ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 県土整備部 > 建設企画課 > 平成26年度第38回群馬県公共事業再評価委員会議事録

本文

平成26年度第38回群馬県公共事業再評価委員会議事録

更新日:2015年2月13日 印刷ページ表示

開催日時

平成27年2月12日(木曜日) 9時30分から11時05分

開催場所

群馬県庁29階 292会議室

議案

県審議事業

第1号議案 一級河川 八瀬川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)
第2号議案 一級河川 男井戸川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)
第3号議案 一級河川 石田川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)
第4号議案 一級河川 増田川 増田川ダム建設事業
第5号議案 一般県道 林岩下線 社会資本総合整備交付金事業
第6号議案 主要地方道 桐生伊勢崎線(阿左美工区) 社会資本総合整備交付金事業

市町村審議事業

第1号議案 新保・日高地区 土地区画整理事業
第2号議案 準用河川 宮田川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)
第3号議案 安中市上水道 水道水源開発施設整備事業

審議議案

(委員長)
 本日の対象議案は県関係6事業、市町村関係3事業、合計9事業です。
 本日の委員会の進め方は、重点審議事業を中心に審議していきます。
 重点審議事業につきましては、事務局及び事前に委員の皆様に選定していただいた重点審議事業候補の中から、県事業の第4号議案 「一級河川増田川 増田川ダム建設事業」、市町村事業の第1号議案 「新保・日高地区 土地区画整理事業」の2事業に決定させていただきました。
 本日は、この2事業を重点的に審議し、その他の事業は簡略な審議をしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 始めに、県事業第4号議案 「一級河川増田川 増田川ダム建設事業」の説明を求めます。
 なお、説明にあたりましては簡潔明瞭にお願いします。

重点審議事業

県事業第4号議案 一級河川 増田川 増田川ダム建設事業

【河川課 議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
 増田川ダム建設事業の中止の大きな要因となっている安中市の新規開発量の変更の理由がよく分からないので教えてください。

(河川課)
 水道の計画は、将来的な水需要の伸びを見込んで策定しており、計画の点検のたびに見直しています。現在の計画には、今後の人口減少と工業用水需要を加味したものと安中市から聞いています。

(委員)
 水需要がなくなったことは理解できるが、結果的にダムの必要性の有無にまで影響してしまった。水需要予測が結果として過大となってしまった背景について教えてください。

(安中市)
 24,000立方メートル/日の計画は、昭和50年代後半に給水量が増加してきており、その手当として、トレンド式の人口推計に基づき策定され、ダムに水源を求めることとしました。その後、北陸新幹線の開通によりトンネル湧水が発生したことから、浄水場を建設し、トンネル湧水を暫定水源として利用していましたが、恒久水源として認可を受け、その時に、15,000立方メートル/日に変更しました。またその後の人口減少等もあり、国立社会保障・人口問題研究所のコーホート要因法に基づいて行った人口推計や工業用水需要から、15,000立方メートル/日から5,000立方メートル/日に変更しました。

(委員)
 トンネル湧水は将来的にも水が出てくる保証はあるのでしょうか。

(安中市)
 平成11年に湧水が対前年比4.2%減少したので、安全側にみて5%の減水率で将来推計を行っています。

(委員)
 安中市における湧水が占める割合はどの程度なのですか。

(安中市)
 おおよそ18%ぐらいとなっています。

(委員)
 平成13年の段階でも人口減少はわかっており、平成19年の段階ではなく、もう少し早い段階で議論していれば、増田川ダムの中止がもっと早い段階で決定できたのではないかと、結果論ではありますが、感じます。

(委員)
 治水についてですが、具体的にどのような河川改修を行う予定なのでしょうか。

(河川課)
 下流の鼻高橋基準点で、目標流量2,000立方メートル/秒を設定し、堤防の整備、河道の掘削等により流下能力を確保する計画です。

(委員)
 治水対策の河道改修案の60億円の内訳を具体的に教えてください。

(河川課)
 堤防を新設する、川幅を広げる、河道を掘削することなどを考えています。

(委員)
 ダムを中止しても、治水の安全性は確保されるのでしょうか。

(河川課)
 県内の他河川の整備水準と同等の目標流量を設定しています。

(委員)
 安中市の地下水の水質は良くないとのことですが、トンネル湧水は表流水より水質が良いのでしょうか。

(安中市)
 濁度が0.5度程度であり、水質は良いです。

(委員)
 水質面で、ダムの水より湧水の方が良いのでしょうか。

(安中市)
 湧水の方が安定しています。

(委員)
 トンネル湧水のうち、どれだけ安中市が使用しているのでしょうか。

(安中市)
 トンネル湧水は2箇所あり、それぞれ60%と70%、安中市で使用しています。
(委員)
 現在、水は足りているが、さらに5,000立方メートル/日必要となるのはなぜでしょうか。

