ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 環境森林部 > 自然環境課 > 平成27年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

本文

平成27年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

更新日:2016年3月11日 印刷ページ表示

1 開催日時

平成28年2月19日(金曜日) 午前10時30分~11時30分

2 場所

県庁7階 審議会室

3 出席者

 委員:12名(定足数6名)
事務局(県):自然環境課長、農政部参事、鳥獣被害対策支援センター所長 ほか

4 会議

1 開会

 略

2 挨拶

 略

3 議事

第1号議案:群馬県カモシカ適正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第三期計画)の策定について

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

質疑応答要旨

【委員】
被害が何億も出ている現状ではいけないと思うので、保護すべき地区と個体数調整をすべき地区を明確に区分して進めていただきたい。

【委員】
農業被害だけではなく、自然林の中でも林床植物がカモシカによって食害を受けている。林床が荒れてしまうと、植物が抜けていき、悪循環に陥っていくことが現状で目に見えているので、その辺りの管理についても是非計画に入れていただきたい。

【事務局】
里山での植物の食害について、シカの被害は認識していたが、カモシカの被害もあるとのことで、認識を新たにしたところである。シカの食害により下層植栽が衰退し、森林崩壊にまでなってしまった事例が東京の方ではあると聞いている。希少な植物については、シカもカモシカもなく食害を受けるということは大変なことなので、自然環境課と連携して対策を進めていきたい。

【委員】
第三期計画は第二期計画と全く同じであると考えてよいか。

【事務局】
基本的な考え方は全く同じであると考えていただいてよい。捕獲は先ほど説明させていただいたように、防護と生息環境管理をした上で、被害が減らない場合には、捕獲、個体数管理をしていく。このことについては、第二期計画と同様の考えとなっている。

【委員】
10ページの目標の部分で、被害に関する数値目標は記載されているが、生息密度に関する目標は記載されていない。これについては、どのように考えているか。

【事務局】
生息密度の管理については、検討会の中でも議論されたが、現時点では科学的にも非常に難しいことから、記載は難しいと考えている。

【委員】
環境省で保護だけでなく管理的な部分が2年程前から出てきたが、第二次計画画から第三次計画に移るときに様々な保護計画を考えた上で、捕獲を含む管理的なことを進めていただきたい。そうなると、全体で何頭ということではなく、各地域での密度が重要になってくると考える。この2点を十分考えた上で、各地域から資料を集めて進めていただきたい。

【事務局】
保護地域外で個体数管理を進めてきた地域において、状況がどのようになっているかが非常に重要になってくると考えている。実際に目標の生息密度というところまではいっていないが、シカでは5頭とか2頭であるとか出てきている。カモシカについては、環境省でもそこまでは出していないという状況である。しかし、県で許可をして個体数管理をしているので、その部分について生息密度の状況がどうであったか調査しており、7ページに記載している。捕獲による被害対策を実施している沼田市利根町、昭和村、片品村の調査地点では増加の結果が出ている。前回のデータがない嬬恋村についても調査結果が出てきたところであるが、モニタリング調査で状況確認しながら進めている状況である。

【委員】
今日はカモシカの話であるが、現在シカが爆発的に増えており、シカが集団的に入ってくれば、食糧を失ってカモシカがいなくなるということがある。他の動物との関わりもあるので、適正な密度がどのくらいなのかということが重要になってくると考える。保護という観点から密度を調べようとしても広い範囲の中で、現在どれくらいいて、どれくらいの密度が適正なのか、専門家でも把握が難しい面がある状況なので、センサーを付けたりして、継続的な調査が必要だと考える。

【事務局】
シカの動きというものが他の動物に与える影響が大きいという認識を持っているが、カモシカの被害だけでなく、徐々にイノシシやクマなどの被害が大きくなってきているという現状がある。対象動物が何かということを把握することで対策が効果的に行えると考えるので、把握に努めているところである。

【委員】
被害額の目標は素晴らしいと思うが、増えているのか、減ってるのか。

【事務局】前回計画では、被害額の目標を具体的に示していなかった。今回初めて具体的な数値目標を示させていただいた。

第2号議案:群馬県イノシシ適正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第二期計画)の一部改正について

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

質疑応答要旨

【委員】
今回の改訂は、国の定める指定管理鳥獣捕獲を入れるということで、予算を確保し事業を推進できるようにするということでよいか。

【事務局】
はい。適正管理計画に盛り込まないと事業ができないため、事業実施が可能となるように一文を加え、一部改正としたものである。

【委員】
ニホンカモシカもそうであるが、被害額の算定式はどういったものなのか。

【事務局】
農業被害と林業被害では異なるが、農業被害は市町村に調査を依頼し、算出している。市町村毎に算出方法が異なる場合もあるが、基本は市町村からの報告に基づいて行っている。林業被害についても、市町村及び森林組合からの報告に基づいて被害額を算出している。

【委員】
直接関係はないが、銃の資格者数はどうなっているのか。

【事務局】
銃猟を行う人はピーク時は9000人くらいであったが、現在は2割程度の2000人強程度である。

【委員】
この計画は銃に限っていえば、なんとか達成できるのか。これから、資格を取って銃を持つとしても1年はかかるので、この先計画を達成できるのか気がかりである。

【事務局】
県では、銃の他にもわな等、他の手法によっても捕獲を出来る方の養成を行っている。これらの方々を含めると全体で4000名程度なので、こういった方々の養成や確保に引き続き取組み、長期的に捕獲が実施できるような体制づくりに取り組んでいるところである。

【委員】
野生動物が増えれば、ジアルジア症などの感染症や大腸菌などによる水源の微生物汚染が発生することを視野に入れて計画づくりを進めていただきたい。

4 閉会

 略

以上

群馬県自然環境保全審議会へ戻る各種審議会へ戻る