ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 県土整備部 > 建設企画課 > 令和4年度第50回群馬県公共事業再評価委員会議事録

本文

令和4年度第50回群馬県公共事業再評価委員会議事録

更新日:2022年12月9日 印刷ページ表示

開催日時

令和4年10月14日(金曜日) 13時30分~15時30分

開催場所

県庁舎29階 第1特別会議室

議案討議

(議長)
対象議案は県4事業となっている。
各議事について執行部からの説明が終わった後に、発言をお願いしたい。

討議事業 県事業 第1号議案 (主)桐生伊勢崎線(阿左美大原工区)

【議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
植樹は行わないのか。

(群馬県)
当初計画では、植樹帯や自転車歩行者道を整備することとしていたが、事業着手後に「群馬県自転車活用推進計画」が策定され、本路線では、自転車の利用が多くあることから、自転車と歩行者を分離する構造に見直しを行うこととした。しかし既に、用地買収や家屋の移転も始まっており、全体の幅員を変更できないことから、植樹帯を取りやめ、自転車道と歩道を分離・拡幅する構造を採用している。

(委員)
平成22年度と平成27年度で交通量が変化していないのに、旅行速度が低下している原因は。

(群馬県)
先行して、本工区桐生市側の阿左美1期工区が4車線で開通し、桐生市街地へのアクセスが向上し、本路線を利用する大型車の利用割合が増えたことが、旅行速度低下の要因の1つと考えている。
大型車の混入率は、平成22年度が7.2%だったものが、平成年度年度には11.7%になり、4.5%増えている。

(委員)
「物流効率化」の具体的な内容は。

(群馬県)
桐生市街地の製造メーカーなどの産業拠点と太田藪塚IC間において、現在の渋滞が解消し、時間通りの移動や輸送が可能となるよう、道路整備を進めている。

(委員)
将来交通量が減少した原因は。

(群馬県)
桐生市やみどり市では、工業や商業などの従業員数が減少しており、乗用車の交通量が減少していることが、要因の1つとして考えられる。

(委員)
地下道の位置を示してほしい。

(群馬県)
配付資料の様式6-2、図中の(a)が地下道の位置となる。

(委員)
桐生市からの意見はないのか。

(群馬県)
再評価時には、この事業に限らず、施工箇所の市町村から意見を頂くことにしているため、桐生市からは意見を頂いていない。

(群馬県)
欠席委員から「跨道橋より地下道の方が安いという説明はわかるが、鉄道を横断する市道・踏切を普通に建設するよりも、地下道の方が予算縮減になるのか。」という質問をいただいている。
踏切を整備する案については、地下道整備の6億円よりも低く抑えられる可能性もあるが、鉄道事業者側では、踏切事故防止のため、踏切を統合または撤去していく方針であり、新たな踏切の設置は難しいと考えている。

(委員)
将来交通量の減少とあるが、道路が良くなったら、交通量は増えて渋滞が減るのではないのか。

(群馬県)
将来的に道路が整備されると、現在よりも交通量は増加するが、将来交通量の減少というのは、事業採択時に推計した将来交通量と比較した場合、今回推計した将来交通量は減少するということである。

(委員)
長期化している理由のところで、地権者300名で9割の用地取得が完了となっているが、令和6年までの完成は大丈夫なのか。

(群馬県)
9割は面積ベースで、現時点で用地取得の見通しは概ねたっており、今後は主に工事が中心で順調に進むと想定している。

(委員)
国のマニュアルで示す3便益以外の便益も書くべきではないか。

(群馬県)
今後の課題とさせていただきたい。

(議長)
それでは、第1号議案「桐生伊勢崎線(阿左美大原工区)」の対応方針は、「継続」となっている。対応方針について、意見はあるか。

【意見なし】

(議長)
特に意見はないようなので、第1号議案「桐生伊勢崎線(阿左美大原工区)」については、以上とする。

討議事業 県事業 第2号議案 (主)太田大間々線(新田藪塚工区)

【議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
沿道への環境配慮などの視点も含め、歩道の整備はどのように考えているのか。

(群馬県)
国の規準や、現状の歩行者や自転車の台数等を踏まえて、3.5メートルの自転車歩行者道を両側に整備し、植樹帯は整備しないこととしている。
なお、様式6-1では、現道の片側拡幅であることを示すため、簡略化した整備イメージ図としている。

(委員)
「物流の効率化」「救急医療エリアの拡大」について具体的な内容は。

(群馬県)
「物流の効率化」については、自動車産業を代表とする工業集積地である太田市街地と太田藪塚IC間において、現在の渋滞が解消し、時間通りの移動や輸送が可能となるよう道路整備を進めている。
「救急医療エリアの拡大」については、太田藪塚ICから、3次救急医療施設である太田記念病院の間を、渋滞等に影響されず救急搬送できるなど、救急医療のサービスエリアが拡大するよう道路整備を進めている。
なお、太田記念病院に30分で行ける圏域の人口なども推計しており、「救急医療エリアの拡大」という言い方をしている。エリア拡大によって、利用者の病院の選択肢が広がることも重要と考えている。

(委員)
将来交通量が増加した原因は。

(群馬県)
太田市では、工業の従業員数・工業製品出荷額が事業採択時から増加しており、乗用車等の交通量が増加していることが、要因の1つと考えられる。

(委員)
みどり市からの意見はないのか。

(群馬県)
施工箇所の市町村から意見を頂くことにしているため、みどり市からは意見を頂いていない。
ただ、現地には太田土木事務所や桐生土木事務所があるため、この路線に限らず地域の社会資本整備に関することは、意見を聴いている。

