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尾瀬国立公園

更新日:2022年9月1日 印刷ページ表示

1 公園の概要

ミズバショウの咲く尾瀬の画像

尾瀬国立公園は、平成19年8月に、それまでの日光国立公園(昭和9年指定)の尾瀬地域を分割し、会津駒ケ岳や田代山等を加えて新たに誕生した国立公園です。

群馬・福島・栃木・新潟の4県にまたがり、尾瀬ヶ原や尾瀬沼、燧ヶ岳山頂部等は、文化財保護法でも国の特別天然記念物に指定されています。

標高1,400メートルに位置し本州最大の湿原といわれる尾瀬ヶ原(約760ヘクタール)を中心とする生態系は、微妙なバランスの上に成り立つ学術的にも価値のある自然です。

また、尾瀬ヶ原の西に位置する至仏山の上部には、超塩基性の蛇紋岩が多く含まれるため、至仏山で初めて発見され「尾瀬」の名を冠されたオゼソウをはじめ、ホソバヒナウスユキソウ、カトウハコベなど、蛇紋岩地特有の希少な植物が生育することでも知られています。

尾瀬国立公園園域図(第3種~第1種特別地域の画像

(1)指定年月日/平成19年8月30日

(2)面積/37,200ヘクタール(うち群馬県:17,657ヘクタール)

(3)区域内市町村(群馬県)/片品村

尾瀬国立公園区域図等(環境省ホームページ)<外部リンク>

尾瀬ヶ原の朝もやの画像

(4)植物/尾瀬ヶ原ではミズバショウ、ニッコウキスゲ、モウセンゴケ、ワタスゲ、キンコウカなど、周辺の山々では、ブナ、ダケカンバ、チシマザサが見られます。

(5)動物/鳥類では、尾瀬沼周辺でのカケス、アカゲラ、尾瀬ヶ原でのキビタキ、コルリ、カッコウなど、昆虫類では、尾瀬ヶ原にカオジロトンボをはじめ、本州における北方系のトンボ類のほとんどが生息し、世界における北方系のトンボ類の事実上の南限となっています。そのほかツキノワグマ、ニホンカモシカなどが多く生息しています

【これまでの経緯】

昭和9年12月

 国立公園指定(日光国立公園の一部)

平成8年8月

 尾瀬保護財団の尾瀬サミットで、財団理事長が「尾瀬国立公園」について発言。

平成9年4月

 群馬、福島、新潟の三県知事名で、環境庁に対し、国立公園名に「尾瀬」の名称を用いることを要望。

平成12年8月

 尾瀬サミットで、財団理事長が国立公園名に「尾瀬」の名称を用いることを要望。

平成16年8月

 尾瀬サミットで、財団理事長が国立公園名について要望。

平成17年6月

 財団理事長が、環境大臣に対し、国立公園名に「尾瀬」の名称を用いることを要望。

平成17年8月

 尾瀬サミットで、環境省自然環境局長が尾瀬地域単独での国立公園の可能性について発言。

平成17年12月

 片品村、福島県檜枝岐村、新潟県魚沼市の三市村長が、環境省に対し「尾瀬国立公園」の実現について要望。
 檜枝岐村議会、片品村議会、魚沼市議会で、「尾瀬国立公園」の実現を求める意見書を議決。
 群馬県議会で、「尾瀬国立公園」の実現を求める意見書を議決。

平成18年3月

 福島県議会、新潟県議会で、「尾瀬国立公園」の実現を求める意見書を議決。

平成18年4月

 群馬、福島、新潟の三県知事名で、環境省に「尾瀬国立公園」の実現を求める要望書を提出。
 片品村、檜枝岐村、魚沼市の三市村長などが中心となり、「尾瀬国立公園」実現期成同盟会を設立。

平成18年6月

 群馬、福島、新潟の三県知事が、「尾瀬国立公園」の実現についての要望書を、環境大臣に手渡しました。

平成19年3月

環境省関東地方環境事務所が、尾瀬地域の公園計画の再検討に関する地元説明会を群馬県及び福島県で開催。

平成19年5月

 環境省から、8月中に「尾瀬国立公園」を指定する方針が伝えられた。

平成19年6月

 環境省が、「尾瀬国立公園」の指定に関するパブリックコメントを実施。

平成19年7月

 中央環境審議会において「尾瀬国立公園」の指定が決定された。

平成19年8月

 「尾瀬国立公園」の指定が官報告示(8月30日)され、尾瀬国立公園が誕生した。

2 尾瀬国立公園での群馬県事業

(1) 主な管理施設

 尾瀬山の鼻ビジターセンター

 山の鼻公衆トイレ

 竜宮公衆トイレ

(2) 尾瀬国立公園での群馬県事業

ア 尾瀬学校(群馬県では尾瀬学校を推進しています)

 尾瀬において少人数のグループによるガイドを伴った自然学習を行う小中学校に対し、必要経費の補助を行っています。

イ 尾瀬山の鼻ビジターセンターの設置・管理運営

 尾瀬の保護と適正利用のため、山ノ鼻地区にビジターセンターを設置しています。

ウ 尾瀬地区公衆トイレの設置・管理

 湿原保護のため、山ノ鼻及び竜宮に公衆トイレを設置しています。

エ 特殊植物等保全事業

 尾瀬の自然環境や原生的景観を保全するため、動植物の生態等に関する調査研究を行っています。

オ 尾瀬子どもサミット(群馬県では「尾瀬子どもサミット」を実施しています)

 尾瀬を取りまく群馬県・福島県・新潟県の小中学生を対象に、尾瀬での環境学習を通じ、3県の児童・生徒の交流を図ることを目的に開催しています。

カ 移動尾瀬自然教室

 群馬県の自然解説員等が、県内の小中学校を訪問し、尾瀬についての授業を行っています。

3 関連リンク

 尾瀬保護財団<外部リンク>

 尾瀬国立公園(環境省)<外部リンク>

 片品村観光協会<外部リンク>

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