本文
タラノキ種根定植講習会の開催
令和2年 4月20日発
吾妻農業事務所普及指導課
要約
吾妻地域ではタラノキ新品種「ぐんま春王」の導入を契機に、タラの芽産地の育成を進めています。栽培者は45名になり、年々、出荷量や単価を向上させています。山菜の王様「タラの芽」の出荷に向けて準備が始まります。
1.ねらいと背景
吾妻地域では平成21年に農業技術センターで育成された、タラノキ新品種「ぐんま春王」の導入を契機に、タラの芽産地の育成に取り組んでいます。また、普及指導課では平成27年度から導入した新品種「ぐんま春王NT」の普及、冷涼な気象条件対策としてマルチ栽培、施肥量の最適化、芽出し苗の利用等を試験ほで検討し、栽培面積の拡大に向けた取り組みを行っています。
2.取り組み内容
タラノキの新規栽培者をJAあがつまの広報誌で募集したところ、今年も新たに12名が加わりました。
4月6日に「ぐんま春王NT」の種根配布に併せて、種根の採取及び定植・穂木の仕立て方法等の研修会を行いました。
研修会では種根採取時の注意点や定植後の管理、ほ場条件、施肥、除草対策のポイントを説明し、併せて情報交換を行いました。参加者からは施肥や穂木仕立のタイミング等多くの質問が寄せられ、熱意の高さが感じられました。
3.今後の方向
吾妻地域のタラの芽出荷量は甘楽富岡地区、利根沼田地区に次いで県内3位に位置しています。高標高地の吾妻西部地区(長野原町・嬬恋村)においても、大規模野菜生産者が冬期の労働力を有効活用するために導入の動きがあり、新品種「ぐんま春王NT」を核に生産安定技術を確立するとともに、生産拡大により市場での存在感を強めて行きたいと考えています。
種根採取方法説明の様子