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スプレーギクにおけるわい化剤の効果確認
更新日:2021年12月13日
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令和3年10月20日発
吾妻農業事務所 普及指導課
要約
スプレーギク栽培では、生育期にわい化剤を散布し、草丈や花首の伸長を抑制することで、ボリューム増加や草姿改善などの品質向上を図っています。
そこで、効果的な散布タイミングを明らかにするため、実証ほを設置しました。
1.ねらいと背景
吾妻地域ではスプレーギク生産が盛んで、お盆やお彼岸の物日を中心に出荷が行われています。生産現場では、切り花の品質向上を図るため、生育期にわい化剤を散布することでボリューム増加や草姿改善を図っていますが、圃場や処理方法によっては効果が安定しない事例もあることから、効果的な散布タイミングを検討しました。
2.取り組み内容
散布試験は標高の異なる2ほ場で、お彼岸出荷の作型で実施しました。わい化剤はビーナイン顆粒水溶剤を使用し、短日処理(花芽分化をさせるため日長を短くする処理)開始~30日後までの期間に10日間隔で散布を行い、草丈や花首長などへの影響を中心に効果を確認しました。
今年度は天候の影響もあり効果が出にくい状況でしたが、散布が早いほど草丈が短くなり、葉数は増えボリュームが増加する傾向となりました。また、散布が遅いほど花首への影響が強く、他の処理に比べ花首長が短くなりました。
3.今後の方向
調査結果については、今後の講習会等を利用し情報提供を行います。今後も産地の品質向上に向け取り組んでいきます。
試験圃場の様子
集出荷場での展示