ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 産業経済部 > 観光魅力創出課 > 令和元年度 第2回群馬県観光審議会結果概要

本文

令和元年度 第2回群馬県観光審議会結果概要

更新日:2020年2月4日 印刷ページ表示

日時:令和元年12月17日(火曜日)14時00分~16時00分
会場:群馬県庁7階 審議会室

1 開会

2 主催者挨拶

3 観光局長挨拶

4 議事

(1)報告事項
 事務局説明 略
(2)審議

5 意見交換

(会長)
「はばたけ群馬観光プラン2020」の方向性や施策の内容、KPIについてどうか。

【A委員】

  • インバウンド誘客の更なる促進について、全般的な方向性としては非常に良いと思う。
  • 北関東の他2県も色々と考えていると思うので、うまく連携していくのがよい。
  • 具体的にどう進めるかが問題であり、ガイドの言語対応や、ホームページはしっかりとネイティブの人に書いてもらう、外国人の方から見てしっかりとアクセスできる情報等、細かい点をしっかりと見ていくことも必要。

【B委員】

  • オリンピックの年にはクラウディングアウトが想定されるが、クラウディングアウトが起こったときに、東京から少し離れた群馬にこれまでよりも多いお客さんが来るのか、それに対してどういった取組が必要なのかについては、重要なポイントだと思われるが、どうか。

【A委員】

  • オリンピック開催年は、過去の開催都市を見ると苦戦しているというのが現状。
  • JNTOとしては、時期の分散と地域の分散を図ることを考えており、日本に2020年に来たら良いことがあるというような施策を色々と検討している。
  • 2020年はオリンピック開催年だからといって必ず自動的に外国人観光客が増えるという楽観視はできない、という認識はしておいたほうが良い。

【B委員】

  • イギリスはクラウディングアウトが起こったものの、それまでプロモーションを実施していたため、その翌年以降はお客さんが増えたと聞いているので、日本に来るお客さんが増えるとは思うものの、群馬に来るのかどうかについては、しっかりとプロモーションをする必要があるので、打ち手を今の段階から考えておいた方がよい。

【C委員】

  • 来年は間違いなく群馬県にチャンスはあると思うが、各県が色々なことを考えているので、東京に来る方達をどのように群馬に引っ張ってくるかについて、広域で繋ぐようなことをやらないといけないと感じる。
  • 群馬は東京に近いことをいかにPRしていくかが大事であると感じる。
  • 計画原案については、基本的には審議会での意見・発言等を踏まえたものになっていると思う。消費額を増やすことが大事だと思うが、ざっくりとした観光消費額ではなく、外国人の消費額はどうなっているか等を突っ込んで書いても良いと思った。

【D委員】

  • 海外のお客さまに来ていただく中で、受入体制が整っていないというのが実情であり、そのような状況で来ていただいて満足していただけるのか、という思いはある。おもてなしの方法についても国によって多様なので、対応を深めていく必要があると感じる。
  • 計画に関してはきめ細やかに考えられていると感じる。情報流通量の増加に関して、ネットを見ているお客様がこの2~3年でかなり増加していると感じる。
  • 客層は2~3年でかなり変わっており、モノよりコトを得たいという気持ちで来る若い方が増加している。そのような方は、リンゴをたくさん買う訳ではないので、1人当たりの客単価は落ちるものの、たくさんの方がお見えになっている。
  • 毎年毎年お客様が求めているモノが変わってくるので、自分たちがついて行くこと、先を読むことが大変になってきている。

【E委員】

  • 桐生は温泉や宿泊施設が少ないので、桐生に来て、温泉に行って、次の日はリンゴ狩りに行って帰るなど、県内でもそういった連携もできていくと良いと思う。
  • 行政の動きと民間の動きが有機的に繋がり、一度来た方がまた来たくなるおもてなしができるようになれば良いと思う。

【F委員】

  • 富岡製糸場が世界遺産になって5年経ち、街中の個人のお店ではお客さまが減って「どうしよう」という状態になっている。また、「こうすれば、こうなる」というようなものが見えていると動きやすいが、何をしたら良いか分からないという状態になっている。計画で書いてあることも、「結局具体的に何をすれば良いか」が分からず、上辺の感じがしてしまう。世界遺産があり、富岡は群馬を引っ張っていかなければならない立場だと思っているので、もう少し盛り上がりが欲しいと感じている。
  • 来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、いかに群馬へ誘客するかということについて、外国のお客さまには自然や花、山の景色を見るなど、体験することが良いと思う。先日、今まで登ったことがなかった近所の山に登ってみたが、身近にもそこそこ体験できる所はあるのだと感じたので、その辺をもっと掘り起こしていきたいと思っている。

