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吾妻初!ブドウ品評会の開催~生産者の栽培技術・意欲向上を目指して~
平成30年10月1日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
9月20日にJAあがつまトマトセンターで吾妻地域で初めての試みとなるブドウ品評会を開催し、13点の出品がありました。
1.ねらいと背景
吾妻東部地域の中之条町、高山村、東吾妻町では、主にレインカット方式によるブドウ栽培が行われています(栽培者23名・栽培面積2.2ヘクタール)。
各町村ごとに部会活動を行っており、東吾妻町では「ブドウ自慢大会」と称し、房重や糖度、試食を行い品質を確認する目揃え会を開催していました。しかし、「完熟前のブドウを見比べても意味がない」との意見を受け、役員、会長などと相談をしながら販売に近い状態の物を見比べることができる品評会を開催することとなりました。町村間の交流行事もなかったため、3町村をまたいだ品評会としました。
2.取り組み内容
8月29日にJAあがつま果樹生産部会ぶどう品評会検討会議を行い、役員を中心に出品の規定等について話し会いました。規定では県の品評会の基準を参考に評価方法、重量、品種、出品物の販売方法などの調整を行いました。
9月20日に品評会を開催し、品種は吾妻の主力である「藤稔」のみとし、13点の出品がありました。出品物は選りすぐりのものが多く、順位付けに苦慮しましたが、金賞を受賞した出品果実は、玉張り、ブルーム、揃いも良好で、県の品評会でも上位入賞ができると思われる品質の良いものでした。
審査後は展示見学の時間を設け、生産者が自分の出品物と見比べられるようにしました。入賞を逃した生産者は、上位入賞の出品物を見ると感心し、次回は入賞すべく、気持ちを切り替えていたようでした。
3.今後の方向
単年度の取り組みではなく、継続的に続くように運営方法の見直しを行います。また、栽培者ごとに品質のバラつきがあるため、栽培技術の高位平準化を目指した指導を行います。さらに品評会の結果を出品農家へ反映し、品質向上につなげます。
審査
金賞を受賞した果実(品種:藤稔)