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【見どころ】四季の花木(1月)平成29年1月24日
更新日:2017年1月26日
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冬芽と葉痕(とうがとようこん)その1
冬のこの時期、落葉樹は葉を落とし、厳しい冬の寒さに耐えています。でも、よく見ると春に備えて葉を展開し、花を咲かせるための冬芽を準備しています。冬芽の形は樹種によって様々で、大きく分けて芽が裸のままのもの(裸芽:らが)と、芽鱗(がりん)と呼ばれる覆いで保護されているもの(鱗芽:りんが)があります。また、葉が落ちた痕は葉痕(ようこん)と呼ばれ、様々な表情を見せてくれます。ルーペを手に冬芽や葉痕の観察をしてみるのも楽しいですよ。
イロハモミジ(ムクロジ科)冬芽は赤く二つ並んで着きます。
ミツデカエデ(ムクロジ科)冬芽は毛で覆われています。
メグスリノキ(ムクロジ科)冬芽は8~15対の芽鱗に覆われ細長い形をしています。
セイヨウトチノキ(ムクロジ科)枝先に着く大きな頂芽と葉痕の上の小さな側芽。
カツラ(カツラ科)冬芽は二つ並び先端が少し内側を向きます。
マルバアオダモ(モクセイ科)冬芽の表面は青灰色の粉状毛で覆われています。
クロモジ(クスノキ科)真ん中の細長いのが葉芽で両側の丸いのが花芽です。
ダンコウバイ(クスノキ科)冬芽の下に葉痕が見えます。
ハナミズキ(ミズキ科)丸い形の花芽です。
ヤマボウシ(ミズキ科)丸くて大きい方は花と葉を含む混芽、小さい方は葉芽です。