本体工事に一日も早く着手していただきたいと考えています。

 この八ッ場ダムにつきましては、地域の皆さんが長年にわたりまして、苦渋の選択の中でダムを受け入れて今日まできて、後何年で完成という経緯があるわけでございます。しかし、代替案においては、地元の了解を得なければこの時間を10年と決めても、地元の了解があって初めて10年でありまして、了解がとれるのがいつになるのか分からないわけでありまして、時間軸の観点から考えても八ッ場ダムが一番効果的であることが立証されていると思っています。

 今年は東日本大震災、新潟・福島豪雨、それから台風12号による豪雨など想定を超える自然災害が発生しまして多くの被害が生じたところであります。「想定外」という言葉では済まされない防災対策の重要性が再認識されているところであります。100年に1度、200年に1度の災害にどのように対応するか、今こそ防災対策のあり方が問われており、一歩一歩着実に対策を講じる必要があると思っております。

 この点でも、最も効果が発揮できるのは、八ッ場ダムの建設であると思っております。八ッ場ダムが最も有利なことは、我々は検証する前から考えていましたけど、実際この2年間は何だったんだ、多くの時間と費用が無駄になっただけではないのか、こんな思いを強くしております。検証により増加した費用は当然、国が負担すべきものであると考えております。また、国は、責任を持って、無駄に使われた時間を回復させて、地元の皆さんがこれ以上、将来への不安や生活上の不便を来すことのないよう、基本計画どおり八ッ場ダムを完成していただきたいと切にお願いを申し上げます。

 この総括の整理を見て、代替案におきましては、まだまだ十分な地元の了解も全く取れていない状況のなかで、10年後、5年後というのを検証しておるわけでありますけれども、八ッ場ダムの実態を見ても、やはり、長い歴史の中で了解が取れたのは平成に入ってから、これだけ長い期間地元の方々が決断するまでには時間が掛かるわけです。その辺の考慮が全くされていないと思う。そういうなかで代替案を考えたときに時間軸から考えても、到底この計算どおりに進むと思えません。それで逆に八ッ場ダムはもうあと何年で完成と言うことでありますから、時間軸で考えても大きな問題があります。

 私はこの問題をたとえば政権交代時に八ッ場ダムの見直しについて、最初は前原大臣は、中止の方向性は堅持しつつも見直しを行うと言われた。馬淵大臣は、白紙で検証すると言われました。大畠大臣も、馬淵大臣の考えを継承すると言われました。私は本日の結果を見たから、この会場にいるすべての方がですね、ダム案当然だろうというふうに思うと思うんですね。本当に、この検証結果が、大臣があれだけ言っておられるわけですから、どの段階に行っても、この検証結果が最優先されるということがしっかりと担保されていなければ、何のために2年間、無駄な2年間を費やしたか。これこそ人災のような問題も出てくると思うんですね。大臣の言葉が変わってきたわけですけど、今大臣はあくまでもこの検証結果を尊重するということを信じて疑わなくてよろしいのですね。

 先ほど、局長がご挨拶した中で、もう既に中止されたダムもある。それから、建設を継続したダムもある。これは局長の判断で十分出来た訳です。この検証結果を尊重して最優先で判断するということを堂々と大臣が公の場で言われた訳です。是非、しっかりと大臣に進言していただきたいと思います。

検討の場の様子

左から、茨城県副知事、栃木県知事、群馬県知事、埼玉県知事、千葉県知事、東京都副知事

検討の場様子1

検討の場様子2