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環境研究総合推進費

更新日:2022年11月15日 印刷ページ表示

環境研究総合推進費(環境省サイト)<外部リンク>による当研究所の研究課題を紹介します。

各研究課題の概要は上記サイト内で​ご覧になれます。​​

令和4年度採択課題

「バックグラウンド濃度の把握によるVOC等大気汚染物質予測精度の向上と地域排出源による健康リスク評価の高精度化​」(課題番号5MF-2203​)

  • 研究期間:令和4~6年度
  • 共同実施機関:東京都環境科学研究所(代表機関)、国立環境研究所、名古屋大学

平成30年度採択課題

「革新的モデルと観測・室内実験による有機エアロゾルの生成機構と起源の解明」(課題番号5-1801)

  • 研究期間:平成30~令和2年度
  • 共同実施機関:国立環境研究所(代表機関)、高崎経済大学

平成26年度採択課題

「有機マーカーに着目したPM2.5の動態把握と正値行列因子分解モデルによる発生源寄与評価」(課題番号5-1403)

  • 研究期間:平成26~28年度
  • 研究代表者:熊谷貴美代(研究企画係:衛生環境研究所)
  • 共同実施機関:高崎経済大学

研究概要

 PM2.5には様々な成分が含まれていますが、その中の有機粒子に関して解明されていない点が多くあります。有機粒子は、人間活動(自動車排ガス、化石燃料燃焼、バイオマス燃焼など)によって直接排出される粒子だけでなく、人為起源/植物起源の揮発性有機化合物(ガス状物質)から大気中で光化学反応生成する二次有機粒子(SOA)も存在します。そのため、PM2.5の対策には、有機粒子の各種発生源の影響の程度、粒子生成機構などについて、詳しく解明していく必要があります。
 有機粒子は、無数の微量な化合物で構成されるため、個々の成分をすべて測定することは大変困難です。しかし、いくつかの発生源については、指標となる成分(有機マーカー)が特定されており、これらを測定できればPM2.5対策につながる有用な情報が得られると期待されます。
 本研究では、PM2.5中の有機粒子に関する新たな知見を得るために、有機マーカー成分を含むPM2.5観測手法を確立し、各種発生源がPM2.5濃度に対してどの程度影響しているかを調べました。


有機マーカー多成分測定マニュアル

本研究成果の一つとして、PM2.5中の有機マーカー成分の多成分測定法を確立し、マニュアルを作成しました。
(誘導体化-GC/MS法によるPM2.5中の有機マーカー多成分測定法マニュアル)
この手法は、自治体等で実施されている大気中のPM2.5成分測定調査の一環として実施可能です。

誘導体化-GC/MS法によるPM2.5中の有機マーカー多成分測定法マニュアル-群馬県衛生環境研究所(PDFファイル:340KB)