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高原野菜の育苗ハウスでコナガ発生調査を行いました
令和2年5月14日発
吾妻農業事務所 普及指導課
長野原町と嬬恋村の育苗ハウスの合同巡回を関係機関と実施し、害虫などの発生状況を確認してセル苗の安定生産に向けた指導を行いました。
1.ねらいと背景
長野原町や嬬恋村の高原野菜を栽培している農家では、1月中旬からレタスとハクサイ、2月中旬からにキャベツの育苗が始まります。近年の調査では、高原野菜の育苗ハウスの多い地区で、コナガの初発が早くなる傾向が確認されています。そこで露地栽培で害虫が見られる前に、育苗ハウス内でコナガなどが発生していないか、JAや農業技術センターと連携して毎年調査しています。
2.取り組み成果
3月16日と4月17日に、JA嬬恋村および農業技術センター職員と育苗ハウス巡回を行いました。長野原町は育苗開始が早く、1月から保温状態となっていたため、コナガの幼虫・蛹・成虫の発生が一部見られました。また、家庭菜園の設置や雑草が繁茂していたハウスでは地区に関係なく、コナガやアブラムシなどが無加温でも確認されました。前年にコナガが発生していた家では、マルチや防草シートを使って雑草対策を行ったことで、家庭菜園の害虫発生も抑えていました。今回の巡回で、育苗ハウスの病害虫の発生状況や、生育の様子をJAなどの関係機関と共有し指導に繋げることができました。
3.今後の方向
今後開催予定の難防除害虫対策会議で、育苗ハウスでの害虫発生状況を報告するとともに、引き続き関係機関と連携してコナガ等の防除対策を進めていきます。
セルトレイ育苗の様子
状況を確認する職員の様子