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リンゴの新たな販路確保への支援~あがつまKaju Project~
令和2年11月19日発
吾妻農業事務所普及指導課
リンゴの新たな販路の確保に向け、イオンへの出荷及びタイへの輸出を支援しました。
1.ねらいと背景
吾妻地域におけるリンゴの栽培面積は29.4ヘクタールで、観光直売と贈答向けの販売を行っています。しかし、顧客の高齢化や世帯人数の減少により、今後は贈答需要の縮小が予想されます。また、直売や贈答は社会情勢の変化による影響を受けやすい面もあります。今後も安定した販売を行うための新たな販路確保に向け、イオンへの出荷及び輸出の取り組みを支援しました。
2.取り組み内容
イオンモール太田で10月28日~11月1日に行われた群馬フェアに向け、5名がリンゴを出荷しました。最初の商談から生産者、JA、普及指導課が協力し、全員で話し合い納得のいく条件での販売となりました。また、産地では共選による出荷をした経験がなかったため、出荷規格表を作成し品質の統一を行いました。
タイ国内スーパーで11月18日~12月1日に行われる群馬フェアに向けても、今年初めて取り組みました。普及指導課では、農薬使用や梱包施設の登録等について支援し、1名が輸出することとなりました。輸出にあたってスマートフレッシュ処理を行い、この技術が地域へ普及されるきっかけにもなりました。必要な手続や輸出までの流れを知ることができ、今後の参考になりました。
3.今後の方向
販売結果は冬期の講習会や役員会の場で生産者に伝え、販売意欲向上につなげます。今回の取組は産地としても初めての経験であり、手探りの状態ながらも販売までたどり着くことができました。今後も生産者の所得向上のため、新たな販路の確保や付加価値の高い販売方法を検討していきます。
イオンモール太田における販売の様子
輸出向け梱包施設登録審査の様子