(安中市)
 新たな工業団地への給水を考えています。

(委員)
 事業の経緯をみると、平成22年に国土交通省からダム検証の要請があったが、現在、平成27年で、だいぶ時間がかかっているがなぜでしょうか。

(河川課)
 利水の需要量の確認や代替案の検討、目標流量の設定などに時間がかかってしまいました。

(委員長)
 それでは県事業第4号議案 「一級河川 増田川 増田川ダム建設事業」の対応方針を決めたいと思います。原案としては、「事業中止」となっています。原案通り決定してよろしいでしょうか。

 【異議なしの声】

(委員長)
 それでは原案通り、決定することとします。

その他事業

 順番が前後しますが、次に増田川ダム建設事業に関連して、市町村事業の第3号議案「安中市上水道 水道水源開発施設整備事業」についてです。
こちらに事業は、重点審議事業以外のその他事業ですが、事前に資料を配付しており、ひととおり見ていただいているものと思いますので、説明は省略し、簡略した審議をしたいと思います。よろしくお願いいたします。

市町村事業第3号議案 安中市上水道 水道水源開発施設整備事業

【質疑応答】
(委員)
 5,000立方メートル/日を必要とのことですが、具体的にはどのように確保するのでしょうか。

(安中市)
 ダム検証に碓氷川流域の県営ダムに係る案もあり、施設立地など、地域の特色、流況等を考えた実現的な対策について、検証を進めてきた群馬県の協力を得て考えていきたい。

(委員)
 現時点では具体的なものはないということでしょうか。

(安中市)
 案の一つである河道外貯留施設は、農地等もあり生活する方々への影響も出て、時間も必要なことからその辺も考慮してクリアできるものを碓氷川流域で考えていきたい。

(委員)
 群馬県内には別の工業団地もあるので、安中市として早急に対策する必要があるのではないでしょうか。また、水を使用しない企業を誘致するなど特色を出す方法もあると思います。

(安中市)
 安中市の工業団地はこれまで完売しており、また企業からも要望があります。安中市として特定の業種に絞るのではなく、水の確保を行い、準備をしておきたいと思っています。

(委員)
 安中市として工業団地をあきらめるのはどうでしょうか。

(安中市)
 安中市は、立地条件で群馬県の中でも良く、自然災害等もこれまで少ない地域であり、また新幹線の駅や高速道路のインターチェンジもあることから工業団地の要請もあるので、将来的なことを考えても水の確保は最も大切であり、人口減少の中で人口流入の確保や地域の人が将来に夢を持てる政策をしっかりと進めていきたい。地域の様々な意見をもらい地域発展を考えていくので、ご理解をお願いしたい。

(委員長)
 それでは市町村事業第3号議案 「安中市上水道 水道水源開発施設整備事業」の対応方針を決めたいと思います。原案としては、「事業中止」となっています。原案通り決定してよろしいでしょうか。

 【異議なしの声】

(委員長)
 それでは原案通り、決定することとします。

(安中市)
 平成19年度に安中市は県の再評価委員会に諮問し、条件付きで継続となっており、その時に次回の再評価委員会に指摘事項を説明することとなっています。これまで行ってきました安中市の資料を委員の方々にお配りし、安中市の責任を果たしたいがよろしいでしょうか。

(委員長)
 委員へ資料を配付してください。

重点審議事業

市町村第1号議案 新保・日高地区 土地区画整理事業

【高崎市 議案書により説明】

【質疑・応答】

(委員)
 区画整理は工期の変更が一般的に多いようですがなぜでしょうか。

(高崎市)
 今回の3年の延長は、東日本大震災以降の予算の制約の影響があります。

(委員)
 平成11年以降、3回も変更していますが、期間が延びると社会的な状況が変わってしまうので、今後は10年スパンで行える規模で区画整理を行うことなどできないのでしょうか。

(高崎市)
 新たな土地区画整理事業の計画は今のところありません。また、他の地域では、広くても早く終了しているところもあります。

(委員)
 前回と比べて要移転戸数が増加したのはなぜでしょうか。

(高崎市)
 事業に反対の地区があり、詳細な調査が入れなかったことがあります。

(委員)
 事業延伸がまた行われるのではないか、という心配があるので、前回とは異なる、今回の延伸の理由を教えてください。

(高崎市)
 今回の3年の延長は、東日本大震災以降の予算の制約の影響があります。また、景気の回復に伴い保留地も売れてきました。3年の延伸は、平成27~29年度で移転、道路工事を行い、平成30年度からの確定測量等の十分な期間をとれるということで平成32年度までとしています。

(委員)
 今後、景気が悪化しても事業は終了できると考えて良いのでしょうか。

(高崎市)
 終わりにしていきたいと考えています。

(委員長)
 それでは市町村事業第1号議案「新保・日高地区 土地区画整理事業」の対応方針を決めたいと思います。原案としては、「事業継続」となっています。原案通り決定してよろしいでしょうか。

