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横壁地区農業機械利用組合に対してソバの講習会を行いました~八ッ場地域水没地区の地域再建~
令和2年9月18日発
吾妻農業事務所 普及指導課
普及指導課では、八ッ場地域に新たに設立された「横壁地区農業機械利用組合」に対して、ソバを中心とした営農支援を実施しています。
1.ねらいと背景
平成28年頃より横壁地区の土地改良事業が推進され、計画作成時に様々な品目の検討を行い、検討結果としてソバと野菜を中心に営農が計画され、令和元年には住民、町役場、県関係機関を構成員として横壁地区農業経営近代化施設施整備事業検討委員会にて農業機械の選定を実施してきました。令和2年からは横壁地区農業機械利用組合が設立され、八ッ場ダム関連事業により導入した農業機械を活用して営農が始まり、営農支援を実施しています。
2.取り組み内容
横壁地区農業機械利用組合の主力品目であるソバの栽培講習会を7月13日に普及指導課の担当者を講師に実施しました。当日は6名の参加があり、ソバ栽培の基本を学ぶとともに、担当者の助言により横壁地域での導入品種を「信濃一号」に決めることができました。また、講習会後の主な相談内容として、土地改良後のほ場での栽培に心配する意見もありましたが、土壌分析を行いその結果を基に施肥指導を行いました。その後も鳥獣害対策(町役場と連携)などの営農支援を実施しています。
3.今後の方向
製粉したソバ粉は、地域活性のため横壁地区のオリジナル「ロゴマーク(ヤマネ)」を使い、地元そば屋さんなどに卸していきます。また、サツマイモについては長野原町内で行われている干し芋(商品名:八ッ場芋)の加工原料として提供する予定であり、地域連携を図れるように情報交換を進めていきます。
白いソバの花と八ッ場あがつま湖
組合員とソバの生育状況の確認の様子