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夏秋キャベツ日本一の産地でのコナガ等難防除害虫対策の取り組み

更新日:2021年3月30日 印刷ページ表示

令和3年3月19日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 キャベツの安定出荷のため、コナガ等難防除害虫対策(対策検討会、農薬使用実態調査、薬剤の感受性調査)を行い、関係機関と連携した指導を行っています。

1.ねらいと背景

 吾妻西部地域は、夏秋期のキャベツ、はくさい、レタスなど高原野菜の国内有数の産地です。しかし、アブラナ科野菜の作付け面積が多いことから、安定出荷のためにはコナガ等害虫対策が課題になります。
 平成25年(2013年)の市場品質検査(全農ぐんまが東京都の市場で実施)で、平年より多くのコナガの食害痕のあるキャベツが見つかりました。これまでは虫害がほぼ無い状態が続いていたことから、この原因の確認と対策のため技術支援課に相談し、農薬使用実態調査を行いました。その結果、特定の系統の農薬が多く使われていることが明らかになり、更なるコナガに対する農薬の抵抗性発達が懸念されました。この課題解決のため現在までJA嬬恋村、全農ぐんま、農薬メーカーと県関係機関が連携して活動を行いました。

2.取り組み内容

 嬬恋村内のコナガ等害虫対策の方針の検討や害虫の発生状況や農薬等の情報交換を行うため、6月、12月に検討会を実施しました。また、近年頻発している異常気象により、コナガ等の害虫の発生時期や発生量が年により変わることから、JA、農業技術センターによる発生量の調査と農薬使用実態調査、薬剤の感受性調査を継続して実施しました。
 また、環境保全型農業の取り組みとして、性フェロモン剤の利用推進を農業技術センターと協力して実施しています。
 関係機関の取り組み成果として、殺虫効果が下がった農薬の把握と農家へ防除対策を指導することができ、市場品質検査で虫害がほぼ出ない状況に戻すことができました。

3.今後の方向

 継続して、コナガの薬剤感受性調査を実施するとともに、嬬恋村と長野原町の育苗ハウスでのコナガの発生状況を確認し、育苗期からの防除対策を呼びかけます。

活動体制の画像
活動体制の図

薬剤感受性調査の様子写真
薬剤感受性調査の様子

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