本文
1月 令和4年度農業複式簿記入門講座の開催
要約
普及指導課では、中部管内(前橋、渋川、伊勢崎)の新規就農者等を対象に、複式簿記の基礎を学ぶ農業複式簿記入門講座を開催しました。今後はパソコン簿記初級講座を開催し、簿記ソフトを用いた農業複式簿記の習得を図ります。
1 ねらいと背景
普及指導課では、管内の新規就農者等を対象に、農業経営の基本である複式簿記を習得することで自身の経営管理能力を高めるとともに、経営改善に役立てることを目的とした、農業複式簿記入門講座を開催しました。
2 取り組み内容
本講座は、11月11日から12月22日にかけて全7回開催し、前橋、渋川、伊勢崎の3地区から計17名の参加がありました。農家後継者や新規就農者、就農を目指す研修生、また、経営への参画を目指す若手女性など幅広い農業者が農業複式簿記に取り組みました。
昨年度までの講義はホワイトボードに手書きで行っていましたが、参加人数の増加に伴い後方の席の参加者でも見やすいように、今年度はパワーポイントを用いて講義を行いました。講座では、複式簿記の仕組みや簿記記帳の流れ、決算に必要な事項等を学ぶとともに、手書きでの仕訳伝票(仕訳帳、元帳の作成)~試算表~減価償却~決算処理~精算表を作成し、16名の受講者が複式簿記の基礎を習得しました。
講座修了後に、webフォームを活用しアンケートを回収したところ、15名の回答があり、「決算書作成までの流れが理解できて、今後の経営に役立つ」、「演習の時間が足りなかった、講座回数を増やして欲しい」等、様々な意見をいただけたので、来年度の改善点とします。
3 今後の方向
本講座受講生を対象に、全3回のパソコン簿記の初級講座を開催し、簿記ソフトを用いた農業複式簿記の習得を図ります。
さらに、希望者には来年度のパソコン簿記中級講座への参加を促し、実践的に記帳支援や経営分析を行う中で、経営管理能力の向上を図ります。
講座の様子