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嬬恋村表土流亡軽減対策研修会を開催しました

更新日:2019年12月20日 印刷ページ表示

令和元年12月6日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 気象災害対策強化普及推進活動のひとつして、嬬恋村のキャベツ産地における農地土壌の成り立ちと現状について情報共有し、表土流亡の総合的軽減対策をすすめていくための研修会を開催しました。

1.ねらいと背景

 普及指導課では嬬恋村の農地で指摘されている作土下層の火山砂露出について、農業技術センターと協力して調査を進めており、その実態は、土壌モノリス(土壌断面標本)の展示と土壌流亡軽減対策資料にまとめることができました。そのため、村内キャベツ農家を対象に調査結果の報告と対策の組み立てについて、研修を行うことにしました。

2.取り組み内容

 研修会は11月19日(火曜日)、嬬恋会館で開催し、出席者は48名でした。まず農研機構の前島上級研究員に「土壌の生成と嬬恋村の土壌」と題し、講演していただきました。「黒ボク土層の230cmは、13,000年をかけてできたもので、1センチメートルの土ができるのには70年が必要」という説明に驚きの声が上がりました。続いて農業技術センターからは、「嬬恋村の農地の現状」というテーマで、土壌モノリスや対策資料に基づき、作土下の火山砂露出がキャベツの生育に与える影響について報告してもらいました。
 そして総合討議では、火山砂が露出した畑での土作り、表土流亡軽減対策、沈砂池の浚渫等について質疑が行われました。

3.今後の方向

 農業技術センターと連携して、キャベツ収穫後の緑肥播種による土壌流亡軽減効果の確認を行う予定です。また来年度には、対策技術をまとめ「対策の手引き」を作成します。

啓発用資料の写真
啓発用資料

農研機構の前島上級研究員の講演の写真
農研機構の前島上級研究員の講演

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