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イチゴIPM導入に向けた取り組み

更新日:2017年4月7日 印刷ページ表示

要約

イチゴのハダニ類被害低減のため、育苗~収穫期間を通した天敵新資材の導入実証を行い、その導入体系を講習会等で紹介しました。

1 ねらいと背景

「JAあがつまいちご生産部会」では、ハダニ類の抑制に天敵資材の導入を支援してきましたが、気象の変化等で効果が上がりにくくなっています。そこで、新たな天敵資材の導入効果を検証するため、育苗~収穫全期間をとおした実証試験を行いました。

2 取り組み内容

(1)育苗期におけるミヤコカブリダニ吊り下げ資材の比較検討

【耕種概要】東吾妻町原町、ナイアガラ育苗方式、品種「章姫」
【比較資材】バンカーシート(仮)(以下、BS)・スパイカルプラス(共に平成28年6月3日放飼)
収穫期に天敵を利用する生産者ほ場で育苗期の新資材導入による防除体系を検証し、天敵放飼や後半の薬剤防除時期を確認しました(協力:農業技術センター病害虫係)。
9月2日に本実証ほで「若手勉強会」を行い、天敵導入効果を紹介しました(7名参加)。

(2)収穫期におけるミヤコカブリダニ吊り下げ資材の導入方法の検討

【耕種概要】中之条町折田、水耕栽培、品種「章姫」
【比較方法】BS+チリカブリダニ同時放飼区・BSのみ放飼区(10月21日放飼)
関心を持った若手生産者ほ場で収穫期での新資材導入への検証を行ったところ、BSのチリカブリダニボトル製材との同時放飼により長期的にハダニ類が抑えられ、防除回数が削減(昨年の1月3日※2月末現在)されました(協力:全農ぐんま資材課)。
平成29年1月31日に部会員対象の「天敵導入現地講習会」で結果を報告し(14名参加)、別途配付資料で防除体系への理解を促しました。

3 今後の方向

講習会は、「非常に勉強になった」「今からでも導入したい」と新技術に期待する声が上がりました。天敵導入の際には薬剤防除や追加放飼時期、観察技術等の理解が必要なため、今後は支援体制を整備しながら細かい技術指導をすすめていきます。

若手研修会の写真
若手研修会

関係者で実証作業を実施の写真
関係者で実証作業を実施

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