【G委員】

  • 伊香保は昨年に比べると数ポイント上がっているが、「これだから来ている」、という要因が実感として無く、強みも生かしきれず、弱みも把握出来ていない状態。
  • 新しいマーケットを開拓するという点では、若い人達が色々と取組を行っている。プレDCで実施した手ぬぐいアートでは、じゃらん・楽天のコンテンツ利用という新たな視点での取組を行ったところ、非常に集客に繋がった。データによれば、実施期間には来客数・宿泊数ともに草津温泉よりも数ポイント上回っており、また、参加した旅館は他の旅館よりもポイント数が延びている。すなわち、情報発信をどこでしているか、が凄く大事であり、その点では、市や町、観光協会、県ではない所で活動しているものはたくさんあると思うので、それらの情報を集めれば、群馬の魅力に繋がったり、楽しいコンテンツができるのではないかと感じている。
  • 外国や東京のお客さまは、歩くことが平気だと感じている。歩くことに対する我々の不安を無くせば、もっと歩いてもらえたり、伊香保から富岡や桐生など、意外と行けてしまうのではないかと思っている。なぜ行かないかというと、どうやって行ったら良いのか調べるのが大変面倒くさいことが要因だと感じている。ルートのシミュレーションを作ってQRコードなどで検索できるようにすれば、もっと地域の連携は強化されると思うので、SNSなど、近代的なものを使ったほうが良いのでは。
  • 若い人はとにかく「インスタ映えする所」である。インスタパネルなど、彼ら彼女らが乗れるものを作ってあげれば、群馬県がもっと選ばれる場所になるのではないか。

(観光局長)

  • 目標値の見直しについて詳細に説明
  • キャッシュレス化の推進は、一番の課題だと感じている。来年度の予算要求の中でも、事業者の背中を押すような事業を予定している。
  • 知事も富岡に関しては非常に気にしている。世界遺産自体は観光目的ではなく、保存・活用していくものであるが、人に来てもらわないと保存もままならない。地元の商店街の方からも、行政に働きかけを行ってもらい、来た人が楽しめるような世界遺産にしていくべきでは。
  • ぐんま乗換コンシェルジュをもう少しPRしていきたい。

【D委員】

  • キャッシュレス決済は利根沼田では普及してきている。りんご園でも導入している所は多くなってきている。オーナーが年配だったり、需要がないと思っている人達に協力してもらえれば、もっと広がっていくと思う。
  • お客さまにもキャッシュレス決済は広まっており、自分たちからも働きかけて、進めていきたいと思う。

【B委員】

  • 福島県では、キャッシュレス推進事業として、モデル地区を選定し、端末の導入を県で負担し、一定期間無償で提供するということを行っており、我々は導入サポート、インバウンド受入対応セミナー等をお手伝いさせていただいた。県内で90施設であるので、数的にはあまり多くないが、話題醸成としては評価をいただいた取組だと思うので、参考にしていただければ。

【C委員】

  • 本日ぐんま乗換コンシェルジュを使ってみた。便利だと思うので、皆さんに知って欲しい。しかし、バス停を探そうとしてもアプリで表示されているバス停が見つからなかった。アプリ自体はうまくできていると思うが、現場の整備がもう少しあっても良いと感じた。また、バス停の近くに案内があると、安心できると思う。
  • シニア向け国内旅行雑誌で取ったアンケートでも、シニアの方々は旅行先でどのくらい歩くかという質問に対して、20~30分くらい歩いているということが分かった。この点については、勘違いをする部分だと思う。

【H委員】

  • インバウンドの方が県内で何で動いているかという調査で、レンタカーが11%あり、数年前と比べると大きな伸びと感じる。訪日旅行慣れしている方がレンタカーを使っているのかと思う。空港や、レンタカーのショップ等のタッチポイントで群馬県の情報発信できれば良いのではないか。
  • 情報が飽和状態なので、ターゲットに対して群馬県で何ができるのかということを明確にした方が良い。
  • 欧米豪を対象にとあるが、欧米豪はかなり広い。これら全てに情報発信するのは砂漠に水をまくようなものである。この中でもターゲット国を絞り込んで情報発信をする方が良い。

【I委員】

  • 温泉を世界遺産にしようとするなかで、日本の温泉の特徴は泉質が非常に優れていたり、放っておくと無くなってしまう温泉もあるので、まずは群馬から、泉質別温泉地一覧を作成し、色々な泉質を周り、その途中に色々なスポットがあるというようなコースをいくつか作り、実験するのはどうか。
  • 温泉の周り方、使い方を間違えると良いことが無いので、研究することが大事だと思う。

【J委員】

  • 富岡については二つ問題があると考える。一点目は、滞在時間60分~90分と短いこと。最低でも3時間くらい滞在できるようにしないと、お金が落ちない。富岡製糸場だけでなく、周辺の街並み整備を進めることで、半日くらい楽しめるような空間にしないといけない。もう一点は、バスが走って行けないこともあって、周遊ルートがきちんとできていないこと。東京発のバスツアーを見てみると、苦労してルートを作っている。次回の計画では、県が支援すべき広域観光ルートや、まちづくりについて、進めていく必要があるのでは。
  • 訪日教育旅行について、受入数が少ないのであれば政策的に本格的に取り組む必要がないかもしれないが、実数はどうなのか。また、交流する中学や高校が必要であるとか、宿泊場所、体験場所が必要であるなど、受入体制も変わってくると思うので、位置づけをお伺いしたい。

