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令和4年度 病害虫情報 第5号(シロイチモジヨトウ)
更新日:2022年8月29日
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シロイチモジヨトウの誘殺数が多くなっています
写真1 シロイチモジヨトウ幼虫
1 現在までの発生状況と今後の発生傾向
- フェロモントラップ調査で、県内2調査地点とも8月の総誘殺数が平年に比べて多くなっています(図1、図2)。
- 誘殺数の増加に伴い、平年に比べて幼虫によるネギへの加害(食入)が多くなっているほ場があります。
- 向こう1か月の気象予報(8月25日気象庁発表)によると、気温は高めに経過すると予報されており、今後もシロイチモジヨトウが発生しやすい気象条件が予報されています。
- これらのことから、今後もシロイチモジヨトウの発生量が多いことが予想されます。
2 予想される被害と防除対策
- シロイチモジヨトウ幼虫(写真1)は野菜類、花き類の葉、果実や花蕾、花弁を食害します。老齢幼虫や、ネギでは内部に食入した後は農薬の効果が低下します。ふ化してから食入する前の短い期間が防除適期となります。ほ場をよく見回り、葉の先端部のかすり状の症状や白変葉、若齢幼虫の発見に努め早期防除を行ってください。
- 雑草にも寄生しますので、ほ場周辺の雑草を除去してください。
- 農薬の使用に際しては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項等を確認して適正に使用してください。
3 フェロモントラップ調査結果
図1 伊勢崎市西小保方町フェロモントラップグラフ
図2 太田市徳川町フェロモントラップグラフ