(委員)
交差点の閉鎖というのは、信号機を取り除いたという意味か。

(群馬県)
交差点の閉鎖とは、中央分離帯によって、左折で本線に出ることはできるが、右折はできないようになるということである。
右折も可能な信号機のある交差点の設置要望があったが、信号交差点は1箇所としている。

(委員)
信号交差点1箇所の設置に対して、更に設置してほしいという強い要望があったということか。

(群馬県)
そのとおりである。
安全な通行や速達性の観点から交差点をなるべく集約する協議をして、納得していただけた。

(議長)
それでは、第2号議案「太田大間々線(新田藪塚工区)」の対応方針は、「継続」となっている。対応方針について、意見はあるか。

【意見なし】

(議長)
特に意見はないようなので、第2号議案「太田大間々線(新田藪塚工区)」については、以上とする。

討議事業 県事業 第3号議案 利根川支川 大原沢

【議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
これは墳墓ではなく墓地なのか。

(群馬県)
そうである。
墓地の中に所有者不明な墓石が14基あった。

(委員)
墓地は楕円の形をしているのか。

(群馬県)
資料の図では分かり易く記載したが、実際の現場では四角い形状をしている。

(委員)
所有者を特定することはできなかったのか。

(群馬県)
追跡調査をして所有者を特定することが、コストを抑えることに繋がるが、今回の墓石については、地元の協力も得ながら追跡調査をしたが特定できなかった。
ずっと追跡調査をしていると工事に着手できないため、今回は計画の変更で対応した。

(委員)
人家12戸の状況、人口を示してほしい。

(群馬県)
人家12戸のうち居住しているのは9戸、人口は31人と聞いている。

(委員)
墓地を避ける必要はあったのか。

(群馬県)
公共事業については、可能であれば計画の段階から墓地を避けることが望ましいが、全体のコストを踏まえて計画をしている。多くの場合は、墓地の移転等に協力いただき対応している。ただ、所有者を特定できず、事業がたちいかなくなることもあり、今回は生命と財産を一日でも早く守るため、計画を変更し砂防堰堤の工事に着手した。

(委員)
墓地の地権者は。

(群馬県)
地権者は1名で個人である。

(委員)
費用を掛けすぎではないか。

(群馬県)
所有者がわからない財産を、承諾を得ないまま移動することは難しいと考えている。

(委員)
現在の進捗状況は。

(群馬県)
増額となった489百万円に対して、89.8%の進捗となっている。
資料6-1の進捗状況における堰堤も含めたグレーの着色箇所は完成しており、現在は赤の着色箇所の渓流保全工を工事中である。来年度は緑の着色箇所の渓流保全工の工事を引き続き行い完成となる。

(委員)
当初予算から3倍になるのはなぜか。

(群馬県)
墓地を避けるために、堰堤位置を上流側に移したことによる増額の147百万円、計画箇所の地下にある東京電力の導水トンネルへの影響を避けるために、水叩の長さを変えたことによる増額の149百万円が、一番大きい増額の理由である。

(議長)
それでは、第3号議案「利根川支川 大原沢」の対応方針は、「継続」となっている。対応方針について、意見はあるか。

【意見なし】

(議長)
特に意見はないようなので、第3号議案「利根川支川 大原沢」については、以上とする。

討議事業 県事業 第4号議案 五箇谷地区

【議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
県土整備プラン上の位置づけは。

(群馬県)
本事業は、農業農村整備事業のため、県土整備プランではなく、群馬県農業農村振興計画に基づき実施しており、「未来につながる担い手確保と経営基盤の強化」という施策体系の中の「農地利用の最適化と生産基盤の整備による農業の成長産業化」への対応という位置づけとなる。

(委員)
農地を整備することで、営農する人が本当にこれだけ増えるのか。

(群馬県)
担い手が25名に増える計画を、営農検討会を行った上で立てている。大規模な農家へ農地を集積し、効率よく営農してもらう予定である。

(議長)
それでは、第4号議案「五箇谷地区」の対応方針は、「継続」となっている。対応方針について、意見はあるか。

【意見なし】

(議長)
特に意見はないようなので、第4号議案「五箇谷地区」については、以上とする。

(議長)
議案については以上となるが、何か意見はあるか。

(群馬県)
今回の議論の中でいただいた意見は、国とも調整しながら今後の再評価資料の作成で参考にさせていただきたい。

(委員)
インフラ整備は整備したら終わりではなく、まちづくりや農村との関係での使い方が重要であり、その点を考えて取り組むことで、便益や期待が生まれてくると考える。

(議長)
これで議案討議を終了する。
今回の資料のうち委員名簿については、非公表とさせていただく。
そのほかに公表を差し控える資料はあるか。

【特になしの声】

(議長)
それでは、群馬県公共事業再評価委員会運営要領第5条に基づき、今回の委員会資料等の公表については、委員の意見を踏まえ事務局で判断いただければと思う。
以上で、「議事」は終了した。進行を、事務局に返す。

(事務局)
委員の皆様には、長時間にわたりご議論を頂きありがとうございました。
以上をもちまして閉会とします。

閉会(15時30分)