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平成28年度第1回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

更新日:2016年9月12日 印刷ページ表示

1 開催日時

平成28年8月9日(火曜日)午後1時30分~3時13分

2 場所

県庁7階 審議会室

3 出席者

委員:10名(定足数6名)
事務局(県):環境森林部長、自然環境課長、鳥獣被害対策支援センター所長 ほか

4 会議

1 開会

 略

2 挨拶

 略

3 議事

 第1号議案:群馬県ニホンジカ正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第四期計画)の一部改正について

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

質疑応答要旨

[委員]
 群馬県におけるイノシシとニホンジカの農林業被害額についての説明があったが、被害額が正確でないように思える。もっと大きい金額ではないか。
[事務局]
 調査方法にはいろいろあると思うが、農業については、被害農地面積や割合、農作物単価等から算出している。林業については、被害林の面積や林業価格表の単価により算出しているが、山奥など人の目に付きにくいところでは反映されていないものもあると思う。
[委員]
 県議会で把握しているイノシシとニホンジカの被害額は、もっと金額が大きいのではないか。
[事務局]
 説明させていただいた農林業被害額については、市町村等から農業事務所や森林事務所等を通して報告されたものをまとめたものである。
[委員]
 将来予測を示した表によれば、毎年一万頭ずつ捕獲していくと平成35年度には推定生息頭数が半数になるが、実際は何度も対策を練り直していくと思うので、大まかなスケジュール等教えていただきたい。
[事務局]
 生息頭数の推定については、毎年度行っていきたいと考えている。この度の改定も推定値等を考慮しながら目標の捕獲頭数を定め、2年後に捕獲目標頭数を改定させていただいた。今後も生息頭数の推定値等を見て、ニホンジカ被害を減らすための捕獲目標頭数を再設定させていただく予定である。
[委員]
 嬬恋村は長野県との県境にあってニホンジカの生息数が加速度的に増えてきている。長野県では早くから管理計画が策定されていて、進んでいるように思う。長野県の追払いが進み、嬬恋村に来ているように思うので、長野県との話し合いを持っていただくことを提案したい。
[委員]
 長野県と群馬県の間にニホンジカの移動があるとの話があったが、栃木県と群馬県の県境に近い尾瀬でもニホンジカの移動があり、被害を及ぼしている。
 そこで、群馬県にはどれくらいの頭数が生息していて、目標の数値にするためには、何頭捕獲するのかという、もっと具体的なものをお聞きしたい。
 また、群馬県や長野県等の生息頭数をまとめておく必要がある。
[事務局]
 ニホンジカについては、生息頭数から生息密度を推測している。生息頭数は毎年度階層ベイズ法と統計資料を用いて推定していきたいと考えていおり、それを受けて今後の捕獲目標頭数等を考えていきたい。
[委員]
 2年後に結果を出して、以後の方法について考えていくとのことなので、是非進めていただきたい。

 第2号議案:群馬県イノシシ適正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第二期計画)の一部改正について

 事務局から、議案内容について説明した。
 質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

質疑応答要旨

[委員]
 イノシシの捕獲目標頭数を現行の2倍程度に設定するわけだが、捕獲頭数の内訳はどのようになると考えているのか。
[事務局]
 イノシシについては、山のドングリ等が豊作か不作かによって里に出てくる頭数が変動しているが、平成28年度の全体数は増える見込みである。捕獲頭数の内訳については、狩猟による頭数が増えるのではないか、増やしたいと思っている。
 また、猟期延長による捕獲は成獣の捕獲が中心になるので、翌年度の子どもの数が減るという効果が期待でき、グラフに見えない効果があるのではないかと考えている。
[委員]
 イノシシはかなり里に出ているようであるが捕獲しやすいのか。
[事務局]
 里に出てくるイノシシの場合はほとんど有害鳥獣駆除であるため、捕獲については、取れる場所と取れない場所、捕れる時期と捕れない時期があり、一概には言い難い。
[委員]
 被害額調査はもう少し正確に出来ないかと思う。
 また、近隣の県との関連もあるので、生息頭数の調査をもっと正確に行っていただきたい。
[委員]
 農業被害と林業被害については意見が出たが、自然環境への被害の調査というのはなかなか出てこないところである。自然林の下層植生がほとんどなくなりつつある状況の中にあるので、自然環境への被害の調査予定について伺いたい。
[事務局]
 自然環境調査研究会による「良好な自然環境を有する地域の学術調査」の中で調査を行っている。
[委員]
 野生動物による食害が全国的に問題になっているので、是非調査していただき、対策を考えていただきたい。
[事務局]
 自然環境の調査については、難しいところがある。今までの調査報告の中で「野生動物による被害報告」を受けているので、情報交換等していきたい。
[委員]
 被害面積や金額を考えると捕獲目標頭数を上げることは必要であると考える。猟期を2週間延長するときに、近隣の県が同じように延長していなければ、野生動物は賢いので、延長している期間だけ他県に逃げて、また戻ってくるのではないかと思うが、どう考えているか。
[事務局]
 イノシシやニホンジカの被害については、近隣の栃木県や埼玉県等でも同じように被害を受けている状況であり、同様に猟期の延長を行っている。期間については、11月15日より前倒しで行っているところ、3月15日まで延長しているところと、まちまちである。同じように被害に苦しんでおり、猟期延長等を行って捕獲の強化を図っているところである。
[委員]
 猟期を合わせたらいかがかという提案である。
[部会長]
 最近のニュースで、イノシシが堤防を掘り返すといった防災上問題のある新聞報道があった。野生鳥獣の被害は農林業被害が甚大であるので問題になっているが、生活被害や自然環境被害等の広範囲に及んでいるため、今後対策も広範囲で考えていく必要がある。

4 閉会

以上

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