(観光物産課長)

  • 現状、年間50~60校ほど受け入れており、平成30年は550名ほどであった。
  • これまでは、台湾が大半を占めていたが、中国やタイなどの受入れもしている。
  • 台湾であれば修学旅行的な位置づけであり、日本の地方へ行って体験をするなかで、地域の人との関わりが非常に喜ばれている
  • 台湾が多いのは県の友好協定先を窓口としてきたためであるが、今後中国からの教育旅行が増えると考えられる。教育旅行は大切であると考えているので、継続して伸ばしていきたいと考えている。

(観光局長)

  • 群馬には100箇所以上の温泉地があり、泉質も、11種類のうち10種類があるが、そういったことには外国人観光客もまだ意識がないと思う。エビデンスという観点で泉質・効能を明確に示してあげれば、外国人の興味も高まると思う。今後、周り方も含めてPRし、観光誘客に繋げていければと思う。

【会長】

  • キャッシュレス決済について、県が手数料の負担などを行うことはあるのか。

(観光局長)

  • キャッシュレス対応については消費増税に合わせ経済産業省から各種手当がされていることもあり、県が手数料を負担すること等は検討されていない。
  • 現在、地域の事情にあったキャッシュレスシステムに関する調査を行っているところであり、来年度は、キャッシュレスシステムに関し色々と紹介させてもらい、各地でキャッシュレスの導入していただくような流れを作っていきたいと考えている。

【会長】

  • 温泉地におけるキャッシュレスの導入状況はどうか。

【G委員】

  • キャッシュレス決済は、連携先からの情報発信もあるので、導入を進めるべきだと思う。
  • 観光農園やカフェ等と連携し、料金を宿泊料に含め、それがキャッシュレスであれば、情報発信もでき、取り漏れもない。お客さまも事前にお支払いしているので、手間が無い。キャッシュレスは色々と繋がっていくと思う。

【会長】

  • キャッシュレス決済導入にあたっては、非常に大事な時期だと考えている。県の指導をお願いしたい。

【B委員】

  • 近年、より個人化が進み、30~40代の独身の方の一人旅行が増えてきており、考え方が多様化している。例えば「世界遺産があるから行く」ではなくて、「○○で、○○というイベントがあるから行く」という旅行にシフトしてきていいる。それに合わせて、ハードだけで勝負するのではなく、世界遺産と絡めたイベントを実施するなど、常に新しいソフトを作って発信していくことが大事である。
  • 個人旅行化の進展で、旅ナカにおいては、グーグルマップやインスタグラムでそのお店に関する情報を得るなど、全てスマートフォンで完結してしまう。グーグルに関して言えば、「グーグルマイビジネス」へ登録しているお店を増やすことは、よりユーザー側に立った施策ではないかと思うので、是非やってもらいたい。
  • スマートフォンがあれば自動翻訳が可能になる時代がまもなくやってくると思われる。そういったIT技術を地域の事業者に伝達するということも行うと良いと感じた。
  • コンテンツ作りに関しては、特に欧米豪の方は、背景や歴史を注視するため、ガイド付きのツアーが重視される。歴史や背景をしっかりと説明ができるガイド育成が重要と考える。

【C委員】

  • 群馬県でお金を使っていただくという点では、キャッシュレスの整備や、おもてなしに関する取組があると思うが、「無料=おもてなし」という考えではなく、お金に見合ったサービスとは何であるのかということを考えても良いと思う。

(観光局長)

  • 観光行政と現場がいかに近くあるかが大事であると感じた。行政が考えたことが、観光でお客様を迎える段階で、どれほど実効力があるものなのか検証が必要であり、また、お客さまを迎えるということについて、我々も知らないとならないと感じた。
  • 観光振興計画がそのようなも魂がこもったものになるようにしなければならないと思う。次回審議会では、ブラッシュアップしたものをお示ししたいと考えている。

(J委員事前意見に対する回答)

  • 計画に盛り込むべき視点・考えについて

いただいた意見については、主に来年度策定作業を行う次期観光振興計画に反映させていきたいと考えている。

(K委員事前意見に対する回答)

  • JR吾妻線復旧の見通し

令和2年2月末復旧の見通しである。

  • ぐんまちゃんパスポートの今後について

 発給施設はなかなか増えない現状がある。理由としては発給手続きが煩雑であるというものがあり、簡略化を検討している。
パスポートの普及については、PRだけでなく、活用してもらう仕掛けも必要であると考えている。

群馬県観光審議会ページへ戻る