 【異議なしの声】

(委員長)
 それでは原案どおり、決定することとします。

(委員長)
 以上で、重点審議事業の審議は終了しました。

その他事業

(委員長)
 続きまして、重点審議事業以外のその他の事業について審議することとします。

県事業第1号議案 一級河川 八瀬川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)

【質疑・応答】

(委員長)
 何かご意見、ご質問のある方はお願いします。
 意見はありますか。よろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
 それでは県事業第2号議案に移ります。

県事業第2号議案 一級河川 男井戸川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)

【質疑・応答】

(委員)
 長期化の理由として、福祉施設の移転作業の難航とあるが、具体的な理由はなんでしょうか。

(河川課)
 伊勢崎市で移転先を検討をしていましたが、改築費用の面等から計画の見直しを行ったことから時間を要したものです。

(委員)
 他にご意見ありますか。よろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
 それでは県事業第3号議案に移ります。

県事業第3号議案 一級河川 石田川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)

【質疑・応答】

(委員長)
 何かご意見、ご質問のある方はお願いします。
 意見はありますか。よろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
 それでは県事業第5号議案に移ります。

県事業第5号議案 一般県道 林岩下線 社会資本総合整備交付金事業

【質疑・応答】

(委員長)
 何かご意見、ご質問のある方はお願いします。
 意見はありますか。よろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
 それでは県事業第6号議案に移ります。

県事業第6号議案 主要地方道 桐生伊勢崎線(阿左美工区) 社会資本総合整備交付金事業

【質疑・応答】

(委員長)
 何かご意見、ご質問のある方はお願いします。
 意見はありますか。よろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
 続きまして、残る市町村事業の1事業について、審議します。
 

市町村事業第2号議案 準用河川 宮田川 社会資本総合整備交付金事業(河川改修)

 【質疑・応答】

(委員長)
 何かご意見、ご質問のある方はお願いします。

(委員)
 コスト縮減を図るとありますが、具体的にはどのようなことなのでしょうか。

(館林市)
 コスト縮減については、護岸タイプを見直すことや、河川横断している橋や排水樋管の統廃合化を考えています。

(委員長)
 他にご意見はありますか。

【異議なしの声】

(委員長)
 以上で、その他の事業の6議案の審議が終了しました。
 それでは、その他事業における県事業の5議案と市町村事業の1議案の対応方針を決めたいと思います。原案としては、すべての事業で「事業継続」となっています。原案どおり決定してよろしいでしょうか。

【異議なしの声】

(委員長)
それでは原案どおり、決定することとします。

(委員長)
 以上で議案審議を終了します。
 群馬県公共事業再評価委員会運営要領第14条により、名簿以外に公表を差し控える資料はございますか。

【特になしの声】

(委員長)
 それでは、本日の委員会資料のうち、公表を差し控える資料は「なし」とさせていただきます。
 以上で、次第3の「議事」は終了いたしました。進行を事務局に返します。

その他

(事務局)
 ご審議ありがとうございました。
 最後に、次第4の「その他」ですが、平成22年3月に実施された第29回群馬県公共事業再評価委員会で事業中止の対応方針が決定された「一級河川 烏川 倉渕ダム建設事業」について、県土整備部河川課から報告がございます。

(河川課)
 倉渕ダム建設事業については、平成22年3月に実施された第29回群馬県公共事業再評価委員会で事業中止の答申がなされ、それを受け、県では事業中止の対応方針が決定され、必要な手続きを進めてきています。
 具体的には、利水面では、高崎市の水道について平成24年10月までに別水源の水利権の許可の手続きを完了し現在水源が確保されています。また治水面では、ダム中止後の河道整備等の内容を盛り込んだ烏川圏域河川整備計画の変更について県の学識者の委員会等を経て変更原案について3月3日までの期限で意見聴取を行っています。今年度中に国に認可申請できるよう手続きを進めています。
 一方、倉渕ダムの建設事業は事業中止の答申を頂いた後の、平成22年9月に検証対象ダムに指定されています。検証のルールの要領細目によると検証主体自らが検証対象ダムを中止した場合、再検討の必要はなく、これまでの再評価手法で検討した内容をまとめて国に報告することとなっています。
 今回、県の対応方針による手続きが進んだことから、倉渕ダム建設事業についての検証要請への対応手続きとして、国へ事業中止の報告を行う予定であることを報告します。

(事務局)
 よろしいでしょうか。
 今年度予定していた対象事業につきましては、今回の委員会をもちまして、すべて終了いたしました。
 以上をもちまして本日は閉会といたします。委員の皆様には、長時間にわたりご審議を頂きまして誠にありがとうございました。